到達目標
1. 鉛筆(H・HB・2B)をカッターナイフで削る事ができる。風景写生でデッサンスケールを使い,遠近法の知識と鉛筆の線表現で作画ができる。
2. ケント紙による立方体作りで,のり,テープなど使用しない設計から平面と立体の関係を理解して立方体が作れる。立方体と手をデッサン(観察)することで明るさや色の違いが描写できる。
3. 色彩の基礎を学び,色を科学的に理解する。アートガラスの白黒作品と色彩配色の違いでの調和を知り,創作の面白さを体験して作品化できる。
4. コンピュータを描画道具として風景写生に着色することで絵具ではできない色彩表現をする。また,簡単な動画が作れる。表現の幅を広げ,美術におけるデジタル表現での可能性を体験する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | | | |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (1)
説明
閉じる
教育方法等
概要:
高校生レベルの美術の知識と創作表現を知る。教材を使い表現方法を模索する。
美術についての関心と創作者(ものつくり)としての教養を身につける。
授業の進め方・方法:
実習を主として手作業による表現とコンピュータを使いデジタルによる表現で共に多様な美術表現を学ぶ。授業は講義も含め学生の個性と創作意欲を高める。
注意点:
関連科目
基礎製図,情報リテラシー
学習指針
美術への興味と美意識の向上に努める。年齢相応の丁寧な作業と美的調和を目指す。学生自身の自主的で柔軟な表現での作品を作る。
自己学習
授業内での作品完成を目指すが,時間不足や欠席のため自宅学習での完成を求める。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業内容の説明 美術と画材について |
想定描写(幾何形態に質感を加え描く)
|
2週 |
課題1 描写表現 |
鉛筆が削れるようになる。描画のための鉛筆の持ち方ができる。描画材料の鉛筆やシャープペンシルの歴史が分かる。
|
3週 |
課題1 校内風景写生 |
空間表現法-東洋と西洋の遠近法の違いを知る。線遠近の透視図法の表現を試み,風景を描ける。
|
4週 |
課題1 紙による立方体制作 |
八つ切ケント紙の約半分で糊やテープを使わず,参考作品や配布プリントから展開図を工夫して立方体が作れる。
|
5週 |
課題1 立方体と手を描写 |
立方体を作った以外の半分の紙に立方体を手で持ち対象物として描けて,描写後は立方体を元のケント紙に戻すことができる。
|
6週 |
課題2 描画と色彩表現 |
前課題の鑑賞と講評を聞き個々の表現が理解できる。色彩学の基礎学習(色彩構成)により色彩配色を活用できる。
|
7週 |
課題2 アートガラス1 |
多種多様な表現の作品見本の鑑賞からアートガラスの下絵を制作できる。
|
8週 |
課題2 アートガラス2 |
アートガラスをニードルや彫刻等などを使い下絵を白黒作品として完成できる。
|
4thQ |
9週 |
課題2 アートガラス3 鑑賞と講評 |
白黒アートガラスの完成後に色紙,絵具,色鉛筆などで着色して額装完成できる。鑑賞して個々の作品を批評できる。
|
10週 |
課題3 デジタル表現 |
コンピュータ描画のための作画・画像処理ソフト(GIMP2)説明や解説でソフトの使用方法が理解できる。
|
11週 |
課題3 動画制作 |
ソフト(GIMP2)でレイヤーを重ねて1・2 秒程度の動画を制作できる。
|
12週 |
課題3 写生着色1 |
四作品で写された校内風景写生(鉛筆スケッチ)画像を自分の作品のみを切り離し適切な明るさで見やすくできる。
|
13週 |
課題3 写生着色2 |
風景写生スケッチレイヤーに新たに重ねたレイヤーごとに種類を分けて着色できる。
|
14週 |
課題3 自由画1 |
冊子表紙,ポスターなどのテーマに従った作品作りができる。
|
15週 |
課題3 自由画2 |
各自のアイデアやテーマで制作した作品を画像化(jpeg 画像など)の適切なファイルとフォルダに提出できる。
|
16週 |
小テスト 講評と鑑賞 |
当講座のまとめ問題に答えられる。美術作品,学生作品など課題の講評で自分の意見を述べれる。鑑賞ができる。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 課題達成の評価 | 授業への取り組みと小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |