到達目標
※1・2は中間試験時期まで、3以下は期末試験まで
1.上代文学(古代文学)について、文字や書物の形態を理解できる
2.比較文学についての基本的な知識を身につける
3.中古文学(平安文学)を読み、当時の文化・貴族の生活について理解できる
4.文学作品の読解を通じて、人間の感情や普遍性を理解できる
5.言語表現を通じて、その背景にある文化を比較することができる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本の伝統的な言語文化について興味・関心を持ち、その価値に気づくことができる。 | 日本の伝統的な言語文化について、興味・関心を持つことができる。 | 日本の伝統的な言語文化について興味・関心を持ったり、その価値に気づくことができない。 |
評価項目2 | 日本と諸外国の文学における共通性について理解できる。 | 日本と諸外国の文学における共通性について一定の理解ができる。 | 日本と諸外国の文学における共通性について全く理解できない。 |
評価項目3 | 古典作品を通じ、人間の生活や感情について、現代社会との違いと時代を超えた普遍性について理解できる。 | 古典作品を通じ、人間の生活や感情について、現代社会との違いを理解できる。 | 古典作品を通じ、人間の生活や感情について、現代社会との違いや普遍性を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (1)
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JABEE基準 (a)
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JABEE基準 (b)
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システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 A-1
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システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 A-2
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教育方法等
概要:
国際化社会といわれる現代こそ、日本の文化について知り、諸外国の文化との違いや共通点について、説明できることが必要である。
また、昔の人々も、現代人と同じように社会の中でさまざまな思いを経験しながら生活していた。
本講義では、文学作品を読み解きながら、日本の文化について深く知るとともに、諸外国の文化との関連についても目を向け、さらに人間の普遍性についても考えることとする。
授業の進め方・方法:
日本の代表的な古典作品を実際に読解しながら、文化や人間性について考える。
また、自身が考えたり理解したことについて、簡単な文章でまとめ、記録としてファイリングする。
注意点:
関連科目
自身が今使っている言葉も含め、これまで学習した人文科学系の全ての科目が参考となる。
学習指針
講義を聞いてノートを取ることはもちろんであるが、自身の身の回りの習慣や使っている言語表現などにひきつけながら主体的に作品を読解することが重要である。
自己学習
予習として、文学作品の本文(プリント配布)をあらかじめ読んでおき、ミニッツペーパーに必要事項を記入してから授業に臨むこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
古事記を読む-① 序ほか |
言葉と文字の成立についての知識を得ることができる。 異種婚姻譚などの説話の特徴を理解できる。
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2週 |
古事記を読む-② 八岐大蛇 |
日本神話の中のアンドロメダ・ペルセウス型神話について、ギリシャ神話との関連を理解できる。
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3週 |
古事記を読む-③ 天の岩屋戸 |
日本神話と東南アジアの神話との類似性を理解できる。
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4週 |
万葉集を読む-① 万葉集入門・額田王 |
万葉仮名と書物の形態について知識を得る・三輪山伝説を読み、万葉歌と蛇婿型民話との関連を理解できる。
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5週 |
万葉集を読む-② 大和三山歌 |
中大兄皇子と額田王の歌を読み、歌と地理の関係について理解できる。
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6週 |
万葉集を読む-③ 七夕歌 |
日本と中国の「七夕」について、文化の違いを理解できる。
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7週 |
竹取物語を読む-① 貴公子の求婚まで |
竹取物語を読み、外国の説話との類型・「貴種流離譚」について理解できる。
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8週 |
竹取物語を読む-② 月見る禁忌 |
さまざまな文学作品における「月見る禁忌」を比較し、当時の俗信について理解できる。
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2ndQ |
9週 |
紫式部日記を読む-① |
紫式部の虚像と実像について理解できる。
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10週 |
紫式部日記を読む-② |
平安時代における重陽の節句・中宮の出産の様子など、当時の貴族の生活を理解できる。
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11週 |
紫式部日記を読む-③ |
藤原道長に関する描写を読み、現代に通ずる「父親像」について理解できる。
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12週 |
紫式部日記を読む-④ |
平安時代の貴族の宴会の様子やその場での男女のやり取りについて理解できる。
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13週 |
紫式部日記を読む-⑤ |
平安時代の宮仕えの実際について理解できる。
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14週 |
言語と文化 |
色名その他言語表現について、外国語との比較を行い、文化の違いを知ることができる。
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15週 |
学年末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
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16週 |
試験返却・解説 |
試験問題(課題含む)を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |