到達目標
・磁性材料の基礎を理解できる。
・磁気回路の基礎を理解できる。
・インダクタとトランスの特性を理解できる。
・トランスを応用した絶縁型DC-DCコンバータの動作がわかる。
・誘導モータの動作原理と性質がわかる。
・同期モータの動作原理と性質がわかる。
・直流モータの動作原理と性質がわかる。
以上のことが習得できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 磁性材料の基礎を理解し,電気機器に応用できる。 | 磁性材料の基礎を理解できる。 | 磁性材料の基礎が理解できない。 |
評価項目2 | 磁気回路を使って,磁気デバイスの特性を説明できる。
| 磁気回路の基礎を理解できる。 | 磁気回路の基礎がわからない。 |
評価項目3 | インダクタとトランスの特性を説明できる。
| インダクタとトランスの特性を理解できる。 | インダクタやトランスの特性がわからない。 |
評価項目4 | トランスを応用した絶縁型DC-DCコンバータを設計できる。 | トランスを応用した絶縁型DC-DCコンバータの動作がわかる。 | 絶縁型DC-DCコンバータが理解できない。 |
評価項目5 | 誘導モータの動作原理と性質を説明できる。 | 誘導モータの動作原理と性質がわかる。 | 誘導モータの動作原理と性質がわからない。 |
評価項目6 | 同期モータの動作原理と性質を説明できる。 | 同期モータの動作原理と性質がわかる。 | 同期モータの動作原理と性質がわからない。 |
評価項目7 | 直流モータの動作原理と性質を説明できる。 | 直流モータの動作原理と性質がわかる。 | 直流モータの動作原理と性質がわからない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
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JABEE基準 (d-2a)
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JABEE基準 (d-2b)
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システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1
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教育方法等
概要:
この授業で主に扱う電気機器は,インダクタ,トランス(変圧器,静止器),モータ・発電機(回転機)で,磁気的な性質を上手に使って動作する磁気デバイスです。磁気デバイスは,各種家電製品,電車・自動車をはじめとする運輸機器,ロボットや風力発電機など,身の回りのものを動かす重要なパーツで,国内の電力消費の約7割を占めています。これらの磁気デバイスがどんな原理で動作し,どんな特性を持つのか学びます。また,損失を抑制する方法も学びます。
授業の進め方・方法:
まずは,磁気工学の基礎確認を行います。この基礎を使ってインダクタの特性を考え,インダクタの特性を使ってトランスを考え,最後に全てを応用させてモータと発電機について考えます。このため,疑問を先送りにすると,次の授業がわからなくなります。
また,講義の補助にYoutubeの動画を見てもらいます。時間の都合上,授業時間内に見ることができないYoutubeを複数紹介しますので,授業外に確認してください。
授業の理解を助けるレポート課題を用意します。しっかり利用してください。
注意点:
関連科目:回路系科目,電磁気学および基礎数学の知識が必要です。
学習指針:動作を丸暗記せず,磁性デバイスの性質と電磁気を使って理解してほしいです。
一方的な授業はつまらないので,質問攻撃を望みます。
自己学習:身近に使われている技術なので,関連技術や製品などに疑問をもって,質問を投げかけてください。
事前学習:複合領域の応用分野なので,授業で引っかかった箇所に関連する基礎科目を再復習の上,次の授業に挑んでほしい。
事後学習:積み上げタイプの科目なので,授業ごとの復習をしっかりやってください。
学修単位の履修上の注意
積み上げタイプの科目なので,授業ごとの復習を時間外で行い,次の授業までに疑問を無くしておいてください。また,授業時間内に消化しきれないYoutubeを紹介しますので,確認してください。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
イントロダクション 電気機器とは? 磁性体の種類と性質とB-H曲線 |
左記の内容を修得する。
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2週 |
強磁性体のB-H曲線と励磁電流 (軟磁性,硬磁性,透磁率について) |
左記の内容を修得する。
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3週 |
電気機器の損失Ⅰ(鉄損とその対策) |
左記の内容を修得する。
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4週 |
電気機器の損失Ⅱ(銅損とその対策) |
左記の内容を修得する。
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5週 |
インダクタと磁気回路(空隙とエネルギー) トランスの基本動作と等価回路 |
左記の内容を修得する。
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6週 |
トランスの結線法とその特徴 等価回路パラメータの導出 トランスの用途と絶縁型コンバータ |
左記の内容を修得する。
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7週 |
これまでの復習・演習 |
演習を通して学んできた技術を定着させる。
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8週 |
後期中間試験 |
授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる。
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4thQ |
9週 |
試験返却と解説 回転磁場とモータの基本用語 |
左記の内容を修得する。
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10週 |
誘導モータとその性質 |
左記の内容を修得する。
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11週 |
同期モータ(PMSM,RM) ステッピングモータ,リニアモータ,サーボモータ |
左記の内容を修得する。
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12週 |
直流モータとその性質(分巻・直巻)
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左記の内容を修得する。
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13週 |
ブラシレスDCモータ モータの駆動回路 |
左記の内容を修得する。
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14週 |
これまでの復習・演習 |
演習を通して学んできた技術を定着させる。
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15週 |
学年末試験 |
授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる。
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16週 |
試験返却と解説 |
試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電力 | 直流機の原理と構造を説明できる。 | 4 | 後12,後13 |
誘導機の原理と構造を説明できる。 | 4 | 後10 |
同期機の原理と構造を説明できる。 | 4 | 後11 |
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。 | 4 | 後5,後6 |
半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。 | 4 | 後2,後6,後13 |
評価割合
| 試験 | 課題等 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 55 | 10 | 65 |
専門的能力 | 15 | 15 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 5 | 5 |