集積回路

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 集積回路
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「図解入門 よくわかる最新半導体 製造装置の基本と仕組み」秀和システム 佐藤淳一 著
担当教員 山口 賢一

到達目標

前期期末試験:トランジスタの動作原理、VLSI 製造プロセスや各種材料の特徴、CMOS 回路の理解
学年末試験:VLSI 設計技術の理解と、設計検証、テストに対する理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-1) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-2a) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 B-2 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
集積回路の基礎である半導体デバイス原理と基本素子,材料,論理回路の構成方法から,メモリや
プロセッサ,SoC など今日のVLSI 技術に発展させた内容で講義を行う。また,バイオチップや光
半導体など最先端のVLSI 技術についても紹介する。
授業の進め方・方法:
教科書をもとに,全体的な内容を教員から一通り講義したのち,インターネットおよび書籍などを
用いて,学習内容の理解をすすめ,現在の動向を調査することで知識の定着を図る。
注意点:
関連科目
ディジタル回路,論理回路,コンピュータアーキテクチャ,回路理論,電子回路
コンピュータ援用論理設計と関連する。
学習指針
情報産業の基盤である半導体材料,デバイスについて理解するために,すでに学習済みの科目
との関係性を十分に理解しておくこと。また,半導体関係のニュース等を積極的に読み,最新の
半導体に関する情報収集を行うと学んだことが身につきやすいため推奨する。
自己学習
学習した内容を適宜ノートにまとめることを要求するので,授業時間外に取り組んでおくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 集積回路の基礎 集積回路の基本,技術ロードマップについて説明できる。
2週 半導体 P型・N 型半導体の原理について説明することができる。
3週 ダイオードの基本 PN 接合,ダイオードについて説明することができる。
4週 バイポーラトランジスタ 特徴,動作原理を説明することができる。
5週 MOS トランジスタ1 特徴,動作原理を説明することができる。
6週 MOS トランジスタ2 CMOS 論理回路を構成することができる。
7週 半導体製造装置1 半導体製造装置について理解し説明することができる。
8週 半導体製造装置2 半導体製造装置について理解し説明することができる。
2ndQ
9週 洗浄装置 洗浄装置について理解し説明することができる。
10週 乾燥装置 乾燥装置について理解し説明することができる。
11週 イオン注入装置1 イオン注入装置について理解し説明することができる。
12週 イオン注入装置2 イオン注入装置について理解し説明することができる。
13週 熱処理装置1 熱処理装置について理解し説明することができる。
14週 熱処理装置2 熱処理装置について理解し説明することができる。
15週 前期末考査 学習内容を正しく理解し,問題に答えることができる。
16週 試験返却 間違ったポイントを正しく理解しなおすことができる。
後期
3rdQ
1週 リソグラフィ装置1 リソグラフィ装置について理解し説明することができる。
2週 リソグラフィ装置2 リソグラフィ装置について理解し説明することができる。
3週 エッチング装置1 エッチング装置について理解し説明することができる。
4週 エッチング装置2 エッチング装置について理解し説明することができる。
5週 成膜装置1 成膜装置について理解し説明することができる。
6週 成膜装置2 成膜装置について理解し説明することができる。
7週 平坦化装置1 平坦化装置について理解し説明することができる。
8週 平坦化装置2 平坦化装置について理解し説明することができる。
4thQ
9週 検査装置 検査装置について理解し説明することができる。
10週 測定装置 測定装置について理解し説明することができる。
11週 解析装置 解析装置について理解し説明することができる。
12週 後工程装置1 後工程装置について理解し説明することができる。
13週 後工程装置2 後工程装置について理解し説明することができる。
14週 後工程装置3 後工程装置について理解し説明することができる。
15週 学年末考査 学習内容を正しく理解し,問題に答えることができる。
16週 試験返却 間違ったポイントを正しく理解しなおすことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術史技術史歴史の大きな流れの中で、科学技術が社会に与えた影響を理解し、自らの果たしていく役割や責任を理解できる。3前1
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解世界の歴史、交通・通信の発達から生じる地域間の経済、文化、政治、社会問題を理解し、技術者として、それぞれの国や地域の持続的発展を視野においた、経済的、社会的、環境的な進歩に貢献する資質を持ち、将来技術者の役割、責任と行動について考えることができる。3前1
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。4前5,前6
組合せ論理回路を設計することができる。4前5,前6
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。4前5,前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000