社会科学特論

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 社会科学特論
科目番号 0028 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕なし 〔補助教材・参考書〕  参考資料、プリントを適宜配布する。
担当教員 竹原 信也

到達目標

1. グローバリゼーションの進展と地域の持続可能な発展の重要性を理解し、説明できる。
2. 地域の課題解決における技術者の重要性を理解し、説明できる。
3. 地域経済を測る主要な指標を理解し、説明できる。
4.地域政策に関する基礎知識を理解し、説明できる。
5. 地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能を説明できる。
6. 地域の課題を解決するための方法(SWOT分析、2軸法等)を理解し、活用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (1) 説明 閉じる
JABEE基準 (a) 説明 閉じる
JABEE基準 (b) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 A-1 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義はCOC+における地域創生理解科目の一環として行われる。グローバリゼーションの進展に伴い経済・文化の均質化と多様性の喪失が懸念されている。国内に目を転じてみれば、都市化が進行し、一極集中と地域社会の疲弊、過疎化が問題となっている。この点、どのようにして様々なアクターが相互協力しながら持続可能な地域運営・発展をしていくのか、これが今日の現代社会の重要なテーマになっている。では技術者はどのようにして地域社会の持続的な発展に携わっていけばよいのだろうか。本講義では、工学的な知識をもつ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのかについて、地域社会を理解するための最低限必要な知識を踏まえつつ、その関わり方(態度・使命感)の理解を目的とする。講義を通じて世界の中で、地域をイノベーションしていくことの重要性を共有していきたい。
授業の進め方・方法:
講義形式の授業を行う。穴埋めプリントを配布するので、記入しながら講義は進行していく。必要に応じて、視聴覚教材を使用する。授業内容は、「地域」「技術者」をキーワードに、いくつかのテーマについて学習をおこなう。講義を通じて、地域社会の見方・捉え方について基礎的な知識を習得する。また事例演習を通じて知識を活用するための技術(コミュニケーション、グループワーク、デザイン)を習得する。事例演習についてレポートの作成・提出を求める。
注意点:
・関連科目:地理、歴史Ⅰ・Ⅱ、政治経済、現代社会と法、技術者倫理(専)、地域と文化(専)
・学習指針:受講者が将来、技術者として、社会人として生活していくことを念頭におく。
      地域の課題を技術者として解決していくために必要な基礎知識の理解を主眼に授業を進める。
      地域の課題解決を考えるグループワークを行うので、主体的に参加してほしい。
・自己学習:授業時間以外でも予習・復習を行うこと。
      学習目的を達成するために、課題やレポート提出を求める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 講義の目的・概要を理解し、説明できる。
2週 グローバリゼーションと地域 グローバリゼーションの進展と地域への影響を理解し、説明できる。
3週 持続可能な地域の発展 持続可能な地域の発展の重要性を理解し、説明できる。
4週 特講(1)奈良と建築 特別講義「建築技術と奈良」を通じて、地域の価値を再発見し、考察することができる。
5週 地域政策のアクター 地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能を説明できる。
6週 地域政策と技術者 地域の課題解決における技術者の役割・重要性を理解し、説明できる。
7週 地域経済とその指標 地域経済とその指標について基礎知識を理解し、説明できる。
8週 自治体政策と法 地域政策に関する法律の基礎知識を理解し、説明できる。
2ndQ
9週 日本の自治体政策 明治維新後の我国の自治体政策の過程を学習し、その特徴と課題を説明できる。
10週 特講(2)奈良と文学 特別講義「近代文学者の奈良への眼差し」を通じて、地域の価値を再発見し、考察することができる。
11週 グループ演習(1) 特定の地域を選択し、その地域の概要をこれまで学んだ知識を活用して、分析することができる。
12週 グループ演習(2) 選択した地域の特徴・課題を整理するためのグループワーク(SWOT分析)の技法を学び、活用することが出来る。
13週 グループ演習(3) 選択した地域の課題を解決する、あるいは価値をより高めるための方策についてグループでアイデアを生み出すことが出来る。
14週 グループ発表 グループワークで生み出されたアイデアを整理し、効果的に聞き手に伝えることが出来る(プレゼンテーション)
15週 期末試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる.
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。1
公民現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。1
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。1
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。1
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。1

評価割合

試験提出物・レポートグループワーク合計
総合評価割合602020100
602020100