一般化学演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 一般化学演習Ⅱ
科目番号 0030 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「化学 改訂版」,啓林館/「センサ 化学 改訂版」,啓林館
担当教員 直江 一光

到達目標

1. (1) 反応速度の計算ができる、(2) 反応速度式を書くことができる、 (3) 実験データから反応速度、反応速度定数を求めることができる、(4) 反応次数、半減期について理解し、一次反応の半減期を求めることができる、(5) 反応速度と温度との関係について説明できる、(6) 化学反応における反応のしくみについて説明できる
2. (1) 活性化エネルギーを求めることができる、(2) 触媒の働き方について説明できる、(3) 生体触媒(酵素)の働きについて説明できる、(4) 生体触媒(酵素)の反応速度について説明できる、(5) 化学工業における触媒の利用について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1反応速度とその表し方について理解し、実験データから反応速度、反応速度定数を求めることができ、また、反応次数、半減期について理解し、一次反応の半減期を求めることができる。実験データから反応速度、反応速度定数を求めることができ、また、一次反応の半減期を求めることができる。実験データから反応速度、反応速度定数を求めることができない。
評価項目2反応速度と温度との関係について理解し、実験データから活性化エネルギーを求めることができ、触媒の働き方について説明できる。また、生体触媒(酵素)の働き並びにその反応速度について説明できる。化学工業における触媒の利用について説明できる。実験データから活性化エネルギーを求めることができ、触媒の働き方について概ね説明できる。実験データから活性化エネルギーを求めることができず、触媒の働き方について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (4) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「化学反応の速さ」を知ることは化学反応を工業的に利用する際、極めて重要である。1年次に履修した化学を基礎として,化学反応について,反応速度などの数学的な取り扱いを理解し、また、化学反応のしくみや触媒の働きについて理解できるよう演習を含め講義を行う。
授業の進め方・方法:
講義では、反応速度論の基礎を教授するとともに、実際のデータを用いた演習も行うので、計算機、定規、グラフ用紙(普通方眼紙)を用意すること。
注意点:
関連科目
化学系科目全般
学習指針
講義にあたっては、1年次、2年次に開講されている化学系科目と関連づけて進めていきたい。また、3年次以降の工学系科目の基礎ともなるので学生諸君にはしっかりと取り組んでもらいたい。参考文献は適宜紹介する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 反応速度とその表し方1 反応速度とその表し方について理解し、反応速度の計算ができる。
2週 反応速度とその表し方2 反応速度とその表し方について理解し、反応速度の計算ができる
3週 反応速度と濃度の関係1 反応速度と濃度の関係について、反応速度式を理解することができる。
4週 反応速度と濃度の関係2 実験データから反応速度、反応速度定数を求めることができる。
5週 反応次数と半減期 反応次数、半減期について理解し、一次反応の半減期を求めることができる。
6週 反応速度と温度の関係 反応速度と温度との関係について理解することができる。
7週 反応のしくみ 化学反応における反応のしくみについて理解できる。
8週 前期中間試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答することができる。
2ndQ
9週 活性化エネルギー 活性化エネルギーとその求め方について理解し、データから求めることができる。
10週 触媒の働き方 触媒の働き方について理解することができる。
11週 生体触媒1 生体触媒(酵素)の働きについて理解することができる。
12週 生体触媒2 生体触媒(酵素)の反応速度について理解することができる。
13週 触媒と工業 化学工業における触媒の利用について説明することができる。
14週 まとめ これまでの学習した内容についてまとめることができる。
15週 前期末試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト及び課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力302050
専門的能力000
分野横断的能力302050