無機化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 無機化学Ⅰ
科目番号 0033 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材  「精解化学Ⅰ」、「精解化学Ⅱ」、数研出版(前期)
担当教員 松浦 幸仁

到達目標

化学結合の基礎を理解する。
酸・塩基、酸化・還元を電子論で理解する。
周期表と各元素を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1共有結合が説明できるイオン結合が説明できる。原子構造が説明できない。
評価項目2金属結合が説明できる。分子間力が説明できる。電子配置が説明できない。
評価項目3酸・塩基の定義が説明できる酸化・還元の定義が説明できる。イオン化傾向が説明できない。
評価項目4金属元素の性質が説明できる。非金属元素の定義が説明できる。周期表が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
無機化学とは、元素、単体および無機化合物を扱う分野である。様々な元素の性質を電子論的なものの見方で統一的に理解する。
授業の進め方・方法:
講義が主体の授業を行う。授業態度が不良で、学ぶ意志が欠如している場合には総合評価から減点する。
注意点:
関連科目
化学
  学習指針
   化学結合の電子論的な見方の基礎を習得する。
   特別な予習は必要としないが、授業中にする基礎的な演習問題を繰り返し解いてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 無機化学についての学習の意義
2週 物質の構造 原子核と放射線
3週 同上 原子の構造
4週 化学結合 周期表、イオン化エネルギー、電子親和力、共有結合、電気陰性度
5週 同上 共有結合
6週 前期中間試験 イオン結合
7週 テスト返却 試験
8週 化学結合 復習
2ndQ
9週 同上、以下同文 金属結合
10週 同上 金属結合
11週 同上 水素結合
12週 同上 分子間力
13週 同上 原子の電子配置
14週 同上 分子の構造
15週 前期末試験 試験
16週 テスト返却 復習
後期
3rdQ
1週 酸塩基 酸・塩基の定義
2週 同上、以下同文 酸・塩基の電子状態
3週 同上 硬い酸・塩基、軟らかい酸・塩基
4週 同上 酸・塩基解離
5週 酸化還元 酸化・還元の定義
6週 同上 金属のイオン化傾向と酸化還元
7週 後期中間試験 試験
8週 テスト返却 復習
4thQ
9週 元素の化学 周期表
10週 同上、以下同文 アルカリ金属
11週 同上 12~14属元素
12週 同上 水素、ホウ素、14、15属
13週 同上 16、17、18属
14週 同上 第一、二遷移系列元素、第三遷移系列元素、fブロック元素
15週 学年末試験 試験
16週 テスト返却 復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野無機化学価電子について理解し、希ガス構造やイオンの生成について説明できる。4
元素の周期律を理解し、典型元素や遷移元素の一般的な性質を説明できる。4
イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度について説明できる。4
イオン結合と共有結合について説明できる。4
基本的な化学結合の表し方として、電子配置をルイス構造で示すことができる。4
金属結合の形成について理解できる。4
配位結合の形成について説明できる。4
水素結合について説明できる。4
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力300000030
専門的能力300000030
分野横断的能力400000040