物質化学工学演習

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 物質化学工学演習
科目番号 0038 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 化学工学 -解説と演習-、化学工学会編(槙書店)
担当教員 林 啓太

到達目標

3成分系の物質収支を理解し、三角座標を用いて抽出装置の設計計算ができる。湿度図表の内容を理解し、それを駆使して調湿装置と乾湿装置の設計計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (4) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
抽出、調湿、乾燥の原理を学び、その演習を行う。
授業の進め方・方法:
抽出、乾燥、調湿など単位操作の問題解決に応用する能力を習得する。
注意点:
関連科目
「化学」、「物理」、「物理化学」、「基礎化学工学」
学習指針
化学工学の知識を実際に応用するには、学習内容に対する深い理解が必要である。
自己学習
授業で行った演習問題に関して復習する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 液々抽出の原理 液々抽出の原理、抽出装置、液々平衡について解説する。
2週 単抽出の作図解法 物質収支式と三角座標系の関係を習得する。
3週 多回抽出の作図解法 三角座標を用いた多回抽出の計算法を習得する。
4週 多段抽出装置の設計 多段抽出装置の設計法を理解する。
5週 不溶解溶媒系の抽出 不溶解溶媒系の場合の抽出に関する計算法を習得する。
6週 調湿の原理 絶対温度、比較湿度、相対湿度、比熱、エンタルピー。
7週 湿潤空気の性質 露点、湿球・乾球温度、断熱冷却線、Lewisの関係。
8週 調湿塔の設計 断熱増湿塔の塔高を計算させる。
2ndQ
9週 乾燥の原理 熱と物質の同時移動現象であることを理解する。
10週 乾燥特性曲線 恒率乾燥と減率乾燥について解説する。
11週 乾燥速度 種々の形状、乾燥装置の乾燥速度について解説する。
12週 乾燥時間 乾燥速度から乾燥時間を計算させる。
13週 乾燥装置の容量 熱・物質収支から乾燥装置の容量を求める演習を行う。
14週 演習 抽出・調湿・乾燥に関する演習を行う。
15週 学年末試験 授業内容を理解し,試験問題に対して正しく解答することができる。
16週 試験返却・解答 試験問題を見直し,理解が不十分な点を解消する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学物質の流れと物質収支についての計算ができる。3
基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他課題合計
総合評価割合700000030100
基礎的能力35000001550
専門的能力35000001550
分野横断的能力00000000