到達目標
1. 日本の歴史について古代から現代までの通史について基本的事項を理解している。
2.日本の歴史についてアジア近隣諸国や世界との関わりの中から理解し、考察できる。
3.日本の歴史について政治・経済、地理・文化など多面的な観点から理解し、考察できる。
4.日本の歴史にまつわる諸問題について、資料を調べたり、グループやクラスでの議論を通じて考察を深めることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本の歴史について古代から現代までの通史について基本的事項を理解した上で、他者に説明できる。 | 日本の歴史について古代から現代までの通史について基本的事項を理解している。 | 日本の歴史について古代から現代までの通史について基本的事項を理解していない。 |
評価項目2 | 日本の歴史についてアジア近隣諸国や世界との関わりの中から理解し、事例を交えて考察を深めることができる。 | 日本の歴史についてアジア近隣諸国や世界との関わりの中から理解し、考察できる。 | 日本の歴史についてアジア近隣諸国や世界との関わりという観点から理解できていない。 |
評価項目3 | 日本の歴史について政治・経済、地理・文化など多面的な観点から理解し、事例を交えて考察を深めることができる。 | 日本の歴史について政治・経済、地理・文化など多面的な観点から理解し、考察できる。 | 日本の歴史について政治・経済、地理・文化など多面的な観点から理解できていない。 |
評価項目4 | 日本の歴史にまつわる諸問題について、資料を収集・整理し、発表や他者との議論を通じて考察を深め、レポートにまとめることができる。 | 日本の歴史にまつわる諸問題について、資料を調べたり、グループやクラスでの議論を通じて考察を深めることができる。 | 日本の歴史にまつわる諸問題について、資料を調べたり、グループやクラスでの議論を通じて考察を深めることができていない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (1)
説明
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教育方法等
概要:
歴史を学ぶうえで重要なのは,先にもふれたように多くの歴史事象の意味を正確に理解し,「時代の流れをつかむ」ことである。人類の生活のなかには,先人たちの驚くべき技術があり,人生を導く先哲の教えもあった。歴史は決して過去のものでなく,いろいろな経験をへた人たちが後から来る人たちのために語り記した教えなのである。歴史には人生・職業・自己育成についてのヒントがあり,そこからはいくつも貴重な教訓が与えられる。学生諸君が,この教科を通じて,人生の意義や職業倫理のあり方,かけがえのない人生について,改めて考える契機を得られることを願っている。
学生諸君が歴史の史実から多くのことを学ぶ習慣を身に着け,たとえ少しでも自分自身の活躍できる場や果たすべき役割を見つけてくれることに,その到達目標がある。将来社会人となる自分を視野に入れつつ,自己の良知を高められることに期待したい。"
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを用いて講義形式により授業を進める。適宜、視聴覚教材の利用やグループ活動を行う。前期は、近・現代の日本と世界について学習し、テーマ学習を行う。後期は、前近代の日本とアジアについて古代から近世まで学習する。
注意点:
関連科目:地理、歴史Ⅱ、政治経済、人文・社会科学特論、現代社会と法、技術者倫理(専)、地域と文化(専)
学習指針:授業をよく聞くこと。授業とは関係のない私語や携帯の利用は慎むこと。
自己学習:到達目標を達成するためには、授業以外でも教科書を読むなど、授業内容についての理解を深める必要がある。特に、授業後の復習を欠かさないようにすること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
開国と江戸幕府の滅亡 |
幕末の動乱と幕府滅亡までの展開史を欧米諸国の歴史や関わりを踏まえながら理解し、説明できる。
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2週 |
明治維新 |
明治維新の展開と明治政府の取組を理解し、説明できる。
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3週 |
立憲国家の成立と条約改正 |
明治期の政治・外交について自由民権運動や憲法・国会の整備、条約改正・外交など事例を交えて理解し、説明できる。
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4週 |
日清・日露戦争前後の政治 |
日清・日露戦争およびその時代における政治・国際関係について理解、説明できる。
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5週 |
近代産業の発展 |
明治・大正期における産業革命~資本主義の発達について、事例を交えて理解し、説明できる。
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6週 |
第一次世界大戦と政党政治 |
第一次世界大戦の展開とその特徴について国内外の政治・経済の動向を踏まえて理解し、説明できる。
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7週 |
軍部の台頭と中国への侵略 |
戦後恐慌から軍部の台頭と対外侵略への歩みについて、国内外の政治・経済の動向を踏まえて理解し、説明できる。
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8週 |
前期中間試験 |
授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる。
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2ndQ |
9週 |
第二次世界大戦と日本 |
第二次世界大戦の展開とその特徴について国内外の政治・経済の動向を踏まえて理解し、説明できる。
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10週 |
占領下の時代と国際復帰 |
GHQによる占領政策から国際復帰までの日本の政治・経済の歩みを戦後の国際関係を踏まえながら理解し、説明できる。
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11週 |
高度経済成長から経済大国へ |
高度経済成長期から経済大国への歩み及び現在の日本の動向について理解し、事例を交えて説明できる。
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12週 |
テーマ学習(1) |
近現代史の諸問題について、資料を調べ、議論や考察を通じて理解や認識を深めることができる
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13週 |
テーマ学習(2) |
近現代史の諸問題について、資料を調べ、議論や考察を通じて理解や認識を深めることができる
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14週 |
テーマ学習(3) |
近現代史の諸問題について、資料を調べ、議論や考察を通じて理解や認識を深めることができる
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15週 |
テーマ学習(4) |
近現代史の諸問題について、資料を調べ、議論や考察を通じて理解や認識を深めることができる
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16週 |
テーマ学習(5) |
近現代史の諸問題について、資料を調べ、議論や考察を通じて理解や認識を深めることができる
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後期 |
3rdQ |
1週 |
文化の始まりと農耕の開始 |
旧石器時代から縄文・弥生文化の成立過程とその特徴について理解し、説明できる。
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2週 |
ヤマト政権と古墳文化 |
古墳時代の特徴とヤマト政権の展開について東アジア諸国の関わりを踏まえて理解し、説明できる。
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3週 |
飛鳥王朝と律令国家の形成 |
東アジアの動向を踏まえて飛鳥王朝の形成と展開、律令国家の特徴について理解し、説明できる。
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4週 |
テーマ学習 |
歴史について、資料を調べ、議論や考察を通じて理解や認識を深めることができる
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5週 |
律令国家の変質と摂関政治 |
平城京時代、平安王朝の形成過程と摂関政治の特徴について、地方政治の展開を踏まえて理解・説明できる。
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6週 |
院政と平氏政権 |
中世社会の成立について院政と平氏政権の展開とその特徴を理解し、説明できる。
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7週 |
鎌倉幕府の成立と展開 |
鎌倉幕府の成立と展開過程、武士社会の特徴について理解し、説明できる。
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8週 |
後期中間試験 |
授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる。
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4thQ |
9週 |
南北朝の対立と室町幕府 |
鎌倉幕府の滅亡から室町幕府の成立と展開について東アジアとの関わりや文化的特徴を交えて理解し、説明できる。
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10週 |
下剋上の社会と戦国動乱 |
室町幕府の衰退から戦国大名の台頭と国内の動乱について、文化の変遷や産業の発達を交えて理解し、説明できる。
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11週 |
テーマ学習 |
歴史について、資料を調べ、議論や考察を通じて理解や認識を深めることができる
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12週 |
織豊政権 |
信長・秀吉時代の展開について東アジアやヨーロッパ世界との関わりを踏まえながら理解し、説明できる。
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13週 |
江戸幕府の成立と外交 |
江戸幕府の成立から幕藩体制の確立までの歴史と外交政策(鎖国)について、ヨーロッパ世界との関わりを踏まえて理解し、説明できる。
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14週 |
幕藩体制の展開 |
幕藩体制の展開や経済・文化・交通網の発展を理解・説明できる。
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15週 |
学年末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
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16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| 定期試験(前期中間、後期中間、学年末試験) | 課題・レポート提出 | テーマ学習(前期末はグループ演習の発表や取り組みを総合的に評価する) | 合計 |
総合評価割合 | 45 | 30 | 25 | 100 |
基礎的能力 | 45 | 30 | 25 | 100 |