ヒューマンコンピュータインタラクション

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 ヒューマンコンピュータインタラクション
科目番号 0063 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 椎尾一郎,ヒューマンコンピュータインタラクション入門,サイエンス社,2010年,2,150円
担当教員 山口 智浩

到達目標

1. HCIの要素技術についてわかりやすく資料にまとめ,説明することができる.
2. HCIの要素技術に関する内容について,疑問点を述べ,討議することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1HCIの要素技術の教科書内容および最近の応用例などの発展的内容についてわかりやすく資料にまとめ,説明することができる.HCIの要素技術の教科書に記述された内容についてわかりやすく資料にまとめ,説明することができる.HCIの要素技術の教科書に記述された内容についてわかりやすく資料にまとめ,説明することができない.
評価項目2HCIの要素技術に関する基本的および発展的な内容について,疑問点を述べ,討議することができる.HCIの要素技術に関する基本的な内容について,疑問点を述べ,討議することができる.HCIの要素技術に関する基本的な内容について,疑問点を述べ,討議することができない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-1) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-2a) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 B-2 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)とは, 人とコンピュータ・情報システムとのやりとりを行うシステムの設計や構成に関する研究分野である.本科目は, インタラクションシステムを構成するハードウェア・ソフトウェアについて学習する.特にプレゼン発表と質疑応答を通して能動的に学習できる能力を身につける.
授業の進め方・方法:
各担当範囲について発表者が紹介した後に,学生同士で討議を行い,教員がプレゼン評価を行う.
1) プレゼンテーション:担当範囲の口頭発表による説明    
2) 討論:発表内容に対する質疑応答,担当教員による補足説明,プレゼン評価
注意点:
関連科目 本科2年:情報数学Ⅰ, 本科3年:データ構造とアルゴリズム,本科5年:人工知能
学習指針 各自の様々な経験や身近な体験を通して説明できるまで理解することが重要である.
自己学習 到達目標を達成するには,授業前に教科書の講義範囲を下読みして,興味・疑問点を見つけ,理解を深める必要がある.発表に際しては,教科書以外の内容を含め,準備して授業に臨むこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 HCI研究の概要 HCI研究の概要について説明することができる.
2週 ソーシャルメディア技術とHCI ソーシャルメディア技術とHCIについて説明できる.
3週 第2章 人のインタフェース特性1 人の視覚, 聴覚,その他の感覚の特性について説明できる.
4週 第2章 人のインタフェース特性2 人の長期と短期の記憶,人の情報処理モデルについて説明することができる.
5週 第3章 人と人工物のインタフェース1 マッピング,アフォーダンス,標準化について説明することができる.
6週 第3章 人と人工物のインタフェース2 ユーザモデルとデザインモデル,人の行動サイクルについて説明することができる.
7週 第6章 グラフィカルユーザインタフェース(GUI) GUIの特徴1 ,GUIの短所と対策
について説明することができる.
8週 第7章 GUIプログラミング イベント駆動型プログラミング,ユーザインタフェースビルダ,開発者による評価,キーストロークレベルモデルについて説明することができる.
4thQ
9週 第8章インタフェースの評価 ユーザによる評価,フィッツの法則,テキスト入力支援について説明することができる.
10週 第9章インタフェースの手法1 小型携帯機器の文字入力,音声インタフェース,コンピュータビジョンについて説明することができる.
11週 第9章インタフェースの手法2 コードを印刷した紙, 物によるインタラクション,場所によるインタラクションについて説明することができる.
12週 第10章 次世代インタフェース1 仮想現実感,拡張現実感について説明することができる.
13週 第10章 次世代インタフェース2 マルチモーダルインタフェース,実世界指向インタフェース,ユビキタスコンピューティングについて説明することができる.
14週 第10章 次世代インタフェース3 モバイルコンピューティング,ウェアラブルコンピューティング,コンテクスト依存, タンジブル, アンビエントなインタフェースについて説明することができる.
15週 まとめ 評価結果を見直し,理解が不十分な点を解消する.
16週 学年末試験 実施しない

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合020004040100
基礎的能力01000201040
専門的能力01000203060