地域学

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 地域学
科目番号 0067 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 /配布教材 配布プリント
担当教員 竹原 信也

到達目標

1.グローバリゼーションの進展と地域の持続可能な発展の重要性を理解し、説明できる。
2.地域の課題解決における科学者・技術者の重要性を理解し、説明できる。
3.地域経済を測る主要な指標を理解し、説明できる。
4.地域社会に関する基礎知識を理解し、説明できる。
5.地域社会における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能を説明できる。
6.事例演習を通じて場所・地域をイノベーションするためのプランを構想することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1グローバリゼーションの進展と地域の持続可能な発展について事例を交えてその方法を考察できる。グローバリゼーションの進展と地域の持続可能な発展の重要性を理解し、説明できる。グローバリゼーションの進展と地域の持続可能な発展の重要性を理解していない。
評価項目2地域の課題解決における科学者・技術者の重要性を踏まえて、技術者を活用した地域の課題解決案を立案することができる。地域の課題解決における科学者・技術者の重要性を理解し、説明できる。地域の課題解決における科学者・技術者の重要性を理解していない。
評価項目3地域経済を測る主要な指標を理解した上で、事例を交えて地域経済の現状と課題を整理できる。地域経済を測る主要な指標を理解し、説明できる。地域経済を測る主要な指標を理解していない。
評価項目4地域社会に関する基礎知識を活用して地域の課題解決案を立案することができる。地域社会に関する基礎知識を理解し、説明できる。地域社会に関する基礎知識を理解していない。
評価項目5地域社会における主要なアクターを活用して地域の課題解決案を立案することができる。地域社会における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能を説明できる。地域社会における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能を理解していない。
評価項目6事例演習を通じて場所・地域をイノベーションするためのプランを構想し、説明することができる。事例演習を通じて場所・地域をイノベーションするためのプランを構想することができる。事例演習を通じて場所・地域をイノベーションするためのプランを構想することができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる
JABEE基準 (a) 説明 閉じる
JABEE基準 (b) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 A-1 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義はCOC+における地域創生教育の一環として行われる。グローバリゼーションの進展に伴い経済・文化の均質化や多様性の喪失が懸念されている。国内に目を転じてみれば、都市化・一極集中と地域社会の疲弊、過疎化が問題となっている。では、どのようにして様々なアクターが相互協力しながら持続可能な地域運営をしていくのか。そして、工学的な知識をもつ技術者はその際、どのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか。本講義では、①地域社会を理解するための基礎知識を学習し、②地域・場所をイノベーションしていくための態度・使命感を共有する。最後に③事例演習を通じて場所・地域をイノベーションするためのプランを構想する。講義を通じて世界の中で、地域をイノベーションしていくことの重要性を共有していきたい。
※実務との関係
この科目は上記目的に照らして、全 15週のうち2~3回の授業において、実際に地方創生や起業の経験を有する者による特別講演を実施し、地域・場所をイノベーションしていくために必要なミッションや知識を学習する。
授業の進め方・方法:
原則として講義形式の授業を行う。必要に応じて、視聴覚教材を使用する。また外部の特別講師を招いて講義も予定している。授業内容は、「地域」「技術者」をキーワードに、いくつかのテーマについて学習をおこなう。講義を通じて、地域社会の見方・捉え方について基礎的な知識を習得する。また事例演習を通じて知識を活用するための技術(コミュニケーション、グループワーク、デザイン)を習得する。事例演習についてレポートの作成・提出を求める。
注意点:
関連科目:地理、歴史、政治経済、公共、現代社会と法、技術者倫理(専)、地域と世界の文化論(専)、社会と文化(専)
学習指針:受講者が将来、技術者として、社会人として生活していくことを念頭におく。
     地域の課題を技術者として解決していくために必要な基礎知識の理解を主眼に授業を進める。
     地域の課題解決を考えるグループワークを行うので、主体的に参加してほしい。
自己学習:授業時間以外でも予習・復習を行うこと。
     学習目的を達成するために、課題やレポート提出を求める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 講義の目的・概要を理解し、説明できる。
2週 グローバリゼーションの展開 グローバリゼーションの歴史と進展について基礎的事項を理解し、説明できる。
3週 グローバリゼーションと地域 グローバリゼーションの進展と地域への影響を理解し、地域社会の展望について考察できる。
4週 地域社会の重要性 地域社会が重要視される背景や社会の課題について、地域社会学の基礎知識を理解し、説明できる。
5週 持続可能な地域の発展 科学技術と地域社会の関係について基礎的事項を理解した上で、持続可能な地域の発展について考察することができる。
6週 地域社会の担い手 地域社会における主要な担い手(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能を説明できる。
7週 地域社会と行政・議会 我が国における地方自治や財政の展開を踏まえ、地域社会における行政の役割について基礎的事項を理解し、説明できる。
8週 地域経済とその指標 地域経済とその指標について基礎知識を理解し、説明できる。
2ndQ
9週 科学技術と社会 科学技術が社会に深く浸透し、社会が科学技術によって動かされていることについて理解し、説明できる。
10週 ケーススタディ 科学技術が地域社会に受け入れられた事例と受け入れられなかった事例を比較し、科学技術と地域社会の関係について考察することができる。
11週 地域社会における科学者と技術者 地域社会において技術者や科学者が果たすべき役割や責任について基礎的事項を理解し、説明できる。
12週 グループ演習(1) 特定の地域を選択し、その地域の概要をこれまで学んだ知識を活用して、分析することができる。
13週 グループ演習(2) 選択した地域の課題を解決する、あるいは価値をより高めるための方策についてグループでアイデアを生み出すことが出来る。
14週 グループ演習(3) グループワークで生み出されたアイデアを整理し、効果的に聞き手に伝えるためのプレゼンテーション資料を作成することが出来る(プレゼンテーション資料作成)
15週 期末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題・レポートグループワーク・発表合計
総合評価割合403030100
基礎的能力403030100