機械工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工作実習Ⅱ
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 6
教科書/教材 「最新機械製作」 機械製作法研究会 編 養賢堂
担当教員 和田 任弘

到達目標

1.実習の心得
実習の目標と、心構えを理解し、実践できる。災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。
2.測定機器の取り扱い方
マイクロメータ、ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。
3.手仕上げ
けがき工具を用いて、けがき線を描くことができる。ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。
4.旋盤
外丸削り、端面削り、段付削り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。
5.フライス盤
平面削りや側面削りなどの作業ができる。
6.ボール盤
穴あけなどの作業ができる。
7.マシニングセンター(MC)、CNC旋盤
作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実習の心得 実習の心得: 1. 実習の目標と、心構えを理解し、実践できる。 2. 災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 3. レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の内、 全ての項目について実践できる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の内、 いずれかの項目について 実践できない。
測定機器の取り扱い方測定機器の取り扱い方: 1. マイクロメータ、ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目について使い方を理解し、計測できる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目について使い方を理解できない、計測できない。
手仕上げ手仕上げ: 1. けがき工具を用いて、けがき線を描くことができる。 2. ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目について、1つの基本作業ができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目について、1つもできない。
旋盤旋盤: 1. 外丸削り、端面削り、段付削りの作業ができる。 2. テ―パ削り、穴あけ、中ぐりの作業ができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目について、1つの作業ができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目に、1つの基本作業ができない。
フライス盤フライス盤: 1. 平面削りの作業ができる。 2. 側面削りの作業ができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目について、1つの作業ができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目に、1つの基本作業ができない。
マシニングセンター(MC)、CNC旋盤マシニングセンター(MC)、CNC旋盤: 1. MC作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 2. CNC作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目について、1つの基本作業ができる。 理想的な到達レベルの目安 (優)の項目に、1つの基本作業ができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (4) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
概要: 平成29年度は、実習工場の改修のため 後期集中で講義を行う。
  作業内容、担当者、製作製品および実習時間は以下の通りである。なお、実習作業は、後期集中12週分であるが、ガイダンス、安全教育などを含めると後期集中16週分となる。
  作業名・担当者   製作製品    実習時間(週)     作業内容・作業要素                    
  鍛 造・池内・島田 釘抜き      2  伸し作業、先延べ作業、割り作業、研削作業、熱処理(焼入れ、焼戻し)
  旋 盤・笹山・和田 芯合せトースカン 3  端面切削、テーパ切削、突切りローレット、中ぐり、タップ・ダイス作業
  フライス盤・福田  レベリングブロック2  立フライス作業、正面フライス、エンドミル
  M C・尾崎    ネームプレート  2  プログラムコード、工具径補正、シミュレーション、プログラ切削
  CNC旋盤・井上  シャフト     3  プログラムコード、切削サイクル、テーパ切削、円弧切削、ネジ切り、プログラム切削
授業の進め方・方法:
 1クラスを4グループに班編成(1グループ9~10名)して、上記の作業をローテーションにて行う。
注意点:
関連科目
機械工作法Ⅰ、機械工作実習Ⅰ
  学習指針
機械工作法で学んだ加工の原理や様々な現象を実際に自分の目で確かめる。また、各種設計
を行う上で必要な加工の基礎知識を習得する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 安全作業 実習内容、安全作業について説明することができる
2週 ガイダンス 「実習の概要」に記載した実習内容を実施し、実習要素について説明することができる。
3週 塑性加工① 釘抜きの製作 伸し作業、先延べ作業、割り作業ができる
4週 塑性加工② 釘抜きの製作 研削作業、熱処理(焼入れ、焼戻し)作業ができる
5週 フライス① レベリングブロックの製作 立フライス作業、正面フライス、エンドミル作業ができる
6週 フライス② レベリングブロックの製作 立フライス作業、正面フライス、エンドミル作業ができる
7週 MC① ネームプレートの製作 プログラムコード、工具径補正ができる
8週 MC② ネームプレートの製作 シミュレーション、プログラム切削ができる
4thQ
9週 旋盤① 芯合せトースカンの製作 端面切削、テーパ切削、突切りローレット、中ぐりができる
10週 旋盤② 芯合せトースカンの製作 端面切削、テーパ切削、突切りローレット、中ぐりができる
11週 旋盤③ 芯合せトースカンの製作 タップ・ダイス作業ができる
12週 CNC旋盤① シャフトの製作   プログラムコード、切削サイクルが理解できる
13週 CNC旋盤② シャフトの製作 テーパ切削、円弧切削ができる
14週 CNC旋盤③ シャフトの製作 ネジ切り、プログラム切削ができる
15週 反省会① 一年間の作業についての自己点検・評価を行う
16週 反省会② 一年間の作業についての自己点検・評価を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。3
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。3
やすりを用いて平面仕上げができる。3
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。3
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。3
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。3
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。3
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。3
少なくとも一つのNC工作機械について、プログラミングができる。3
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
課題の取組み・積極性(作品の完成度)を含む10000000100
課題の取組み・積極性(作品の完成度)0000000
分野横断的能力0000000