情報セキュリティ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報セキュリティ
科目番号 0039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「情報セキュリティの基礎」、佐々木良一 監修、手塚悟 編著、共立出版
担当教員 岡村 真吾

到達目標

中間試験:各種暗号技術の原理や安全性について理解する。
期末試験:情報ハイディングやアクセス制御などの技術や、組織の情報セキュリティを確保するための仕組みについて理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる
JABEE基準 (c) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-2a) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 B-2 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報機器や情報ネットワークが発達し、多くの情報が発生し交換される現代において、技術者が身につけておくべき情報セキュリティに関する基本的な技術や知識について学ぶ。
授業の進め方・方法:
本科目では、暗号技術やアクセス制御技術といった技術に加え、組織の情報セキュリティを確保するための仕組みや情報セキュリティに関する法制度など、情報を守るための手段について広く学ぶ。各種技術について、理論の説明に加えて具体例の紹介や演習問題を行い、理解を深めていく。
注意点:
関連科目
 情報数学、計算機ネットワーク、情報理論
学習指針
 教科書には載っていない内容を扱うこともあるため、ノートを取ることをお薦めする。ただし、単に板書をそのまま
 書き写すのではなく、内容を理解し、自分なりに要約や補足をすること。レポートは、参考文献や他人の意見の単なる
 コピーではなく、自分自身による考えや作業の結果などが含まれるようにすること。
自己学習
 各講義終了後速やかに、講義内容において理解できたことと理解できなかったことを整理すること。理解できなかっ
 たことについては、次回の講義までに解決しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 暗号の基礎 暗号技術の基礎を理解する。
2週 秘密分散法 秘密分散法を理解する。
3週 共通鍵暗号 DESやAESを理解する。
4週 公開鍵暗号(1) RSA暗号を理解する。
5週 公開鍵暗号(2) DH鍵共有とElGamal暗号を理解する。
6週 ディジタル署名 ディジタル署名とPKIを理解する。
7週 中間試験 授業内容を理解し、正しく解答することができる。
8週 試験返却と解説 自身の答案を見直し、理解が不十分な点を解消する。
4thQ
9週 バイオメトリック認証 生体認証を理解する。
10週 情報ハイディング 電子透かしやステガノグラフィを理解する。
11週 アクセス制御 アクセス制御技術を理解する。
12週 不正プログラム対策 不正プログラムへの対策を理解する。
13週 セキュリティ評価 評価制度やセキュリティポリシーを理解する。
14週 法制度 情報セキュリティに関する法制度を理解する。
15週 期末試験 授業内容を理解し、正しく解答することができる。
16週 試験返却と解説 自身の答案を見直し、理解が不十分な点を解消する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。4
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。4
情報リテラシー情報リテラシー情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。4
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。4
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。4
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力8080
専門的能力2020