基礎製図法

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 基礎製図法
科目番号 0014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電子制御工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 自作のスライド,初心者のための機械製図第3版(植松育三,高谷芳明,深井完祐共著)
担当教員 西田 茂生,中村 篤人

到達目標

基礎的な作図法を身につける.
目的にあった線を的確に描けるスキルを身につける.
機械部品を理解し,基本的な機械要素,機械加工に関する知識を身につけ,さらに情報伝達手段としての図面を読み,規格に則り図面を仕上げられるようになること.
簡単な電気回路,電気要素についての製図を理解する.
簡単なCAD図面の書き方を習得する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
まず,図学の基礎を学び,機械製図に必要な線,図形の書き方を習得する.その後JISに則った図面の書き方を学び,製品を図面におこすことおよび,アイデアを図面におこし製品のイメージを他者に伝える能力,技能を身につける.また,生産工程における情報伝達手段として重要な製図に関する規格を理解する.そのために以下の項目を学習する.
(1)図学の基礎,機械製図に必要な技法を学習し,演習を行う.
(2)簡単な機械部品を通して,製図の読み描きを学習し,演習を行う.
(3)基本的な機械加工,電気要素に関する理解を深める.
(4)3D-CADによる図面作成技術を学習し,演習を行う.
授業の進め方・方法:
自作のスライドを用いて説明を行い,演習によって理解を深める.
提出された図面をもとに理解度や達成度についてアドバイスをする.
注意点:
関連科目
電子制御工学実験,電気回路,材料・加工学,基礎システム設計,実践システム設計
学習指針
製図機器(コンパス,自在定規やドラフタなど)を使い,規格に則った図面が仕上げられるようになることが重要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 製図とは何か 基礎製図で学ぶこと,応用できることについて説明できる.
2週 製図規格,線,文字 製図規格,線の用法や文字の大きさについて説明できる.
3週 線と文字の製図 各種の線を適切に描くことができる.
4週 尺度と寸法記入 製品の形状が描け,寸法などを適切に記入できる.
5週 図学基礎演習(1) 直線,線分の等分,多角形,正弦波形が描くことができる.
6週 図学基礎演習(2) インボリュート曲線,サイクロイド曲線を描くことができる.
7週 第三角法 第三角法の書き方を説明できる.
8週 第三角法の演習 第三角法で演習課題を描くことができる.
2ndQ
9週 平面と立体 立体図を平面図に,平面図から立体に起こすことができる.
10週 投影法(1) 等角投影を用いて立体図を描くことができる.
11週 投影法(2) 斜投影を用いて立体図を描くことができる.
12週 投影法(3) 透視投影を用いて立体図を描くことができる.
13週 立体の切断(1) 断面図を描くことができる.
14週 立体の切断(2) 相関図,展開図を描くことができる.
15週 実技テスト 与えられた課題を時間内に描くことができる.
16週 機械製図の基礎 JIS機械製図の要点を説明することができる.
後期
3rdQ
1週 寸法公差と表面粗さ 製品の表面の仕上げ精度が説明できる.
2週 幾何公差 真円度公差,真直度公差などが説明できる.
3週 表面性状 表面粗さについて説明ができる.
4週 ネジ・ボルト・ナット 機械要素としてのネジ・ボルト・ナットの寸法規格,呼び方や図示法等が説明できる.
5週 ボルト・ナット・小ネジの製図 ボルト・ナット・小ネジの図が適切に描くことができる.
6週 軸とそのはめあいについて説明できる.
7週 軸の製図 軸の図を適切に描くことができる.
8週 軸継手,軸受 二つの回転軸をつなぐ軸継手及び軸受けが適切に描くことができる.
4thQ
9週 歯車 歯車の種類,各部名称と図示法を説明することができる.
10週 歯車の製図(1) 歯車の図を適切に描くことができる.
11週 歯車の製図(2) 歯車の図を適切に描くことができる.
12週 その他の機械要素,管,溶接 バネ,ワッシャの図面の見方および,管,溶接の概要を説明することができる.
13週 CAD演習(1) CADソフトの使い方を説明することができる.
14週 CAD演習(2) 手書きの図面をCADを用いて描くことができる.
15週 CAD演習(3) 機械部品をCADを用いて描くことができる.
16週 CAD実技試験 与えられた課題を制限時間以内に完成させることができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。3前1
製図用具を正しく使うことができる。3前3
線の種類と用途を説明できる。3前2
物体の投影図を正確にかくことができる。3前7,前8,前10,前11,前12
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。3前7
図形を正しく描くことができる。3前5,前6,前13,前14
図形に寸法を記入することができる。3前4,前9
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3後1,後2,後3
部品のスケッチ図を書くことができる。3前9
CADシステムの役割と構成を説明できる。3後13,後14
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。3後15
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。3
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの部品図と組立図を作成できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他製図作品作図技巧合計
総合評価割合20000006020100
基礎的能力20000006020100
専門的能力000000000
分野横断的能力000000000