概要:
国際語となっている英語により技術情報を把握・伝達することは,エンジニアにとって不可欠な能力となっている。そこで,本講義では,工業の分野における英語でのリスニング,読解,作文および口頭発表の能力を養うことをその目的とする。
授業の進め方・方法:
工業の分野における英語のリスニング力と読解力については,関係する音源・動画の視聴と副読本より習得する。口頭発表の技法は,動画事例の視聴,科学手品の実演,模擬発表などにより学習する。作文技法については,文法や習慣的な表現を学習する。聴・読・話・書の4 能力に共通する発音について理解する。関連する用語を正確な発音とともに記憶する。毎回の講義の時間を4 能力に対応する課題に振り分ける。
注意点:
関連科目
高専における英語授業全般と関連する。
学習指針
工業英語のベースとなるのは,これまでの学年で学習してきた英語の授業の内容である。したがって,それらについては本授業に先立って復習しておくことが求められる。
自己学習
目標達成のために授業の復習を怠らないこと。特に文法については,これまでの学年での学習内容について復習して授業に臨むこと。授業だけではなく,動画や副読本により日常的に英語に親しむ習慣をつけること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 英語 | 英語運用の基礎となる知識 | 聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前10,前11,前12 |
英語運用能力の基礎固め | 日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 3 | 前7,前8,前9,前13,前14,前15 |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 3 | 前7,前8,前9,前13,前14,前15 |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 3 | 前7,前8,前9,前13,前14,前15 |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | 前7,前8,前9,前13,前14,前15 |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 3 | 前7,前8,前9,前13,前14,前15 |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 3 | 前7,前8,前9,前13,前14,前15 |
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
英語運用能力向上のための学習 | 自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。 | 3 | 前7,前8,前9 |
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。 | 3 | 前10,前11,前12 |
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。 | 3 | 前10,前11,前12 |
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 前1 |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 前1 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 前1 |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | 前1 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | 前10,前11,前12 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | 前7,前8,前9 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | 前7,前8,前9 |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | 前13,前14,前15 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | 前7,前8,前9,前13,前14,前15 |