電気・電子工学実験Ⅰ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気・電子工学実験Ⅰ
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 テーマごとにプリントを配布する。補助教材は適宜準備。テーマごとに各自で文献を調査すること。
担当教員 髙橋 明,藤田 直幸,石飛 学,池田 陽紀

到達目標

① レポートにおける図や表の書き方を修得  ④ 各種計器の使い方を修得 
② レポートのまとめ方を修得        ⑤ ブレッドボードの使い方を修得
③ グループによるチームプレーができること ⑥ 実験内容の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 レポート(80%):内容および提出状況(締切~1週遅れ ×1/2、1週~2週遅れ ×1/4、2週~ 0点)80%以上の完成度(提出状況を含む)65%以上の完成度(提出状況を含む)60%未満の完成度(提出状況を含む)
評価項目2 テスト (20%):2回行う。普段から自主的に実験していれば,難しくない内容(測定器の使い方等)80%以上の修得65%以上の修得60%未満の修得

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
直流・交流回路を中心とした実験を通して,ブレッドボードや基本計器の使い方,レポートの作成方法を修得する。また,マイコンや回路シミュレータも使えるようにする。最後に,ディジタルICとLEDを使った簡単な回路を基盤上に作製し,回路図の読み方や実装の基礎を学ぶ。
行う。を学び,個人テストによるチェックを行う。また,ディジタルICおよびLEDを使った簡単な回路を基盤上に作製し,回路図の読み方や実装の基礎を学ぶ。
授業の進め方・方法:
まずミニ実験を通して,レポートの書き方を確認する。次に,4つの実験を通して基本計器の使い方,誤差の扱い方とレポートの書き方を学ぶ。その後,ステップアップした4つの実験を通して,実験の進め方,考察の仕方を練習し,レポートの書き方を定着させる。最後に,基本的な論理回路の作製を通して,回路図の読み方や実装の基礎を修得する。途中で2回,ブレッドボードや基本計器の使い方を一人ずつ確認する技能試験を行う。
注意点:
関連科目
主として、基礎電気回路,電気回路Ⅰ,電磁気学Ⅰや各演習で習う内容について実験を行うので,実際の現象を通して再確認してほしい。また,今後の実験等に繋がる各種計器の使い方,ハンダゴテの使い方,電気技術者として必要なレポートの書き方や結果の整理の仕方を修得する。
学習指針
理論で習うより先に実験するテーマがいくつかある。必ず,実験前に指導書を良く読み,不明な点や分からない装置等がある場合は,各自調べ,教員に聞いておくこと。また,チームで実験を行うのでチームワークを発揮して実験を行うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 全体ガイダンス
+測定器調べ

まず,担当教職員紹介,実験マナー・安全指導,必要物品,レポートの提出方法,成績の付け方と今後の進め方についてガイダンスを行う。
次に,各班ごとに「測定器調査シート」を使って「測定器調べ」を行う。

左記の内容の修得
2週 基礎実験Ⅰ
2週間1テーマの実験✕3テーマ
基礎実験を通して,基本的な測定器の使い方とレポートの書き方を学ぶ。レポートは手書きで,穴埋め型式のテンプレートを用いる。
テーマ1(1周目)
左記の内容の修得
3週 テーマ1
「電流・電圧計」
可動コイル型電流・電圧計の仕組みを学び,使い方を修得する。
テーマ1(2周目)
左記の内容の修得
4週 テーマ2
「PSIM演習+キルヒホッフの法則」
直流安定化電源と抵抗で構成される回路を設計し,ブレッドボード上に製作する。回路シミュレータPSIMの使い方(基本編)も修得する。
テーマ2(1周目)
左記の内容の修得
5週 テーマ3
「製品解体+抵抗特性」
ACアダプタを解体し,回路図に起こす。また,抵抗の特性を測定し,その性質を調べる。
テーマ2(2周目)
左記の内容の修得
6週 テーマ3(1周目) 左記の内容の修得
7週 テーマ3(2周目) 左記の内容の修得
8週 レポート指導
レポート作成の基礎を完成させる。
左記の内容の修得
2ndQ
9週 実験テスト対策日
これまでの実験で扱った測定器の使い方や回路作製等について復習する。
左記の内容の修得
10週 実験テスト日
+Word, Excel演習
一人一人実験に関する実技テストを行う。
左記の内容の修得
11週 再実験テスト日 左記の内容の修得
12週 ロジック回路の実験Ⅰ(1日目)
ロジック回路のアナログ特性と使い方を学ぶ。
左記の内容の修得
13週 ロジック回路の実験Ⅰ(2日目)
ロジック回路のアナログ特性と使い方を学ぶ。オシロスコープの入門的使い方にも触れる。
左記の内容の修得
14週 ロジック回路の実験Ⅰ(3日目)
ロジック回路のアナログ特性と使い方を学ぶ。
左記の内容の修得
15週 後期実験のガイダンス 左記の内容の修得
16週
後期
3rdQ
1週 基礎実験Ⅱ
3週間1テーマの実験✕4テーマ
テーマ1(1周目)
左記の内容の修得
2週 テーマ1
「LC素子の実験」
LC素子の性質を調べる。この実験を通して,オシロスコープの使い方を学ぶ。
テーマ1(2周目)
左記の内容の修得
3週 テーマ2
「キャパシタの充放電実験」
キャパシタの性質を通して,区分求積法を学ぶ。
テーマ1(3周目)
左記の内容の修得
4週 テーマ3
「マイコンの実験」
マイコンを使えるようにする。
テーマ2(1周目)
左記の内容の修得
5週 テーマ4
「電気振動と共振の実験」
PSIMも利用しながら,振動回路の基礎を学ぶ。
テーマ2(2周目)
左記の内容の修得
6週 テーマ2(3周目) 左記の内容の修得
7週 テーマ3(1周目) 左記の内容の修得
8週 テーマ3(2周目) 左記の内容の修得
4thQ
9週 テーマ3(3周目) 左記の内容の修得
10週 テーマ4(1周目) 左記の内容の修得
11週 テーマ4(2周目) 左記の内容の修得
12週 テーマ4(3周目) 左記の内容の修得
13週 ロジック回路の実験Ⅱ(1日目)
ロジック回路の基板製作を行う。
左記の内容の修得
14週 ロジック回路の実験Ⅱ(2日目)
ロジック回路の基板製作を行う。
左記の内容の修得
15週 ロジック回路の実験Ⅱ(3日目)ロジック回路の基板製作を行う。 左記の内容の修得
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポートテスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000