科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 歴史
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『世界史A』東京書籍・『グローバルワイド 最新世界史図表』第一学習社/配布プリント
担当教員 増山 聖子

到達目標

1.現代世界の諸課題について歴史的背景を踏まえて理解し、持続可能な世界の構築に向けての方向性を考察することができる。
2.人々の痕跡が世界遺産等として残されていることを理解し、自国理解と国際協調の重要性を理解することができる。
3.当時の人々がどのように考え、行動してきたのかを史料や統計等から読み取り、現代とは異なる視点から見ることができる。
4.異なる地域世界の接触と交流によって地域社会が形成したことを理解し、多面的な視点から諸地域を見ることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代世界の諸課題について、歴史的背景を踏まえて理解し、持続可能な世界の構築に向けての方向性を考察することができる。現代世界の諸課題について、歴史的背景を踏まえて理解することができる。現代世界の諸課題について、歴史的背景を踏まえて理解することができない。
評価項目2人々の痕跡が世界遺産等として残されていることを理解し、自国理解と国際協調の重要性を理解することができる。人々の痕跡が世界遺産等として残されていることを理解できる。人々の痕跡が世界遺産等として残されていることが理解できない。
評価項目3当時の人々がどのように考え、行動してきたのかを史料や統計等から読み取り、現代とは異なる視点から見ることができる。当時の人々がどのように考え、行動してきたのかを史料や統計等から読み取ることができる。当時の人々がどのように考え、行動してきたのかを史料や統計等から読み取ることができない。
評価項目4異なる地域世界の接触と交流によって地域社会が形成したことを理解し、多面的な視点から諸地域を見ることができる。異なる地域世界の接触と交流によって地域社会が形成したことを理解できる。異なる地域世界の接触と交流によって地域社会が形成したことが理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
グローバル化が浸透する現代世界において、地域固有の文化・社会への理解が求められている。文化・社会は、その地域で生きた人間の営みの積み重ねであり、私たちの日常生活の一部として今も生きて続けている。本講義では、日本を含めた世界の歴史を学ぶことを通して、現代社会の成り立ちを理解し、未来を展望することを目的とする。
授業の進め方・方法:
歴史の学習において重要なことは、なぜその出来事が起きたのかを歴史的背景を踏まえて考察することである。そのため、各地域の政治、文化、社会、宗教を踏まえるだけでなく、その周辺地域の影響も意識しなければならない。本講義では、現代世界に強い影響を与えている西欧諸国の歴史を中心に概観しつつ、地域性が形成されていく過程を探っていく。
注意点:
関連科目:地理・公共・政治経済・地域学・人間環境学
学習指針:海外について学習していくため、地理で使用した地図帳を参照し、その位置を把握することが重要である。
自己学習:到達目標を達成するためには、授業以外にも教科書を読むなど、授業内容についての理解を深める必要がある。特に、授業後の復習を欠かさないようにすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 歴史を学ぶ意義を理解できる。
2週 西アジア・地中海世界の形成① 古代オリエント世界の形成について理解できる。
3週 西アジア・地中海世界の形成② 古代ギリシャ世界と文化の伝播について理解できる。
4週 西アジア・地中海世界の形成③ 都市国家ローマが大帝国へと発展した経緯を理解できる。
5週 東アジア世界の形成① 中国の古代文明について、その特徴を理解できる。
6週 東アジア世界の形成② 秦・漢王朝の成立、皇帝について理解できる。
7週 前期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
8週 東アジア世界の発展① 三国時代にみる中国の地勢を説明できる。
2ndQ
9週 東アジア世界の発展② 隋・唐の成立と日本との結びつきについて理解できる。
10週 イスラーム世界の出現① イスラームの成立について理解できる。
11週 イスラーム世界の出現② イスラーム国家の発展と東アジア世界との接触について理解できる。
12週 ヨーロッパ世界の形成① ゲルマン人の大移動とその影響について説明できる。
13週 ヨーロッパ世界の形成② 十字軍の意義について、説明できる。
14週 ヨーロッパ世界の形成③ 封建社会の成立と百年戦争について、理解できる。
15週 前期末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
後期
3rdQ
1週 アジア諸地域の繁栄 明・清朝の成立と越境する人々について説明できる。
2週 ヨーロッパと結びつく世界① 大航海時代の幕開けとルネサンスについて説明できる。
3週 ヨーロッパと結びつく世界② 宗教改革と主権国家体制の成立とその特徴を説明できる。
4週 ヨーロッパと結びつく世界③ イギリス革命の意義について、説明できる。
5週 ヨーロッパと結びつく世界④ ユグノー戦争と三十年戦争について、理解できる。
6週 欧米近代社会の形成と世界進出① 産業革命とアメリカ独立戦争について、説明できる。
7週 後期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
8週 欧米近代社会の形成と世界進出② フランス革命とその後の影響について、説明できる。
4thQ
9週 欧米近代社会の形成と世界進出③ ナポレオンの登場とウィーン体制について、理解できる。
10週 欧米近代社会の形成と世界進出④ アメリカ合衆国の発展と世界進出について理解できる。
11週 二つの世界大戦① 第一次世界大戦の勃発とその背景を理解できる。
12週 二つの世界大戦② ヴェルサイユ体制と世界恐慌について理解できる。
13週 二つの世界大戦③ 第二次世界大戦の勃発と各国の動向を理解できる。
14週 二つの世界大戦④ 第二次世界大戦における民族と科学者の動向を理解できる。
15週 学年末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後1,後11,後12,後13,後14
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後6,後8,後9,後10
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後6,後8,後9,後10
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3前4,前9,前10,前11,後2,後6,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験(前期中間・前期末・後期中間・学年末)授業への取り組み(提出物の完成度、グループ学習等での発言回数や内容)課題レポート合計
総合評価割合602515000100
基礎的能力602515000100