概要:
「所変われば品変わる」という故事があるように、地域によって習慣・宗教・言語などの社会環境には違いがみられ、それを取りまく自然環境も一様ではない。地理の授業では、世界の諸地域でみられる「地域性」を自然・社会の両面から理解するとともに、各地域が抱える諸問題について考える力を身につける。
授業の進め方・方法:
地理の学習で重要になるのは、地図と統計資料を活用できる能力である。地図・統計資料の種類と読み方を学ぶとともに、実際に世界各地の情報に触れることで、地域の諸事象を考察する。そのため、必要に応じてプリントを配布する。また、思考力を高めるために、グループワークや視聴覚教材を活用する。
注意点:
関連科目
歴史・公共・政治経済・人間環境学・地域学
学習指針
COC+における地域理解教育の一環として、地域に対する愛着を深めるとともに、地域が抱える問題を理解できることが重要である。
自己学習
到達目標を達成するためには、授業以外にも教科書を読むなど、授業内容について理解を深める必要がある。特に、授業後の復習を欠かさないようにすること。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
講義の目的・概要・評価方法について理解することができる。
|
2週 |
地理情報と地図 ① |
地図の種類と活用について説明することができる。
|
3週 |
地理情報と地図 ② |
地形図の利用方法を理解し、活用することができる。
|
4週 |
地理情報と地図 ③ |
統計地図を読み取りおよび作成することができる。
|
5週 |
世界の地形 ① |
世界の大地形について、分布と特徴を説明できる。
|
6週 |
世界の地形 ② |
河川地形について理解を深め、人々の暮らしとの関係を考察できる。
|
7週 |
前期中間試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
|
8週 |
世界の地形 ③ |
海岸地形について理解を深め、人々の暮らしとの関係を考察できる。
|
2ndQ |
9週 |
世界の地形 ④ |
火山地形について理解を深め、人々の暮らしとの関係を考察できる。
|
10週 |
世界の気候 ① |
大気の大循環を理解し、気圧帯・恒常風を説明できる。
|
11週 |
世界の気候 ② |
世界の気候区分を理解し、雨温図の違いを説明できる。
|
12週 |
現代世界の国家① 環境問題 |
世界で起きる環境問題の現状を理解することができる。
|
13週 |
地域主題学習 |
日本の自然環境について、その特徴を理解できる。
|
14週 |
地域主題学習 |
日本の文化・産業の特色について、地理的に分析できる。
|
15週 |
前期末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
|
16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
地域主題学習 |
奈良県の地域性を理解し、その魅力を見出すことができる。
|
2週 |
地域主題学習 |
地域調査したデータをまとめ、プレゼンテーションの資料を作成できる。
|
3週 |
地域主題学習 |
地域を調査する方法を学び、多角的に分析できる。
|
4週 |
現代世界の国家② 東西冷戦と分断国家 |
戦後の冷戦構造が与えた影響について、歴史・地理的に考察できる。
|
5週 |
現代世界の国家③ 日本の高度経済成長 |
日本の高度経済成長が生み出したものを理解できる。
|
6週 |
世界の諸地域① 東南アジア |
熱帯地域の自然環境と農業について、理解することができる。
|
7週 |
世界の諸地域① 東南アジア |
東南アジアの工業化と経済成長について、理解できる。
|
8週 |
現代世界の国家④ 人口・食料問題 |
人口問題と食料事情について理解し、世界でどのような対応がされているかを考察できる。
|
4thQ |
9週 |
世界の諸地域② 西アジア・アフリカ |
乾燥地域の自然環境と農業について、理解することができる。
|
10週 |
世界の諸地域② 西アジア・アフリカ |
西アジア・アフリカの経済成長とイスラーム社会の変容について理解できる。
|
11週 |
現代世界の国家⑤ 民族・領土問題 |
世界の民族問題について、要因と現状を理解することができる。
|
12週 |
世界の諸地域③ ヨーロッパ |
温帯地域の自然環境と農業について、理解することができる。
|
13週 |
世界の諸地域③ ヨーロッパ |
ヨーロッパ統合と経済成長との関係について理解することができる。
|
14週 |
現代世界の国家⑥ 都市問題 |
世界の都市構造について理解し、日本の都市との違いについて説明できる。
|
15週 |
学年末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
|
16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後6,後7,後8,後9,後10,後12,後13 |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前1,前12,前13,前14,後2,後3,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13 |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | 前12,後4,後5,後8,後10,後11,後13,後14 |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | 前12,後4,後5,後7,後10,後11,後14 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 後1,後2,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後8,後10,後11,後12,後13,後14 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 前12,後1,後2,後6,後7,後10,後11,後13,後14 |