到達目標
1. 専門基礎科目における基本事項を理解するとともに,課題解決に向けた取組を自身で計画・立案できること.
2. 相互理解の中で自己主張できることを明確化できること.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 専門基礎科目の演習内容を理解し,解答できる. | 専門基礎科目の演習内容を理解できる. | 専門基礎科目の演習内容が理解できず,解答できない. |
評価項目2 | 作成された力学の問題を理解し解答できる.教員の研究内容を理解し課題が把握できる.調査した内容を分かりやすくプレゼンテーションできる. | 作成された力学の問題が解答できない.教員の研究内容を理解した.調査した内容のプレゼンテーションができる. | 作成された力学の問題が理解できず,解答できない.教員の研究内容を理解できない.調査した内容のプレゼンテーションができない. |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
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JABEE基準 (d-2a)
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JABEE基準 (d-2c)
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システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1
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教育方法等
概要:
専門基礎力学の充実と専門知識の応用および展開力を向上させるように企画されたものである.特に,自己分析,自己開発および自己研鑽などの能力開発を意識させ,他者とのコミュニケーションを通して自己表現の大切さを理解・認識させることを目的とする.
授業の進め方・方法:
講義の前半は,基礎知識の理解を目的に演習を行なう.後半は,教員研究紹介などを通して機械工学に関する見識を深めるとともに新たな課題発見,さらにはグループ討議やプレゼンテーションなどより応用力と展開力の充実を図る.
注意点:
関連科目:数学,物理,応用物理,材料力学,流体工学,熱工学,機械力学
学習指針:基礎学力演習については,教科書だけでなくこれまで授業などで使用した教科書や資料などをもとに復習しておくこと.また,課題調査については,能動的な姿勢で臨み,グループワークを通して課題発見に努めること.
事前学習:専門基礎演習については,各科目の復習をしておく.研究紹介内容をあらかじめ提示するので,関連技術の動向を調べておく.
事後展開学習:講義で演習課題を配布するので自らアイデアを創出し、次の授業時に提出する.
学修単位の履修上の注意
基礎学力向上に向けた取組は,正しい理解か否かを中心に意識的に行なうこと.理解が不十分な箇所は,他者の意見等を参考に早い段階で解消しておくこと.課題発見のために社会の動向(特に,機械工学に関する事項)には注視しつつ,研究動向を把握する.また,今後の展開を視野に入れ,アイデア創出に努めること.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
本講義を受講する際の心構えや取組み方を説明する.
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2週 |
専門基礎科目演習1 |
機械力学の演習を通して理解を深め問題を解答できる.
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3週 |
専門基礎科目演習2 |
材料力学の演習を通して理解を深め問題を解答できる.
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4週 |
専門基礎科目演習3 |
熱力学の演習を通して理解を深め問題を解答できる.
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5週 |
専門基礎科目演習4 |
流体工学の演習を通して理解を深め問題を解答できる.
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6週 |
研究紹介1,課題 |
教員研究紹介(設計工学,計測工学)を通して専門科目の理解と課題に対する回答を行う.
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7週 |
研究紹介2,課題 |
教員研究紹介(熱・流体力学)を通して専門科目の理解と課題に対する回答を行う.
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8週 |
研究紹介3,課題 |
教員研究紹介(塑性加工,流体工学)を通して専門科目の理解と課題に対する回答を行う.
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4thQ |
9週 |
研究紹介4,課題 |
教員研究紹介(制御,熱移動)を通して専門科目の理解と課題に対する回答を行う.
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10週 |
研究紹介5,課題 |
教員研究紹介(設計支援,切削加工学)を通して専門科目の理解と課題に対する回答を行う.
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11週 |
課題発見演習1 |
グループワークを通して課題を抽出する.
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12週 |
課題発見演習2 |
グループワークを通して課題を明確化し、プレゼンテーション資料を作成する.
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13週 |
自己表現演習1 |
プレゼンテーションを行ない相互に評価する.
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14週 |
自己表現演習2 |
プレゼンテーションを行ない相互に評価する.
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15週 |
総括 |
プレゼンテーションの相互評価より自己分析を行う.
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16週 |
試験返却・自己分析 |
試験結果,演習課題等を見直し,理解が不十分な点を解消する.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 物体に作用する力を図示することができる。 | 3 | |
力の合成と分解をすることができる。 | 3 | |
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。 | 3 | |
仕事と仕事率に関する計算ができる。 | 3 | |
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 3 | |
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。 | 3 | |
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。 | 3 | |
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 3 | |
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。 | 3 | |
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
力のモーメントを求めることができる。 | 3 | |
角運動量を求めることができる。 | 3 | |
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。 | 3 | |
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。 | 3 | |
重心に関する計算ができる。 | 3 | |
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。 | 3 | |
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。 | 3 | |
物理実験 | 物理実験 | 安全を確保して、実験を行うことができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 発表 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 15 | 15 | 50 |
専門的能力 | 20 | 15 | 15 | 50 |