留学生の日本語

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 留学生の日本語
科目番号 0042 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「高専留学生の日本語」国立奈良工業高等専門学校/「完全マスター日本語能力試験(漢字・文法・読解)」スリーエーネットワーク・「高校漢字必携」第一学習社・新聞記事
担当教員 中西 潔

到達目標

授業やレポート作成に支障のない日本語運用能力を付ける。
日本語による日常会話に支障が無くなる。
日本語の様々な文章を読むことができる。(論文・新聞・小説・エッセイなど)
日本語で様々な文章を書くことができる。(自己紹介・必要書類・レポート・エッセイ)
日本語(口頭)で様々なことが表現でき,様々なことを理解できる。
日本語によるスピーチコンテストに出場し,優勝する。
日本語能力検定試験に合格する(1級・2級)
日本語の新聞が読めるようになる。
漢字の読み書きが中学卒業程度,または高校1年生レベルになる。
日本語で考える。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章の表現内容を細部にわたるまで理解(読解)できる。文章の表現内容の要旨を大まかに理解(読解)できる。文章の表現内容の要旨をほとんど理解(読解)できない。
評価項目2自分の考えや思いを、日本語で細部にわたるまで表現(記述)できる。自分の考えや思いを、日本語でおおまかに表現(記述)できる。自分の考えや思いを、日本語でほとんど表現(記述)できない。
評価項目3自分の考えや思いを日本語で細部にわたるまで表現(口述)できる。自分の考えや思いを、日本語でおおまかに表現(口述)できる。自分の考えや思いを日本語でほとんど表現(口述)できない。
評価項目4日本人の話す内容(聴解)を細部にわたるまで理解できる。日本人の話す内容(聴解)をおおまかに理解できる。日本人の話す内容(聴解)をほとんど理解できない。
評価項目5日本文化の特徴を細部にわたるまで理解できる。日本文化の特徴をおおまかに理解できる。日本文化の特徴をほとんど理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
① 日本語による会話を通して,聞く力,話す力を高める。
② 教科書を用いて,様々な分野の文章を読み,日本語の文法力・語彙力・読解力を高める。
③ 作文を通して,日本語による表現力を高める。また,日本語による思考力を高める。
④ 日本語によるスピーチコンテストに参加し,自分の考えを日本語で発表する。
⑤ 日本語能力検定試験を受験し,1級または2級を取得する能力を育成する。
授業の進め方・方法:
教科書を用い,日本語の読解力を高める。音読を通して,発音・イントネーションを是正する。
教科書の本文を要約し,読解力を高めるとともに,漢字・ひらかな・カタカナを書く力を育成する。
教科書の本文に関する質問に,口述・筆記で答える。
会話を通して,聴解力・口述力を高める。
自分の思いや考えを日本語(口述・筆記)で表現する。
注意点:
関連科目
 すべての科目
学習指針
 1年間で日本の中学卒業程度,または,日本の学生と同等レベルの日本語運用能力を育成する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/一二人称 授業の進め方/多数ある二人称の違いを理解できる。
2週 二「が」と「は」 主語を表す「が」と,話題の取り立て「は」を区別できる。
3週 三「涼しい」 相対的感覚的な語「涼しい」の使い方を理解できる。
4週 四「こそあど」の原理 「こそあど」の距離と感情移入の原理を理解できる。
5週 五「敬語の使い方」 尊敬語・謙譲語・丁寧語の区別と使い方を理解できる。
6週 六「言葉の感じ」 和語と漢語の感じの違いを理解できる。
7週 前期中間試験 授業内容を理解し,正しく解答できる。
8週 試験返却と解説・七「鰹」 試験の解説・鰹が季節によって移動する理由を理解できる。
2ndQ
9週 八「大陸は動く」 大昔は一つにつながっていたことを理解できる。
10週 九「砂漠」十「黒四ダム」 大陸に砂漠ができる理由・黒四ダムの大工事を理解できる。
11週 十一「南極の氷」 南極の氷を調査してわかることを理解できる。
12週 十二「またとない天敵」 ヒキガエルの生態を理解できる。
13週 十三「貝塚が教える謎」 貝塚の分布から見えてくるものを理解できる。
14週 十四「眠りについて」 眠りとは何かを理解できる。
15週 前期末試験 授業内容を理解し,正しく解答することができる。
16週 試験返却と解説・十五 試験の解説,復習・微生物活動の防止を理解できる。
後期
3rdQ
1週 十六・十七 コミュニケーションの拡大・人間の「考える」を理解できる。
2週 十八・十九 アドベンチュア・人類文明の発掘の魅力を理解できる。
3週 二〇・二一 公共物を大切さ・人間に必要な自然を理解できる。
4週 二二・二三 映像のすばらしさ・チームワークの本当の意味を理解できる。
5週 二四・二五 気持ちのよい対話・科学技術複合体を理解できる。
6週 二六・二七 帆のついたスクリュー船・燃料消費と材料の削減を理解できる。
7週 後期中間試験 授業内容を理解し,正しく解答することができる。
8週 試験返却と解説・二八 試験の解説と復習・天気の種類を理解できる。
4thQ
9週 二九・三〇 遺伝子操作技術・水鳥の眼と翼の仕組みを理解できる。
10週 三一・三二 雷被害の避け方・生きて行く基本条件を理解できる。
11週 三三・三四 フロンガスの環境破壊・様々な意味を表す「手」を理解できる。
12週 三五・三六 「申す」と「言う」の違い・遊びは環境適応能力を育むを理解できる。
13週 三七・三八 数字への意味付けと言魂思想・日本人のあいさつを理解できる。
14週 三九・四十 西欧に追従する日本人・日本人の美意識を理解できる。
15週 学年末試験 授業内容を理解し,正しく解答することができる。
16週 試験返却と解説 試験問題を見直し,理解できていない部分を復習する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験漢字の小テスト本文の要約・作文スピーチ合計
総合評価割合70101010100
基礎的能力70101010100