IT活用

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 IT活用
科目番号 0029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 適宜スライドを配布
担当教員 上野 秀剛

到達目標

前期中間時点:業務システム,システム設計,システムのテスト・運用・保守を理解できる.
前期末時点:DFD,ER図,ブレインストーミング法,マインドマップ,損益分析法の理解
後期中間時点:WBS,PERTの理解,表計算ソフトの高度な使い方の取得
学年末時点:表計算ソフトによるマクロ作成技術,簡単なWebサービス作成技術の取得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1システムの設計と開発,テスト,運用,保守について適切な手法を選択し,扱える.システムの設計と開発,テスト,運用,保守についての手法を理解している.システムの設計と開発,テスト,運用,保守についての手法を理解していない.
評価項目2ビジネスフローモデリング,プロジェクト管理について適切な手法を選択し,扱える.ビジネスフローモデリング,プロジェクト管理についての手法を理解している.ビジネスフローモデリング,プロジェクト管理についての手法を理解していない.
評価項目3表計算ソフトについて理解し,適切な関数,マクロを選択,作成できる.表計算ソフトについて理解し,指示された関数,マクロを作成できる.表計算ソフトの機能や関数,マクロについて理解していない.
評価項目4JavaScriptについて理解し,FormやCSSを適切に扱える.JavaScriptについて理解し,指示されたFormやCSSを使用できる.JavaScriptの作成方法やForm,CSSについて理解していない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
システム開発に必要な知識であるビジネスの流れや損益計算方法,プロジェクト管理手法など基本的な知識について講義と演習を交えてながら学ぶ.
また,業務で利用される様々な道具(ツール)について実際にコンピュータを利用しながら習得する.
授業の進め方・方法:
1回の授業で座学と演習を行う.IT技術者としてソフトウェアシステムの開発を行うために必要な,
システムを利用する顧客の業務理解やソフトウェアシステムの開発者として必要な様々なツールを
使いこなすための技術の取得を目的とする.
注意点:
関連科目
情報系科目全般と関連がある.特に情報リテラシやプログラミング,ソフトウェア工学,
戦略情報システムなどの科目と関係が深い.

学習指針
本講義ではコンピュータとは直接関係しないビジネスや会計,工程管理といった様々な
内容を扱うので,システム開発とのつながりを常に意識しながら受講すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 講義の目的と進め方について理解する
2週 Webサービスの利用 Web上に存在する様々なサービスの利用方法を理解する
3週 業務システム 業務で利用されるシステムを理解する
4週 システム開発と運用 システムの入出力設計を理解する
5週 システム開発と運用 システムのテスト方法を理解する
6週 システム開発と運用 システムの運用・保守を理解する
7週 ビジネスフロー ビジネスフローモデリングを理解する
8週 ビジネスフロー DFDを理解する
2ndQ
9週 ビジネスフロー ER図を理解する
10週 アイディア抽出と整理 ブレインストーミング法を理解する
11週 アイディア抽出と整理 マインドマップを理解する
12週 アイディア抽出と整理 様々なデータの可視化法を理解する
13週 損益分析 損益分析を理解する
14週 損益分析 P/L, B/Sの読み書きを理解する
15週 損益分析 財務分析と収益性分析を理解する
16週 課題解説・修正 これまでの課題を見直し,理解が不十分な点を解消する
後期
3rdQ
1週 プロジェクト管理 WBSを理解する
2週 プロジェクト管理 WBSを理解する
3週 プロジェクト管理 PERTを理解する
4週 プロジェクト管理 PERTを理解する
5週 表計算 表計算ソフトの高度な使い方を理解する
6週 表計算 同上
7週 表計算 マクロの作成を理解する
8週 表計算 同上
4thQ
9週 表計算 同上
10週 表計算 同上
11週 Webサービス開発 簡単なWebサービスの開発を理解する
12週 Webサービス開発 同上
13週 Webサービス開発 同上
14週 Webサービス開発 同上
15週 まとめ 一年間のまとめ
16週 課題解説・修正 これまでの課題を見直し,理解が不十分な点を解消する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
コンピュータシステムデュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。3
プロジェクト管理の必要性について説明できる。4
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。4
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。4
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3

評価割合

課題演習合計
総合評価割合8020100
基礎的能力602080
専門的能力20020