日本文化学

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 日本文化学
科目番号 0089 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント教材を使用し、授業時に適宜配付する。
担当教員 新井 由美

到達目標

1.取り上げる作品の内容を正しくとらえ、当時の文化・生活・思想のあり方を理解することができる。
2.参考資料や授業での解説を踏まえることで、文字表現と視覚表現の関わり方について考えを深めることができる。
3.関連する作品や当時の文化について積極的に触れ、自身の興味・関心に応じて周囲の作品に自分なりの解釈を試みようとする態度を養うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本近代の言語文化、視覚表現について興味・関心を持ち、その価値に気づくことができる。日本近代の言語文化、視覚表現について興味・関心を持つことができる。日本近代の言語文化、視覚表現について興味・関心を持ったり、その価値に気づくことができない。
評価項目2近代文学作品の読解を通じて、そこに描かれる社会・生活・感情について、理解することができる。近代文学作品の読解を通じて、そこに描かれる社会・生活・感情について、ある程度理解することができる。近代文学作品の読解を通じて、そこに描かれる社会・生活・感情について、理解することができない。
評価項目3習得している知識を活用したり、調べたりすることで、近代文学作品を的確に読むことができる。習得している知識を活用したり、調べたりしながら、近代文学作品をある程度読むことができる。習得している知識を活用したり、調べたりしながら、近代文学作品を読むことができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業は、日本近代の文学作品を読み、それに付随する視覚表現との関連性を通じて、当時の社会の実態や人々の思考について知り、日本文化の特質について考察を深めることを目的とする。また、それによって、現代に生きる私たちの生活のあり方や文化現象を見直し、世界にも目を向ける契機としたい。
授業の進め方・方法:
授業では、日本近代の様々な文学作品を読み、作品に付随する視覚表現や同時代のメディア・周辺の諸芸術にも触れ、日本文化の特質について考える。また、日本文化への理解を深めることで、グローバルな視点の獲得も目指す。授業を通じて学んだことや考えたことを、単元ごとの課題としてまとめる取り組みをおこなう。
注意点:
【関連科目】
近代文学作品を読解するための基礎的な知識が求められる。
【学習指針】
授業内容を理解するために、配付プリントの整理や授業内容のノートテイクはもちろん、テキストを読み込もうとする態度が重要である。授業内容を自身の身近な生活に引き寄せて自分なりの問題意識を持つことも求められる。
成績不振者に対しては学力補充試験を行なうことがある。
【自己学習】
各回のテーマについて、関心をもってあらかじめ調べる。四年生次までに使っていた『国語便覧』も利用するとよい。
【事後展開学習】
授業内容を復習するために、授業で配付されたプリントや授業ノート、コメントシート等を読み返し、理解できなかった点を自分なりに調べて補足する。

学修単位の履修上の注意

授業を通じて学んだことや考えたことのとりまとめ・確認を単元ごとの課題とし、成績評価の対象にする。また、授業内容は適宜ノートやメモを取り、必要に応じて見返せるようにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業の進め方について、江戸時代の絵入り本 授業の概要と目的を理解し、江戸時代の絵入り本の形態について理解することができる。
2週 仮名垣魯文と河鍋暁斎 明治初期の戯作と挿絵の役割について理解することができる。「啓蒙」の意味を正しく理解することができる。
3週 新聞と政治 新聞と政治との関わりや、新聞における視覚表現の例を理解することができる。政治と小説の結びつきについて理解することができる。
4週 坪内逍遙「当世書生気質」と挿絵 「当世書生気質」の内容と文学史的意義、挿絵の果たす役割について理解することができる。近代的な小説の概念について理解することができる。
5週 二葉亭四迷「浮雲」と挿絵 「浮雲」の内容と文学史的意義、挿絵の果たす役割について理解することができる。言文一致体につい理解することができる。
6週 明治期の文学雑誌と挿絵 明治期の文学雑誌における硯友社系の小説を読み、その文学史的意義と作品内容を理解することができる。同時代における挿絵の位置付けについて理解することができる。
7週 新体詩と挿絵 近代以前と以後で詩歌はどのように変化したのかを理解することができる。新体詩の代表作品と視覚表現との関わりについて理解することができる。
8週 中間試験 試験を通して、これまでの授業内容について適切に解答することができる。
4thQ
9週 試験返却・解説
視覚表現の歴史①
試験を見直すことで、授業内容について理解が不十分な点を確認することができる。
絵巻物から江戸期までの視覚表現の概略を理解することができる。
10週 俳句と短歌の革新①「写生」について 俳句・短歌という伝統的な文学様式が近代化する過程を理解し、「写生」説とはどのようなものかを理解することができる。
11週 俳句と短歌の革新②与謝野晶子『みだれ髪』 「みだれ髪」という歌集の文学史的意義を理解し、収録歌を鑑賞し正しく解釈することができる。付随する視覚表現の意義と同時代の芸術潮流について理解することができる。
12週 小説作品の演劇化 家庭小説と新派劇の関連について理解することができる。
13週 泉鏡花と谷崎潤一郎 泉鏡花・谷崎潤一郎の作品世界と視覚表現の関わりについて理解することができる。浪漫主義、耽美主義とはどのようなものか理解することができる。
14週 新感覚派と前衛芸術 新感覚派の作家とその作品を読み、内容と表現上の特色を理解することができる。同時代の前衛芸術との関連性を理解することができる。
15週 期末試験 試験を通して、これまでの授業内容について適切に解答することができる。
16週 試験返却・解説
視覚表現の歴史②
試験を見直すことで、授業内容について理解が不十分な点を確認することができる。
明治期以降の視覚表現の概略を理解することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題・提出物・態度合計
総合評価割合604000100
基礎的能力604000100
専門的能力00000
分野横断的能力00000