機械工作実習Ⅰ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 機械工作実習Ⅰ
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科(令和8年度以前入学) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 講師作成の資料(配布プリント)による
担当教員 須田 敦

到達目標

1. 各種工作機械および測定の実技、原理を習得し、日常生活における使用している工業製品の加工方法を各自で考えることができるようになる。
2. 習得した加工法、測定法の作業手順等を、他者に適切に伝わるような報告書としてまとめられるようになる。
3. 報告書を決められた様式で書き、期限までに提出できるようになる。
4. 自己と他者の安全に配慮できるようになる。また、習得した安全作業を日常生活に応用できるようになり、危険な作業を具体的に指摘できるようになる。
なお、到達目標3が達成できない場合は、他の目標が達成されていても本科目の習得とはしない。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種工作機械および測定の実技、原理を習得するしたうえで、日常生活における使用している工業製品の加工方法を考えることができる。各種工作機械および測定の実技、原理を習得する。各種工作機械および測定の実技、原理が習得できない。
評価項目2習得した加工法、測定法の作業手順等を、他者に適切に伝わるような報告書としてまとめられる。習得した加工法、測定法の作業手順等を、報告書としてまとめられる。習得した加工法、測定法の作業手順等を、報告書としてまとめられない。
評価項目3報告書を決められた様式で書き、期限までに提出できる。報告書を期限までに提出できる。報告書を期限までに提出できない。
評価項目4自己と他者の安全を配慮できる。また、習得した安全作業を日常生活に応用し、危険な作業を具体的に指摘できるようになる。自己と他者の安全に配慮できる。自己と他者の安全に配慮できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
各種の実習を通じて、いろいろな工作法および測定の基本を習得する。また、労働災害につながる危険性をこの実習を通じて理解し、安全面に配慮できる能力を身につける。
※実務との関係
 この科目は企業で機械部品の設計・開発・研究を担当していた教員が、その経験を活かし、機械部品の計測、報告書の整理と考察、安全配慮などについて実習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
安全作業に関するガイダンスを行い、合計4ショップを班単位のローテーションによって習得する。評価のポイントは実技の上手さではなく、作業全体を振返った報告書にある。
注意点:
関連科目:
 特に、機械工学基礎、機械設計製図I、機械工作法I・IIをはじめ全ての科目に関連する基礎的な実習である。
学習指針:
 事前学習:安全に作業を行うために、ガイダンスで配布したプリント、作業ごとに配布されるプリントを、予め熟読し、実習に臨むこと。
 事後展開学習:テーマごとに課される報告書を全て確実に提出すること。

※授業計画に記載されたA~Dの各ショップを各班6週ごとのローテーションとなるため、進行はこの順番通りにはならない。
※各人の進度によっては、進行はこの順番通りにはならない。

学修単位の履修上の注意

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス1 技術者教育における実技の必要性と、機械工作実習の意義を理解する。作業中の危険について理解し、安全第一の考え方を身につける。
2週 ガイダンス2 実習工場を見学し、工作機械の名称等を覚える。
報告書の意義を理解し、様式を理解する。
ノギスによる測定法を習得する。
3週 A: 旋盤作業1 安全に旋盤を扱うための基本動作ができる。端面削り、外丸削りができる。
4週 A: 旋盤作業2 ノギスによる測定ができる。段付削り、仕上げ加工ができる。
5週 A: 旋盤作業3 穴あけ、中ぐり作業ができる。
6週 A: 旋盤作業4 治具を用いた加工ができる。ホブ盤による歯切り作業を説明できる。
7週 A: CNC旋盤作業1 CNC旋盤の基本的なプログラミングができる。
8週 A: CNC旋盤作業2 CNC旋盤の基本操作について説明でき、CNC旋盤の基本作業ができる。
2ndQ
9週 B: 鋳造作業1 基本の鋳造作業(ブラケット等)ができる。
10週 B: 鋳造作業2 応用の鋳造作業(アンビル等)ができる。
11週 B: 鋳造作業3 アルミニウム合金の鋳込み作業(素形材)ができる。
12週 B: ボール盤作業1 穴あけに必要なハイトゲージを用いたケガキ作業ができる。
13週 B: ボール盤作業2 ボール盤の基本操作について説明ができ、ボール盤の基本作業ができる。
14週 B: ボール盤作業3 タップを用いためねじ加工ができる。部品を組み立て、製品とすることができる。
15週 振り返り 実習前半を振返り、より安全に作業を進めることができる。
16週
後期
3rdQ
1週 C: フライス盤作業1 安全に立形・横形フライス盤を扱うための基本作業ができる。
2週 C: フライス盤作業2 正面フライス・平フライスによる平面切削加工ができる。
3週 C: フライス盤作業3 エンドミル・側フライスによる溝・側面切削加工ができる。
4週 C: フライス盤作業4 図面を読み取り、適切な加工手順を選択し切削できる。
5週 C: マシニングセンター1 数値制御工作機械の概念について説明でき、マシニングセンターの基本的なプログラミングができる。
6週 C: マシニングセンター2 マシニングセンターの基本操作について説明でき、マシニングセンターの基本作業ができる。
7週 D: 手仕上げ1 やすりによる手仕上げについての概要が説明でき、やすりによる端面加工ができる。
8週 D: 手仕上げ2 やすりによる四角錐から円錐への加工ができる。
4thQ
9週 D: 手仕上げ3 やすりによる平面加工ができる。中目、細目、油目やすりの仕上げ加工ができる。
10週 D: 手仕上げ4 焼き入れ作業について説明ができる。
11週 D: 計測作業1 ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージなどによる長さに関する寸法計測ができる。
12週 D: 計測作業2 ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージなどによる長さ以外の寸法計測ができる。計測誤差について説明でき、作業についての報告書が作成できる。
13週 報告書整理 各ショップの加工法、測定法を的確に説明できる。
14週 報告書整理
振り返り
実習中に遭遇したヒヤリハット事例を分析できる。
取り組んだ実習について振り返るとともに、次年度以降の実習をはじめ全ての科目にとのつながりを説明できる。
15週 総括 1年間の間に身についた安全意識を発揮して、日常生活の危険性を指摘できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳造の工程、種類、特徴を説明できる。3前9,前10,前11
切削加工の原理、切削工具の種類、切削条件を説明できる。また、旋盤、フライス盤、ボール盤の種類と構造を説明できる。3前3,前4,前5,前6,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】各種計測機器の使い方を理解し、計測できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
各種工具を用いた手仕上げ加工ができる。3後7,後8,後9,後10
旋盤、フライス盤、ボール盤の基本操作を習得し、切削作業ができる。3前3,前4,前5,前6,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4
NC工作機械の基本操作を習得し、基本作業ができる。3前7,前8,後5,後6
機械工学に関する実験を行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。3前2,前6,前8,前11,前14,前15,後4,後6,後10,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。3前2,前6,前8,前11,前14,前15,後4,後6,後10,後12,後13,後14,後15
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。3前1,前2,前15,後14,後15
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。3前2,前6,前8,前11,前14,前15,後4,後6,後10,後12,後13,後14,後15
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。2前2,前6,前8,前11,前14,前15,後4,後6,後10,後12,後13,後14,後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性自分の経験や活動を振り返り、自分の考え方や価値観などを認知できる。2前1,前2,前6,前8,前11,前14,前15,後4,後6,後10,後12,後13,後14,後15
自己理解に基づき必要な対応や行動を検討できる。2前1,前2,前6,前8,前11,前14,前15,後4,後6,後10,後12,後13,後14,後15
自己管理と責任ある行動自己管理と責任ある行動やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。2前1,前2,前15,後14,後15
継続的な学習と学びの目的継続的な学習と学びの目的学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。2前1,前2,前15,後14,後15
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。2前1,前2,前6,前8,前11,前14,前15,後4,後6,後10,後12,後13,後14,後15

評価割合

各作業の実習報告書の完成度実習で作成するものの完成度安全面への配慮合計
総合評価割合801010100
基礎的能力355545
専門的能力355545
分野横断的能力100010