化学演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学演習Ⅱ
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「新版 有機反応の仕組みと考え方」(第1章~第5章) 東郷秀雄 著(講談社) 「基礎有機化学 第2版」 大嶌幸一郎 著(東京化学同人)/プリント
担当教員 亀井 稔之

到達目標

後期中間試験:電子対の移動に関する矢印がかける。有機化合物における立体、電子的な効果を理
解する。芳香族化合物における、分子軌道やヒュッケル則を理解する。
後期末試験: 有機化合物が示す酸性、塩基性を理解できる。反応機構の解明に関する、様々な実
験法が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (4) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまでに学習した有機化学に関する事項を、体系的に理解し発展させるために必要な事項として、
基礎的な理論を中心に講義する。これまでに学習した酸性度、電気陰性度、混成軌道、分子軌道など
のキーワードから有機化学を体系的に解説する。
授業の進め方・方法:
演習問題を配布し、解答しながら有機化学で必要な矢印が書けるように指導するとともに、有機化学を体系的に理解するための基礎的な理論を説明する。
注意点:
関連科目
化学、分析化学、有機化学、無機化学
  学習指針
   有機反応の矢印の書き方にかんして、実際には理論的な考え方までを理解する必要がある
  自己学習
   自らも演習の問題集などで矢印の書き方を練習すること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 有機化合物、立体 有機化合物の名前、立体がわかる
2週 アルケンの反応 アルケンへの付加とマルコフニコフ則、超共役
3週 アルケンの反応 アンチマルコフニコフ付加(ヒドロホウ素化、ラジカル付加)
4週 アルキンの反応 シス還元、トランス還元
5週 アルキンの反応 水の付加とケトエノール互変異性
6週 芳香族化合物の反応 ヒュッケル則、オルトパラ配向性とメタ配向性
7週 芳香族化合物の反応 Frielel-Crafts反応と異性化、スルホン化の可逆性
8週 試験
4thQ
9週 芳香族化合物の反応 速度論的支配と熱力学的支配
10週 酸と塩基 酸の強さと定義、強さの考え方、pKa
11週 酸と塩基 塩基の強さと定義、強さの考え方、pKa
12週 求核置換反応 SN2反応
13週 求核置換反応 SN1反応
14週 脱離反応 E1、E2反応
15週 求核置換反応 脱離反応 SN2、SN1、E1、E2の複合的な反応
16週 試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力3000100040
専門的能力3000100040
分野横断的能力1000100020