到達目標
1.合成抵抗の計算,Δ-Y変換を利用して、回路を自在に置き換えることができる。
2.キルヒホッフの法則、重ねの理を利用して、複雑な回路網の計算ができる。
3.鳳-テブナンの等価回路、ノートンの等価回路を求め、これを利用して回路の計算ができる。
4.直流回路での電力計算ができる。
5.交流を三角関数とベクトルで表現し、複数の交流電圧(電流)を合成することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | | | |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
説明
閉じる
教育方法等
概要:
演習を通して、1年次科目「基礎電気回路」と2年次科目「電気回路I」のうち特に重要な部分の基礎的学力を確実に身に付けることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は基本的にアクティブラーニング形式とし、学生の自主的な取り組みをもとに進める。適宜教員による講義を実施する。また、毎週の学習内容を確実に身に着けられるように、毎回の講義の最初に小試験を実施する。
注意点:
関連科目
基礎電気回路(1年)、電気回路I(2年)、電気回路Ⅱ(3年)、電気回路Ⅲ(4年)
学習指針
既習の単元を定着させるために、多種多様な問題に自主的に取り組むこと。
十分な演習量を確保するため、家庭学習を怠らないこと。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
講義の進め方と成績の付け方についての説明。 基礎学力の確認
|
2週 |
直流回路の復習Ⅰ |
Δ-Y(Y-Δ)変換などによる合成抵抗の計算ができる。 分圧比、分流比から直並列回路の電圧・電流が計算できる。
|
3週 |
直流回路の復習Ⅱ-(1) |
キルヒホッフの法則にもとづく回路網の計算ができる。
|
4週 |
直流回路の復習Ⅱ-(2) |
同上
|
5週 |
直流回路の復習Ⅲ-(1) |
重ねの理を用いた回路網の計算ができる。
|
6週 |
直流回路の復習Ⅲ-(2) |
同上
|
7週 |
直流回路の復習Ⅳ |
鳳-テブナンの等価回路を求めることができる。
|
8週 |
直流回路の復習Ⅴ |
直流回路における電力の計算ができる。
|
2ndQ |
9週 |
正弦波交流の基礎 |
交流の周波数・位相差・実効値について理解し、各値を式や波形から正しく求めることができる。
|
10週 |
正弦波交流の表現 |
正弦波交流を三角関数やベクトルにより表現できる。
|
11週 |
正弦波交流Ⅰ-(1) |
ベクトル表現を用いた正弦波交流の合成
|
12週 |
正弦波交流Ⅰ-(2) |
同上
|
13週 |
正弦波交流Ⅱ |
正弦波交流回路におけるR,L,C素子の特性について理解し、インピーダンスZのベクトル表現ができる。
|
14週 |
総合演習 |
授業で学習した内容について復習し、理解不十分な点について、復習する。
|
15週 |
期末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に正しく解答できる。
|
16週 |
期末試験返却 |
理解不十分な点について学力補充をおこなう。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 3 | |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 3 | |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | |
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 3 | |
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。 | 3 | |
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | |
評価割合
| 家庭学習 | 小テスト | 定期試験 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 20 | 60 | 100 |
基礎的能力 | 15 | 15 | 50 | 80 |
専門的能力 | 5 | 5 | 10 | 20 |