到達目標
前期中間試験:1)ロボットの定義及び歴史の理解、2)サーボ機構の定義、3)アクチュエータ概論、
4)自由度の理解、5)ベクトル,行列の復習,6)同次変換行列の計算
各項目に関して,説明及び計算ができる.
前期末試験: 1)座標変換、2)回転・並進変換、3)変換行列の計算,4)運動学
5)DH記法とは,6)リンクパラメータ
各項目に関して,説明及び計算ができる.
後期中間試験:1)DH記法の基礎、2)DH記法演習、3)順運動学方程式,4)逆運動学方程式,
5)ラグランジュの運動方程式
各項目に関して,説明,式の導出及び計算ができる.
学年末試験: 1)ラグランジュの運動方程式、2)ロボット制御、3)直流・交流アクチュエータ,
4)ステッピングモータ,5)ニューアクチュエータ
各項目に関して,説明及び計算ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | ロボットの定義及び歴史を完全に理解し、サーボ機構の定義を述べることができる.また、自由度を理解し、同次変換行列の計算が完全にできる. | ロボットの定義及び歴史を一部理解し、サーボ機構の定義を不完全だが述べることができる.また、自由度を一部理解し、同次変換行列の計算が一部できる. | ロボットの定義及び歴史を理解しておらず、サーボ機構の定義を述べることができない.また、自由度を理解していない.さらに、同次変換行列の計算ができない. |
評価項目2 | 座標変換として,回転・並進変換を完全に理解し、変換行列の計算が全て解ける.また,運動学を完全に理解し,DH記法の解き方を完全に把握している.さらに,リンクパラメータ表の作成が完全にできる. | 座標変換として,回転・並進変換を一部理解し、変換行列の計算が一部解ける.また,運動学を理解し,DH記法の解き方を把握している.さらに,リンクパラメータ表の作成が一部できる. | 座標変換として,回転・並進変換を理解していない.また、変換行列の計算ができない.さらに,運動学を理解しておらず,DH記法の解き方も把握していない.また,リンクパラメータ表の作成ができない. |
評価項目3 | 順運動学方程式及び,逆運動学方程式を完全に理解し,導出することができる.また,ラグランジュの運動方程式の簡略方式を完全に解ける. | 順運動学方程式及び,逆運動学方程式を一部理解し,導出することが一部できない.また,ラグランジュの運動方程式の簡略方式を不完全だが解ける. | 順運動学方程式及び,逆運動学方程式を理解しておらず,導出することができない.また,ラグランジュの運動方程式の簡略方式が解けない. |
評価項目4 | ラグランジュの運動方程式の厳密解が完全に解ける.また,ロボット制御について完全に説明できる. | ラグランジュの運動方程式の厳密解が一部解ける.また,ロボット制御について一部説明できる. | ラグランジュの運動方程式の厳密解が解けない.また,ロボット制御について説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
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JABEE基準 (d-2a)
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JABEE基準 (d-2b)
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システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1
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教育方法等
概要:
基礎知識として,物理,数学,制御について復習し,ロボットの機構解析に必要不可欠な座標変換,運動方程式について学ぶ.
授業の進め方・方法:
座学による講義が中心である.講義項目ごとに演習問題に取り組み,各自の理解度を確認する.また,定期試験返却時に解説を行い,理解が不十分な点を解消する.
注意点:
関連科目
応用数学,応用物理,制御工学などを十分に復習しておくこと.
学習指針
ロボットの機構,制御方法及びロボットの運動を解析するために必要なDH記法について
理解することを目的とする.
自己学習
目標を達成するためには,授業以外にも練習問題を解き,予習復習を怠らないこと.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ロボット概論 |
ロボティクスを学ぶのに必要な基礎知識を理解し,説明できる.
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2週 |
定義,歴史,用語 |
ロボットの定義と歴史及び,ロボティクスで使用する用語について説明できる.
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3週 |
サーボ機構及びアクチュエータ概論 |
サーボ機構の仕組みとアクチュエータの種類,構造を説明できる.
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4週 |
アクチュエータ概論 |
アクチュエータの種類,構造を説明できる.
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5週 |
自由度,ロボットの記号化 |
自由度の意味を理解し,記号によるロボット図示ができる.
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6週 |
同次変換 |
同次変換の計算ができる.
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7週 |
回転・並進変換の基礎 |
座標変換(基準座標系,関節座標系)及び回転・並進変換ができる.
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8週 |
回転・並進変換の演習1 |
回転・並進変換の解き方理解し,演習問題ができる.
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2ndQ |
9週 |
回転・並進変換の演習2 |
回転・並進変換の演習問題が解ける.
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10週 |
変換行列の演習 |
物体の回転・並進変換が解ける.
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11週 |
物体の変換 |
3次元空間における物体の変換方法を理解し,その問題が解ける.
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12週 |
運動学について |
順運動学方程式,逆運動学方程式を解ける.
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13週 |
DH記法について |
ロボットの運動学方程式を導出するための基礎としてDH記法の概要を理解し,問題が解ける.
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14週 |
リンクパラメータの基礎 |
リンクパラメータ作成のための語句及び作成方法を理解している.
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15週 |
前期末試験 |
授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答できる.
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16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.
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後期 |
3rdQ |
1週 |
リンクパラメータの演習 |
各種ロボットに対するリンクパラメータ作成と演習問題が解ける.
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2週 |
DH記法の復習 |
リンクパラメータ作成方法,DH記法についての理解し,問題が解ける.
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3週 |
DH記法による順運動・逆運動学の導出の基礎 |
DH記法による運動学方程式導出方法を理解し,問題が解ける.
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4週 |
DH記法による順運動・逆運動学導出の演習 |
DH記法による運動学方程式導出方法を理解し,問題が解ける.
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5週 |
DH記法による順運動・逆運動学導出の演習 |
各種ロボットに関して,DH記法による運動学方程式が導出できる.
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6週 |
ロボットのモデル化 |
モデル化の重要さを理解する.
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7週 |
解析力学について |
運動力学からラグランジュの運動方程式までを理解し,説明できる.
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8週 |
ラグランジュ運動方程式 基礎
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ラグランジュ運動方程式の意味を理解する.
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4thQ |
9週 |
ラグランジュ運動方程式 演習
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ラグランジュ運動方程式の導出方法を理解し,問題が解ける.
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10週 |
ラグランジュ運動方程式 応用
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ラグランジュ運動方程式の厳密解導出方法を理解し,問題が解ける.
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11週 |
運動方程式の導出 |
ラグランジュ運動方程式の厳密解導出方法と一般解導出ができる.
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12週 |
各種制御手法の理解 |
ハイブリッド制御,学習制御及びトルク制御方法などを理解できる.
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13週 |
DCサーボモータの理解 |
DCサーボモータの構造,駆動原理を説明できる.
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14週 |
ACサーボモータの理解 |
ACサーボモータの構造,駆動原理を理解する.
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15週 |
ニューアクチュエータ解説 |
圧電セラミックス,超音波モータ,形状記憶合金の構造を理解する.
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16週 |
学年末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 10 | 0 | 10 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 10 | 0 | 70 |
専門的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 0 | 30 |