ディジタル回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 ディジタル回路Ⅱ
科目番号 0053 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「よくわかるディジタル回路」、電気書院、春日 健 著
担当教員 小坂 洋明

到達目標

1. 論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。
2. 組み合わせ回路や演算回路の基礎について説明できる。組み合わせ回路の設計ができる。
3. 各種フリップフロップ、カウンタについて説明できる。回路のタイムチャートが書ける。
4. カウンタの設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理演算と進数変換の仕組みを用いて複雑な演算ができる。論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算がでない。
評価項目2組み合わせ回路や演算回路の基礎について分かりやすく説明できる。複雑な組み合わせ回路の設計ができる。組み合わせ回路や演算回路の基礎について説明できる。組み合わせ回路の設計ができる。組み合わせ回路や演算回路の基礎について説明できない。組み合わせ回路の設計ができない。
評価項目3各種フリップフロップ、カウンタについて分かりやすく説明できる。複雑な回路のタイムチャートが書ける。各種フリップフロップ、カウンタについて説明できる。回路のタイムチャートが書ける。各種フリップフロップ、カウンタについて説明できない。回路のタイムチャートが書けない。
評価項目4複雑なカウンタの設計ができる。カウンタの設計ができる。カウンタの設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
主に演習を通して、昨年度学習した「ディジタル回路」のうち、重要な部分の基礎的学力を確実に身に付けることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業では学生自ら演習に取り組む時間を多く設ける。また定期試験返却時には、正答率の低かった問題を中心に解説を行い理解を促す。
注意点:
関連科目:プログラミング(2年)、コンピュータハードウェア(4年)、電気機器設計(4年)、組み込みシステム(5年)
学習指針:予習・復習を怠らない、オフィスアワーの利用など、自ら積極的な学習態度をとることを期待する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数の表現・基数変換・補数 2進・10進・16進で表現・変換ができる。補数、負数で表現できる。
2週 論理関数の基礎(1) 基本論理、真理値表、ベン図が書ける。論理変数の公理・定理、双対性を使った式変形ができる。
3週 論理関数の基礎(2) 論理演算ができる、加法標準形で表現できる。
4週 論理関数の簡単化 カルノー図が書ける。
5週 論理回路の設計 組み合わせ回路設計手順に従い回路が設計できる。
6週 組み合わせ論理回路 半加算器・全加算器の動作を説明できる。
7週 前期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答できる。
8週 試験返却・解説 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
2ndQ
9週 順序論理回路 順序回路について説明できる。基本的なフリップフロップの動作を説明できる。
10週 状態遷移図 状態遷移図が書ける。
11週 非同期カウンタ 非同期カウンタ回路の動作をタイムチャートに書ける。
12週 同期カウンタ 同期カウンタ回路の動作をタイムチャートに書ける。
13週 順序回路の設計 入力条件や特性方程式によるカウンタの設計ができる。
14週 総合演習 授業で学習した内容について復習し、理解不十分な点について復習する。
15週 前期末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答できる。
16週 試験返却・解説 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題・小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100