到達目標
前期中間試験:酸化還元について理解できる。電気化学反応について理解できる。非金属の性質について理解できる。
前期末試験 :遷移金属について理解できる。金属イオンを含む水溶液の分離法について理解できる。
後期中間試験:アルカン・アルケン・アルキンについて理解できる。分子構造決定法について理解できる。官能基について理解できる。
学年末試験 :アルカン・アルケン・アルキンの反応性について理解できる。アルコールの性質について理解できる。カルボニル化合物の性質について理解できる。芳香族化合物の性質について理解できる。高分子化学について理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | | | |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
説明
閉じる
教育方法等
概要:
私たちの身の回りの物質がどのように構成されているかを理解することは、工学を学習する者にとって重要である。本講義では、酸化還元反応と、物質を構成している無機化合物や有機化合物を系統的に学習することで、その特性や用途を理解し、工学分野で重要な物質や材料を解釈するための基礎的な能力を身につける。
授業の進め方・方法:
座学による講義が中心である。講義項目ごとに演習問題に取り組み、各自の理解度を確認する。
また、定期試験返却時に解説を行い、理解が不十分な点を解消する。
注意点:
関連科目
化学I,物理,数学などとの関連が深い。
学習指針
数学的な取り扱いが多いが、授業での例題と関連問題を通して説明できるまで理解することが重要である。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
酸化還元と電池 |
酸化還元について理解できる。化学電池の構造と化学変化について理解できる。
|
2週 |
電気分解 |
ファラデーの電気分解の法則を通じて電気分解における量の関係が理解できる。
|
3週 |
非金属元素と14族元素 |
14族元素の性質について理解できる。
|
4週 |
15族元素の性質 |
窒素・リンの単体、化合物の性質について理解できる。
|
5週 |
16族元素の性質 |
酸素・硫黄の単体、化合物の性質について理解できる。
|
6週 |
17族元素の性質 |
ハロゲンの性質・反応性について理解できる。
|
7週 |
前期中間試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
|
8週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
|
2ndQ |
9週 |
18族元素の性質 |
希ガスの性質、構造について理解する。
|
10週 |
アルカリ金属の性質 |
アルカリ金属の性質および化合物の特性について理解できる。
|
11週 |
アルカリ土類金属および両性元素の性質 |
アルカリ土類金属の性質および化合物の特性について理解する。両性元素について理解できる。
|
12週 |
錯イオン・錯体 |
錯イオン・錯体について理解する。
|
13週 |
遷移金属 |
鉄、銅、銀の単体およびその化合物の性質について理解できる。
|
14週 |
金属イオンの分離 |
金属イオンの分離法について理解できる。
|
15週 |
前期末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
|
16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
有機化合物の特徴と構造 |
有機化合物の構造と特徴について説明できる。
|
2週 |
飽和炭化水素 |
アルカンの構造および命名法理解できる。
|
3週 |
不飽和炭化水素 |
アルケン、アルキンの構造および命名法を理解できる。
|
4週 |
芳香族炭化水素 |
芳香族炭化水素の構造、特徴を理解できる。
|
5週 |
官能基 |
官能基の性質を理解できる。
|
6週 |
分子構造の決定 |
元素分析法による組成式の決定法を理解できる。
|
7週 |
後期中間試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
|
8週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
|
4thQ |
9週 |
アルカンの反応 |
アルカンの構造を説明し、その性質と反応性を理解できる。
|
10週 |
アルケンとアルキンの反応 |
アルケンとアルキンの性質と反応性を理解できる。
|
11週 |
アルコール |
アルコールの性質、合成法、分類について理解する。
|
12週 |
カルボニル化合物 |
アルデヒド、ケトンの合成法、性質について理解する。
|
13週 |
芳香族炭化水素の反応 |
ベンゼンの置換反応・付加反応について理解できる。
|
14週 |
高分子化学 |
高分子とはどういうものか理解する。
|
15週 |
学年末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
|
16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 酸化還元反応について説明できる。 | 3 | |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 3 | |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 3 | |
一次電池の種類を説明できる。 | 3 | |
二次電池の種類を説明できる。 | 3 | |
電気分解反応を説明できる。 | 3 | |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 3 | |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 3 | |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | |
試薬の調製ができる。 | 3 | |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 小テスト点、課題および実験レポート | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |