化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 化学Ⅱ
科目番号 0021 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新編 高専の化学」森北出版 春山志郎 監修/「最新図説化学」第一学習社 佐野博敏・花房昭静 監修・「セミナー化学基礎+化学」第一学習社 第一学習社編集,配布プリント
担当教員 北村 誠

到達目標

1.酸化還元について理解できる。電気化学反応について理解できる。
2.非金属の性質について理解できる。アルカリ金属・アルカリ土類金属について理解できる。
3.遷移金属について理解できる。金属イオンを含む水溶液の分離法について理解できる。
4.有機化合物の特徴と構造が理解できる。アルカン・アルケン・アルキンの特徴と反応性について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1酸化還元について理解できる。電気化学反応について理解できる。酸化還元について理解できる。酸化還元について理解できない。電気化学反応について理解できない。
評価項目2非金属の性質について理解できる。アルカリ金属・アルカリ土類金属について理解できる。非金属の性質について理解できる。非金属の性質について理解できない。アルカリ金属・アルカリ土類金属について理解できない。
評価項目3遷移金属について理解できる。金属イオンを含む水溶液の分離法について理解できる。遷移金属について理解できる。遷移金属について理解できない。金属イオンを含む水溶液の分離法について理解できない。
評価項目4有機化合物の特徴と構造が理解できる。アルカン・アルケン・アルキンの特徴と反応性について理解できる。アルカン・アルケン・アルキンの特徴と反応性について理解できる。有機化合物の特徴と構造が理解できない。アルカン・アルケン・アルキンの特徴と反応性について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 私たちの身の回りの物質がどのように構成されているかを理解することは、工学を学習する者にとって重要である。本講義では、酸化還元反応と、物質を構成している無機化合物や有機化合物を系統的に学習することで、その特性や用途を理解し、工学分野で重要な物質や材料を解釈するための基礎的な能力を身につける。
授業の進め方・方法:
 座学による講義が中心である。講義項目ごとに演習問題に取り組み、各自の理解度を確認する。
また、定期試験返却時に解説を行い、理解が不十分な点を解消する。
注意点:
関連科目
化学I,物理,数学などとの関連が深い。
学習指針
数学的な取り扱いが多いが、授業での例題と関連問題を通して説明できるまで理解することが重要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 酸化還元① 酸化還元について理解できる。
2週 酸化還元② 酸化数と酸化還元について理解できる。イオン化傾向について理解できる。
3週 電池① 化学電池の構造について理解できる。
4週 電池② 化学電池の構造と化学変化について理解できる。
5週 電気分解① ファラデーの電気分解の法則が理解できる。
6週 電気分解② ファラデーの電気分解の法則を通じて電気分解における量の関係が理解できる。
7週 前期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
8週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
2ndQ
9週 非金属元素① 14族元素の性質について理解できる。
10週 非金属元素② 窒素・リンの単体、化合物の性質について理解できる。
11週 非金属元素③ 酸素・硫黄の単体、化合物の性質について理解できる。
12週 非金属元素④ ハロゲンの性質・反応性について理解できる。希ガスの性質、構造について理解する。
13週 アルカリ金属の性質 アルカリ金属の性質および化合物の特性について理解できる。
14週 アルカリ土類金属 アルカリ土類金属の性質および化合物の特性について理解する。
15週 前期末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
後期
3rdQ
1週 錯イオン 錯イオンついて理解する。
2週 遷移金属 鉄の単体およびその化合物の性質について理解できる。
3週 遷移金属 銅、銀の単体およびその化合物の性質について理解できる。
4週 金属イオンの分離 金属イオンの分離法について理解できる。
5週 有機化合物の特徴と構造 有機化合物の構造と特徴について説明できる。
6週 飽和炭化水素 アルカンの構造および命名法理解できる。
7週 後期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
8週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
4thQ
9週 不飽和炭化水素 アルケン、アルキンの構造および命名法を理解できる。
10週 芳香族炭化水素 芳香族炭化水素の構造、特徴を理解できる。
11週 分子構造の決定 元素分析法による組成式の決定法を理解できる。
12週 アルカンの反応 アルカンの構造を説明し、その性質と反応性を理解できる。
13週 アルケンの反応 アルケンの性質と反応性を理解できる。
14週 アルキンの反応 アルキンの性質と反応性を理解できる。
15週 学年末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)酸化還元反応について説明できる。3前1
イオン化傾向について説明できる。3前2
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3前2
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3前3
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3前4
一次電池の種類を説明できる。3前4
二次電池の種類を説明できる。3前4
電気分解反応を説明できる。3前5
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3前5
ファラデーの法則による計算ができる。3前6
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3前14
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3前14
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3前14
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3前14
試薬の調製ができる。3前14
代表的な気体発生の実験ができる。3前14
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3前14

評価割合

試験小テスト点、課題および実験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000