機構学

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 機構学
科目番号 0034 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 [教科書]機械要素入門1、実教出版、林他、配布プリント
担当教員 廣 和樹

到達目標

1.機械に働く力の理解.
2.機械の運動についての理解.
3.材料の強さについての理解.
4.ねじや軸関連要素についての理解.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械と運動の基礎を理解し、複雑な計算ができる.機械と運動の基礎を理解し、簡単な計算ができる.機械と運動の基礎を理解できていない.
評価項目2材料の強さの基礎を理解でき、複雑な計算ができる.材料の強さの基礎を理解でき、簡単な計算ができる.材料の強さの基礎を理解できていない.
評価項目3機械要素の基礎を理解でき、設計に活かす能力を備えている.機械要素の基礎を理解できるが、設計に活かす能力を備えているとはいえない.機械要素の基礎を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機構学に関する講義を行なう.機構学は,機械を構成している部品の相対運動を学習する.本講義では,一般的によく使用される機械の部品(機械要素)について,それが具体的にどのような役割をしてどのように動くのかイメージしながら学習する。
授業の進め方・方法:
イメージを掴むために,動画などを用いて説明する.また、計算力を養うために、適宜、補助教材を用いる。
注意点:
関連科目
 数学の基礎全般、物理の基礎全般、機械製図
学習指針
 数学的な記述に慣れることと,物理的なイメージを掴めるようになることが重要である.
事前学習:受講前に授業範囲を事前に読んでおくこと.
事後展開学習:授業に関連する課題について,自分で解き,理解を深める.

学修単位の履修上の注意

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要説明 機構学について概要説明する.
2週 機械と設計1 機械の構成について説明する.
3週 機械と設計2 機械の設計の流れについて説明する.
4週 機械に働く力と仕事1 力の合成、分解、モーメントについて説明する.
5週 機械に働く力と仕事2 力のつり合い、簡単な物体の重心について説明する.
6週 演習 演習を行い、理解を深める.
7週 中間試験 授業内容を理解し,正しく解答できる.
8週 答案返却・解答
機械に働く力と仕事3
答案を見直し,理解が出来なかった点を確実にする.
運動の種類について説明する.
2ndQ
9週 機械に働く力と仕事4 運動量と力積について説明する.
10週 機械に働く力と仕事5
道具と仕事について説明する.
11週 機械に働く力と仕事6 動力とエネルギーについて説明する.
12週 材料の強さ1 内力、荷重の種類、応力とひずみについて説明する.
13週 材料の強さ2 引張圧縮、せん断の基礎について説明する.
14週 演習 演習を行い、理解を深める.
15週 期末試験 授業内容を理解し,正しく解答できる.
16週 答案返却・解答
材料の強さ3
答案を見直し,理解が出来なかった点を確実にする.
熱応力の基礎について説明する.
後期
3rdQ
1週 材料の強さ4 材料の破壊と強さについて説明する.
2週 材料の強さ5
曲げの基礎について説明する.
3週 材料の強さ6 たわみの基礎について説明する.
4週 材料の強さ7 ねじりの基礎について説明する.
5週 演習 演習問題を解き、理解を深める.
6週 演習3 演習問題を解き、理解を深める.
7週 中間試験 授業内容を理解し,正しく解答できる.
8週 答案返却・解答
ねじ1
答案を見直し,理解が出来なかった点を確実にする.
ねじの基本と用途について説明する.
4thQ
9週 ねじ2 ねじに働く力について説明する.
10週 ねじ3 ボルト・ナットについて説明する.
11週 軸とその部品1 軸とキーについて説明する.
12週 軸とその部品2 軸継手について説明する.
13週 軸とその部品3 軸受けと密封装置について説明する.
14週 演習 演習を行い理解を深める.
15週 期末試験 授業内容を理解し,正しく解答できる.
16週 答案返却・解答
今後の展望
答案を見直し,理解が出来なかった点を確実にする.
今後の展望を説明する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計標準規格の意義を説明できる。3
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。3
標準規格を機械設計に適用できる。3
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。3
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。3
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。3
軸の種類と用途を理解し、適用できる。2
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。2
キーの強度を計算できる。2
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。2
滑り軸受の構造と種類を説明できる。2
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000