電気・電子工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電気・電子工学実験Ⅱ
科目番号 0054 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 配布実験テキスト
担当教員 藤田 直幸,小坂 洋明,土井 滋貴,池田 陽紀

到達目標

1. 各実験テーマについて、実験対象や測定方法、設計した回路の説明ができる。
2. 各実験テーマについて、測定や設計などの技術を身につける。
3. トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。
4. 増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各実験テーマについて、実験対象や測定方法、設計した回路の説明がよくできる。各実験テーマについて、実験対象や測定方法、設計した回路の説明ができる。各実験テーマについて、実験対象や測定方法、設計した回路の説明ができない。
評価項目2各実験テーマについて、測定や設計がよく身についている。各実験テーマについて、測定や設計などの技術を身につける。各実験テーマについて、測定や設計などの技術が身についていない。
評価項目3トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果をよく考察できる。トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できない。
評価項目4増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果をよく考察できる。増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実験を通して電気工学の諸概念や講義で学んだ理論の内容を実際に体験し、理解を深める。また、測定機器の操作方法や測定技術を習得する。さらに、自ら実験計画を立て安全に実験を行う能力を身につける。
授業の進め方・方法:
実験テーマは、大別して回路・デバイス系、電力・測定系、コンピュータ系に分かれる。それぞれ数名の班に分かれ、回路の製作、三相電力の測定、シーケンス制御などの実験を行う。これらにより、電気・電子工学の基礎的内容の理解が深まる。
注意点:
関連科目:基礎電気回路、電気回路Ⅰ・Ⅱ、電磁気学Ⅰ・Ⅱ、ディジタル回路、電子工学
学習指針:休まず実験に積極的に参加すること。実験中は自分の行った実験内容をよく理解し、必要なデータなどは全て記録した上で、指示に従い十分な内容のレポートを作成すること。全ての実験レポートを遅れることなく提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 前期実験内容や実験にあたっての諸注意を理解する。
2週 前期実験テーマ① リレーシーケンス制御の基礎技術を身につける。
3週 リレーシーケンス制御の基礎 リレーシーケンス回路図が書ける。
4週 前期実験テーマ② モーターの特性について説明できる。
5週 電動機に関する実験 モーターの特性を測定する技術を身につける。
6週 前期実験テーマ③ 磁化特性について説明できる。
7週 磁化特性の測定 磁化特性を測定する技術を身につける。
8週 前期実験テーマ④ ロボットカーの制御について説明できる。
2ndQ
9週 ロボット ロボットカーの制御ができる。
10週 前期実験テーマ⑤ 整流回路について説明できる。
11週 整流回路に関する実験 整流回路を測定する技術を身につける。
12週 前期実験テーマ⑥ 演算増幅回路について説明できる。
13週 演算増幅回路に関する実験 演算増幅回路を測定する技術を身につける。
14週 レポート指導 レポートに対する指摘を理解し、よりよいレポートが書ける。
15週 レポート指導 レポートに対する指摘を理解し、よりよいレポートが書ける。
16週 予備日
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 後期実験内容や実験にあたっての諸注意を理解する。
2週 後期実験テーマ① PLCを使ったシーケンス制御の基礎技術を身につける。
3週 生産ライン基礎 組み立て生産ラインの基礎技術を身につける。
4週 生産ライン基礎 ラダー図が書けるようになる。
5週 生産ライン基礎 ラダー図のデバッグができるようになる。
6週 後期実験テーマ② トランジスタの静特性について説明ができる。
7週 トランジスタの静特性 トランジスタの静特性を測定する技術を身につける。
8週 後期実験テーマ③ 論理回路の動作について説明できる。
4thQ
9週 論理回路の実験 論理回路を解析する技術を身につける。
10週 後期実験テーマ④ 三相電力の基本について説明できる。
11週 三相電力の測定 三相電力を測定する技術を身につける。
12週 後期実験テーマ⑤ 交流電動機について説明できる。
13週 交流電動機に関する実験 交流電動機の特性を測定する技術を身につける。
14週 レポート指導 レポートに対する指摘を理解し、よりよいレポートが書ける。
15週 レポート指導 レポートに対する指摘を理解し、よりよいレポートが書ける。
16週 予備日

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2後15
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2後15
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2後15
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2後15
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。2後15
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3前11,後7,後11
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。2前11,後11
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。3前13
論理回路の動作について実験結果を考察できる。3後8
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3

評価割合

全てのレポート提出レポート評価実験への取り組み合計
総合評価割合404020100
専門的能力404020100