政治・経済

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 政治・経済
科目番号 0040 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『詳述 公共』実教出版/配布プリント
担当教員 上島 智史

到達目標

1.人間の尊厳と平等、権利と義務など、公共的空間における基本的原理を理解できる。
2.民主政治が成立した経緯を理解し、民主政治の意義と課題について考察できる。
3.市場のしくみを理解し、価格の変化が消費者と企業の行動にどう影響を与えるのかを考察できる。
4.戦後日本経済の成長について理解し、中小企業の役割と課題について考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1人間の尊厳と平等、権利と義務など、公共的空間における基本的原理を理解できる。人間の尊厳と平等について、公共的空間における基本的原理を理解できる。人間の尊厳と平等について、公共的空間における基本的原理を理解できていない。
評価項目2民主政治が成立した経緯を理解し、民主政治の意義と課題について考察できる。民主政治が成立した経緯を理解できる。民主政治が成立した経緯を理解できていない。
評価項目3市場のしくみを理解し、価格の変化が消費者と企業の行動にどう影響を与えるのかを考察できる。市場のしくみを理解できる。市場のしくみを理解できていない。
評価項目4戦後日本経済の成長について理解し、中小企業の役割と課題について考察できる。戦後日本経済の成長について理解できる。戦後日本経済の成長について理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
グローバル化・情報化など、私たちの生活が便利になる一方で社会構造や雇用環境も大きく変化してきている。その中で、自己を社会の中でどのように位置付け、どう生きていくのかを見つめ直す必要がある。本講義では、現代社会に関する倫理・政治・経済・国際関係などの基本的事項を確認していく。また、現代の諸課題について、技術者・研究者がどのように携わっていくべきかを考察することを目指す。なお、後期は政治と経済を中心に授業を実施する。
授業の進め方・方法:
政治・経済の学習で重要になるのは、現代の出来事と結びつけて考察できる能力である。政治・経済・法律・国際関係などの基礎を学ぶとともに、ニュースなどで世界各地の情報に触れることで現代社会の成り立ちを考察する。そのため、必要に応じてプリントを配布する。また、思考力を高めるために、グループワークや視聴覚教材を活用する。
注意点:
関連科目
地理・歴史・公共・現代社会と法・人間環境学・地域学
学習指針
現代社会を理解するためには講義だけでなく、ニュースなどを通じて世界情勢にも目を向ける必要がある。
自己学習
到達目標を達成するためには、授業以外にも教科書を読むなど、授業内容について理解を深める必要がある。特に、授業後の復習を欠かさないようにすること。以下の点に注意すること
 ・事前学習:あらかじめ講義内容に該当する部分の教科書を読み、用語などの分からないものは調べておく。
 ・事後発展学習:配布プリントと教科書をもとに、授業後の復習を欠かさないようにすること。

学修単位の履修上の注意

到達目標を達成するために事前学習・事後学習を自学自習として取り組むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
 経済活動のあり方と国民福祉
人口減少・高齢化など日本の諸問題と経済への影響について理解できる。
2週 経済①
 経済活動と市場経済
需要と供給の関係を理解し、市場経済における政府の介入について考察できる。
3週 経済②
 現代の企業
企業活動のしくみと企業の種類を理解できる。
4週 経済③
 金融の役割
日本銀行の金融政策と課題を考察できる。
5週 経済④
 中小企業と農業
日本の中小企業と農業が抱える問題について考察できる。
6週 経済⑤
 企業活動と労働環境
公害や労働環境などの社会問題を理解できる。
7週 経済⑥
 社会保障のあり方
世界の社会保障制度について理解を深め、その中で日本の現状を考察できる。
8週 世界の諸問題②
 人工知能の活用と社会
人工知能の研究・利用が進むなかで、どのような問題が起こっているのかを考察できる。
4thQ
9週 政治①
 国民主権と民主政治の発展
民主政治の発展過程を理解し、現代の課題について考察できる。
10週 政治②
 日本国憲法と安全保障政策
日本国憲法の基本原理を理解し、日本の安全保障政策について考察できる。
11週 政治③
 基本的人権の保障
基本的人権について理解し、冤罪がなぜ起こるのかを考察できる。
12週 政治④
 政治機構と国民生活
国会と内閣の構成について理解できる。
13週 政治⑤
 人権保障と裁判所
司法権の独立について理解し、裁判員裁判が行われる背景と課題について考察できる。
14週 政治⑥
 選挙と政党
選挙と政治のあり方を理解し、日本の政党政治が抱える問題を考察できる。
15週 学年末試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

試験(後期中間・学期末)授業への取り組み(ワークシートの完成度・レポート課題)合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100