プログラミング

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 プログラミング
科目番号 0030 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「やさしいC第5版」,出版社:SOFTBANK Publishing,著者:高橋麻奈
担当教員 櫟 弘明

到達目標

1)C言語で使う演算子を理解しこれを用いてプログラムを書くことができる.
2)条件文を理解しこれを用いてプログラムを書くことができる.
3)繰り返し文を用いてプログラムを書くことができる.
4)配列を理解し,これを用いたプログラムが書ける.
5)関数の利用の仕方および引数の利用にしかたを理解し,これを用いてプログラムを書くことができる.
6)ポインタについて理解し,配列とポインタおよび関数とポインタを用いたプログラムを書くことができる.
7)ファイルを用いて入出力処理が出来る.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
C言語で使う演算子C言語使う主要な演算子を理解し自由にプログラムできる教科書を見ながら演算子を使ったプログラムができる演算子について理解していない
条件文や繰り返し文条件文や繰り返し文を使ってプログラムを自由に作ることができる教科書を見ながら条件文や繰り返し文を使ったプログラムが作れる条件文,繰り返し文を理解していない
関数,配列,ポインタ関数,配列,ポインタを使ったプログラムを自由に作ることができる.教科書を参考にして関数,配列,ポインタを使ったプログラムができる関数,配列,ポインタを理解していない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
身の回りにある家電製品や工業製品を動かすには機器を制御するためのプログラムが必要である.本講義ではこうした制御プログラムを作成するために使われているプログラミング言語の一つであるC言語について学習する.
授業の進め方・方法:
演習中心の授業である.講義項目ごとにプログラミングの課題に取り組み,各自の理解度を確認する.また,定期試験返却時に解説を行い,理解が不十分な点を解消する.
注意点:
関連科目
情報数学,計算機アーキテクチャ,アルゴリズムとデータ構造との関連が深い.
  
学習指針
C言語によるプログラミング演習が中心の授業であるが,文法や仕組みを説明できるまで理解することが重要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プログラム仕組み プログラム開発環境やコンパイラの仕組みを説明できる.
2週 統合開発環境 プログラムの統合開発環境を使いこなすことができる.
3週 テキストエディタ 開発環境のテキストエディタを使いこなすことができる.
4週 プログラムの記述 読みやすいプログラムやコメントを記述することができる
5週 画面への出力 標準入出力の仕組みや改行について理解している.
6週 変数の利用 変数の宣言・識別子・変数の型について説明ができる.
7週 前期中間試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答できる.
8週 試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.
2ndQ
9週 キーボードからの入力 入力の仕組みについて説明できる.
10週 式と演算 式に値を入力する方法について説明できる.
11週 演算子の種類 インクリメント,デクリメント演算子について説明できる.
12週 演算子の優先順位 複数ある演算子の優先順位を使いこなすことができる.
13週 関係演算子と条件 If文,switch文,論理演算子について説明ができる.
14週 繰り返し For文,while文,処理の変更方法について説明ができる.
15週 前期末試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答できる.
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.
後期
3rdQ
1週 配列の基本 配列の宣言・配列の初期化・添字についての説明できる.
2週 配列の応用 多次元配列・文字列と配列・文字列操作についての説明
3週 関数 関数の定義・関数の呼び出しについての説明できる
4週 戻り値と引数 戻り値のしくみ・引数の渡し方についての説明できる
5週 関数の利用 最大値を求める関数・関数形式マクロについての説明できる
6週 変数とスコープ ローカル変数・グローバル変数についての説明できる.
7週 後期中間試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答できる.
8週 試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.
4thQ
9週 ポインタ アドレスとポインタのしくみについての説明できる.
10週 引数とポインタ 関数に引数を渡す方法についての説明できる.
11週 配列とポインタの応用 配列とポインタの関係についての説明できる.
12週 関数とポインタの応用 関数ポインタのしくみについての説明できる.
13週 構造体と共用体 構造体型・共用体型のしくみについての説明できる.
14週 ファイルの入出力 ファイルにアクセスする方法について説明できる.
15週 後期末試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答できる.
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。4
定数と変数を説明できる。4
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。4
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。4
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。4
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。4
条件判断プログラムを作成できる。4
繰り返し処理プログラムを作成できる。4
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4
情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3前10
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。3後3,後4,後5,後6
変数の概念を説明できる。3
データ型の概念を説明できる。3
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。3
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3前4
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前1
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010010100
基礎的能力40001001060
専門的能力300000030
分野横断的能力100000010