工業外国語

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工業外国語
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕プリントを配布して講義を行う。〔補助教材・参考書〕  谷口滋次、田中敏宏、飯田考道、J. D. Cox:『英語で書く科学・技術論文』東京化学同人 (1995).  宮野 晃: 『はじめての技術英語』べレ出版 (2003).
担当教員 平井 誠

到達目標

1. 技術英語の基礎となる英文法を理解すると共に、それらを効果的に使い簡潔な英文が書ける。
2. 技術英文を読んだり書いたりするためには、自身の知識を整理し、新しい表現を覚えることが重要であることについて説明できる。
3. 質の高い英文とは、内容を効率良く伝えることができる文章であることを説明できる。
4. 技術者・研究者自身が高い水準の英文ライティング能力を身に付ける必要があることについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-2a) 説明 閉じる
JABEE基準 (f) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 C-2 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工業英語は、卒業研究で多読することなる科学技術論文や、実験装置の取扱いで読むことになる機器マニュアルで用いられているものであり、文章に対する正しい知識および理解が求められる。そこで、本講義では実社会で使用されている技術系英文を例に基本となる構文の復習を行った後、演習を積み重ねることで長文読解能力や英作文能力の向上に繋げる。
授業の進め方・方法:
講義では、工業英語の特徴に基づいた用法および構文について具体例を挙げながら解説を行う。また、講義で解説した基本文型に関する知識を基に様々な長文 (電気理論、科学技術論文、新聞記事) の読解に挑み、演習を通して英作文能力の向上にも繋げる。
注意点:
〇関連科目
英語および専門基礎科目
〇学習指針
語彙力の向上を心がけ、講義の復習を十分に行うこと。辞書を使う時には、単語の意味だけに着目するのではなく、それらを用いた例文についてもしっかりと確認すること。そして、可能であればそれらを纏めた自分の英文活用ノートを作ってほしい。
〇自己学習
到達目標を達成するために、授業以外でも例題や練習問題に取り組み理解を深めることが必要である。また関連する図書、論文、新聞記事も参考にして自学自習を進めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 工業英語について 講義の目標、進め方を理解し、一般に使われる英語と工業英語の違いについて説明できる。
2週 基本文型について(1) よいスタイルの文章を書くには、論理の展開を明快にし、文型に注意を払う必要があることについて説明できる。
3週 基本文型について(2) 基本文型に注意を払い、卒業研究で取り組む技術的な内容を短くても正確に英文にできる。
4週 Eメールの書き方 技術系の英文Eメールを書く時に守るべきマナーについて説明でき、できるだけ簡潔に用件を書くことができる。
5週 実務翻訳について 実務文は一定のビジネス上の目的を持ち、特定の読み手を対象に作られていることを理解し、英・和文に翻訳できる。
6週 不定詞について 名詞、形容詞、副詞的用法を用い、技術的な内容の英文が効果的に書ける。
7週 動名詞について 動名詞の文中での働きについて説明できる。
8週 前期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
2ndQ
9週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
10週 分詞構文について 分詞が接続詞と動詞を兼ね合わせた働きであることを理解でき、これにより文が簡潔になることを説明できる。
11週 関係代名詞について 関係代名詞を用いることによって、英語の表現が飛躍的に拡大することを説明できる。
12週 論文の基本構造 論文段落の基本構造および役割について説明できる。
13週 実験方法の書き方 実験装置や手順に関する英文の書き方について演習を行うことで、冗長な表現を避ける必要性について説明できる。
14週 執筆作業について 演習を通して、実際の執筆作業は四つの段階からなることを説明できる。
15週 長文の和訳と英訳 長文英・和訳の演習を通して、表現力を向上させるために、新しい表現を学ぶことが重要であることを説明できる。
16週 学年末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。3
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。3
英語の発音記号を見て、発音できる。3
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。3
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。3
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。3
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。3
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。3
英語運用能力の基礎固め自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。2
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。2

評価割合

試験レポート態度合計
総合評価割合75205100
基礎的能力75205100