プログラミングⅠ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 プログラミングⅠ
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新 明解Java 入門編」、柴田望洋 著、ソフトバンククリエイティブ
担当教員 松村 寿枝,内田 眞司,市川 嘉裕

到達目標

問題を与えられたとき、それをコンピュータに解かせるためのプログラミング構造を組み立てることができる。
基本的な構文、配列、文字列の利用は教科書等を見ずにプログラミングすることができる。
プログラムを実装、デバッグして動作させるまでの作業することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1未知の課題であっても 適切な変数や配列とそ のデータ型を選択し、 プログラムでこれらを実装することができる。授業と類似の課題であ れば、適切な変変数や 配列とそのデータ型を 選択し、プログラムでこれらを実装することができる。変数や配列とそのデー タ型の概念を理解でき ておらず、プログラムでこれらを実装することが全くできない。
評価項目2未知の課題であっても、適切な演算子を選択 した式を組み立て、プログラムでこれらを実装することができる。授業と類似の課題であ れば、適切な演算子を 選択した式を組み立て、プログラムでこれらを実装することができる。演算子や代入といった 処理を理解できておら ず、プログラムでこれらを実装することが全くできない。
評価項目3未知の課題であっても 必要となる制御構文を 選択し、プログラムでこれらを実装することができる。授業と類似の課題であ れば、必要な制御構文 を選択し、プログラムでこれらを実装することができる。制御構文を理解できて おらず、プログラムでこれらを実装することが全くできない。
評価項目4適切な変数名、関数名を付けられ、必要に応じて適切なコメントを書ける。書き方が統一的なプログラム(インデント、スペースの入れ方等)を書くことができる書き方が統一的なプログラム(インデント、スペースの入れ方等)を書くことができない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
プログラミング言語を用い、コンピュータに仕事をさせる方法を学ぶ。電卓レベルの計算ではなく、複雑な演算などをコンピュータにさせる術を身につける。プログラミング言語であるJava を用い、数値演算、文字列処理などのプログラムを作成する。授業形態は実際にコンピュータを用いて演習を行う。また、試験も筆記試験ではなく実際にプログラミングを行う形式で行う。
授業の進め方・方法:
プログラミング言語の習得は「習うより慣れろ」である。講義で教えられたことを行うだけでは、プログラミングの力はつかない。積極的に自習する姿勢が必要である。
注意点:
関連科目
3 年のプログラミングⅡへつながる重要な科目である。ここでつまずくとプログラミングⅡは
手も足も出なくなるので、心して学んでいただきたい。

学習指針
到達目標を達成するためには,授業時間以外にも教科書の例題や演習問題のプログラムを作成し理解を深める必要がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業内容、すすめ方、演習環境について理解する
2週 プログラムの基礎1 ヴィジュアルプログラミングにより分岐構造プログラムを記述できる
3週 プログラムの基礎2 ヴィジュアルプログラミングにより反復構造プログラムを記述できる
4週 Javaの基礎 Javaプログラムの決まりごとを理解し実践できる
5週 入出力 標準入出力の基本的な使い方について理解し、プログラムを記述できる
6週 変数と演算子 代入や演算子の概念を理解し,式を記述できる
7週 変数と演算子 代入や演算子の概念を理解し,式を記述できる
8週 分岐処理1 制御構造の概念を理解し,条件分岐を記述できる
2ndQ
9週 分岐処理2 制御構造の概念を理解し,条件分岐を記述できる
10週 繰り返し処理1 制御構造の概念を理解し,反復処理を記述できる
11週 繰り返し処理2 制御構造の概念を理解し,反復処理を記述できる
12週 演習 これまでに学習した内容を応用し,課題の要求を満たすプログラムを作成することができる
13週 分岐処理3 制御構造の概念を理解し,分岐処理を記述できる
14週 繰り返し処理3 制御構造の概念を理解し,反復処理を記述できる
15週 前期期末試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる.
16週 前期試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.
後期
3rdQ
1週 データ型 数値型と論理型について学ぶ
2週 データ型 型変換について学ぶ
3週 配列 配列の作り方と使い方を学ぶ
4週 配列 配列の初期化方法とコピー方法を学ぶ
5週 配列 多次元配列について学ぶ
6週 配列 多次元配列について学ぶ
7週 後期中間試験 後期中間試験
8週 後期中間試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.
4thQ
9週 デバッグの仕方 デバッグの方法について学ぶ
10週 文字列 文字と文字列、メソッドの使い方について学ぶ
11週 文字列 文字と文字列、メソッドの使い方について学ぶ
12週 復習 1年間に学んだ内容を総合的に復習する
13週 復習 1年間に学んだ内容を総合的に復習する
14週 復習 1年間に学んだ内容を総合的に復習する
15週 後期期末試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる.
16週 後期試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3前1,前5
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。3後10,後11
変数の概念を説明できる。3前2,前3,前6,前7
データ型の概念を説明できる。3前2,前3,前6,前7,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3前2,前3,前6,前8,前9,前13
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。3前2,前3,前10,前11,前14
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3前12,後9
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前12,後9
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3前12,後9
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。3前15,前16,後7,後8,後12,後13,後14,後15,後16
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。3前15,前16,後7,後8,後12,後13,後14,後15,後16
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。3前15,前16,後7,後8,後12,後13,後14,後15,後16
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。3前15,前16,後7,後8,後12,後13,後14,後15,後16
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。3

評価割合

試験課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100