概要:
本講義はCOC+における地域創生教育の一環として行われる。グローバリゼーションの進展に伴い経済・文化の均質化や多様性の喪失が懸念されている。国内に目を転じてみれば、都市化・一極集中と地域社会の疲弊、過疎化が問題となっている。では、どのようにして様々なアクターが相互協力しながら持続可能な地域運営をしていくのか。そして、工学的な知識をもつ技術者はその際、どのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか。本講義では、①地域社会を理解するための基礎知識を学習し、②地域・場所をイノベーションしていくための態度・使命感を共有する。最後に③事例演習を通じて場所・地域をイノベーションするためのプランを構想する。講義を通じて世界の中で、地域をイノベーションしていくことの重要性を共有していきたい。
※実務との関係
この科目は上記目的に照らして、全 15週のうち2~3回の授業において、実際に地方創生や起業の経験を有する者による特別講演を実施し、地域・場所をイノベーションしていくために必要なミッションや知識を学習する。
授業の進め方・方法:
原則として講義形式の授業を行う。必要に応じて、視聴覚教材を使用する。また外部の特別講師を招いて講義も予定している。授業内容は、「地域」「技術者」をキーワードに、いくつかのテーマについて学習をおこなう。講義を通じて、地域社会の見方・捉え方について基礎的な知識を習得する。また事例演習を通じて知識を活用するための技術(コミュニケーション、グループワーク、デザイン)を習得する。事例演習についてレポートの作成・提出を求める。
注意点:
関連科目:地理、歴史、政治経済、公共、現代社会と法、技術者倫理(専)、地域と世界の文化論(専)、社会と文化(専)
学習指針:受講者が将来、技術者として、社会人として生活していくことを念頭におく。
地域の課題を技術者として解決していくために必要な基礎知識の理解を主眼に授業を進める。
地域の課題解決を考えるグループワークを行うので、主体的に参加してほしい。
自己学習:授業時間以外でも予習・復習を行うこと。
学習目的を達成するために、課題やレポート提出を求める。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
講義の目的・概要を理解し、説明できる。
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2週 |
グローバリゼーションの展開 |
グローバリゼーションの歴史と進展について基礎的事項を理解し、説明できる。
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3週 |
グローバリゼーションと地域 |
グローバリゼーションの進展と地域への影響を理解し、地域社会の展望について考察できる。
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4週 |
地域社会の重要性 |
地域社会が重要視される背景や社会の課題について、地域社会学の基礎知識を理解し、説明できる。
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5週 |
持続可能な地域の発展 |
科学技術と地域社会の関係について基礎的事項を理解した上で、持続可能な地域の発展について考察することができる。
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6週 |
地域社会の担い手 |
地域社会における主要な担い手(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能を説明できる。
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7週 |
地域社会と行政・議会 |
我が国における地方自治や財政の展開を踏まえ、地域社会における行政の役割について基礎的事項を理解し、説明できる。
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8週 |
地域経済とその指標 |
地域経済とその指標について基礎知識を理解し、説明できる。
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2ndQ |
9週 |
科学技術と社会 |
科学技術が社会に深く浸透し、社会が科学技術によって動かされていることについて理解し、説明できる。
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10週 |
ケーススタディ |
科学技術が地域社会に受け入れられた事例と受け入れられなかった事例を比較し、科学技術と地域社会の関係について考察することができる。
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11週 |
地域社会における科学者と技術者 |
地域社会において技術者や科学者が果たすべき役割や責任について基礎的事項を理解し、説明できる。
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12週 |
グループ演習(1) |
特定の地域を選択し、その地域の概要をこれまで学んだ知識を活用して、分析することができる。
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13週 |
グループ演習(2) |
選択した地域の課題を解決する、あるいは価値をより高めるための方策についてグループでアイデアを生み出すことが出来る。
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14週 |
グループ演習(3) |
グループワークで生み出されたアイデアを整理し、効果的に聞き手に伝えるためのプレゼンテーション資料を作成することが出来る(プレゼンテーション資料作成)
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15週 |
期末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
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16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 力学 | 力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。 | 4 | |
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。 | 4 | |
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | |
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。 | 4 | |
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。 | 4 | |
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | |
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。 | 4 | |
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。 | 4 | |
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。 | 4 | |
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。 | 4 | |
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。 | 4 | |
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。 | 4 | |
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。 | 4 | |
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。 | 4 | |
仕事の意味を理解し、計算できる。 | 4 | |
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。 | 4 | |
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。 | 4 | |
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。 | 4 | |
動力の意味を理解し、計算できる。 | 4 | |
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。 | 4 | |
運動量および運動量保存の法則を説明できる。 | 4 | |
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。 | 4 | |
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。 | 4 | |
荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。 | 4 | |
応力とひずみを説明できる。 | 4 | |
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。 | 4 | |
許容応力と安全率を説明できる。 | 4 | |
引張荷重や圧縮荷重が作用する棒の応力や変形を計算できる。 | 4 | |
両端固定棒や組合せ棒などの不静定問題について、応力を計算できる。 | 4 | |
線膨張係数の意味を理解し、熱応力を計算できる。 | 4 | |
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。 | 4 | |
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。 | 4 | |
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。 | 4 | |
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。 | 4 | |
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。 | 4 | |
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。 | 4 | |
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。 | 4 | |
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。 | 4 | |
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。 | 4 | |
多軸応力の意味を説明できる。 | 4 | |
二軸応力について、任意の斜面上に作用する応力、主応力と主せん断応力をモールの応力円を用いて計算できる。 | 4 | |
部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。 | 4 | |
部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。 | 4 | |
カスティリアノの定理を理解し、不静定はりの問題などに適用できる。 | 4 | |
材料 | 機械材料に求められる性質を説明できる。 | 4 | |
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。 | 4 | |
引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。 | 4 | |
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。 | 4 | |
脆性および靱性の意味を理解し、衝撃試験による粘り強さの試験方法を説明できる。 | 4 | |
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。 | 4 | |
機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。 | 4 | |
塑性変形の起り方を説明できる。 | 4 | |
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。 | 4 | |