化学応用工学実験Ⅰ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学応用工学実験Ⅰ
科目番号 0043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 実験指針書(奈良高専物質化学工学科編)
担当教員 林 啓太,米田 京平

到達目標

1. 生物化学及び化学工学に関する実験技術・データの解析法を体得する。
2. 実験結果に対して適切な考察を行えるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
化学工学に関連した実験をメインに、生物化学に関係した実験も行う。実験レポートの作成や担当教員とのディスカッションを通じて、化学工学及び生物化学工学への理解を深める。また、データの整理法と報告書の作成法についても修得する。
授業の進め方・方法:
講義で得た知識を実際に応用するには、確実な知識と深い理解が必要である。化学工学及び生物化学工学に関連した基礎的な実験を行い、実験を通して理解を深める。
注意点:
関連科目
生物化学・生物機能化学・基礎生物化学工学・微生物工学・固体化学・化学工学基礎・物質化学工学演習・化学工学Ⅰ・化学工学Ⅱ・微粒子工学・物質化学工学実験IV
学習指針
実験を行う前に必ず予習し,自ら実験データを収集・整理・解析を行うこと。
自己学習
実験の前に実験手順を予習するのはもちろん、用いる薬品・実験背景についても学習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 1 実験テーマの概観・履修上の留意点について解説する。
共通テーマの概要について解説する。
2週 ガイダンス 2 専門テーマの概要について解説する。
次週に向けて準備する。
3週 充填塔の流動特性 ローディング点、フラディング点の測定
4週 流動層の流動特性 最小流動化速度と空間率の測定
5週 回分式単蒸留 エタノール水溶液の単蒸留、Rayleighの式
6週 高分子の重合度測定 ポリスチレンの粘度・平均分子量の測定
7週 臨界レイノルズ数 管内の流動状態を観察する。
8週 粉体の粒度測定 粉体を取り扱う操作の基礎として粒子径の測定法を理解する。
4thQ
9週 次元解析 有機溶媒中に水の液滴を生じさせ、次元解析を行う。
10週 熱交換器実験 簡単な熱交換器を用いて伝導伝熱と強制対流伝熱について学ぶ。
11週 DNAの変性 DNAの熱変性実験を行い、DNAの構造安定性について学ぶ。
12週 タンパク質の定量 Lowry法によるタンパク質定量を行い、分光光度計の使用方法を習得する。
13週 飲料中の有機酸量の定量 高速液体クロマトグラフィーを用いて、飲料中に含まれる乳酸濃度を求める。
14週 食品中の生菌数測定 希釈平板法を用いて、生菌数の測定法を学ぶ。
15週 ディスカッション1 各実験テーマについてディスカッションを行う。
16週 ディスカッション2 各実験テーマについてディスカッションを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】化学工学実験流量・流速の計測、温度測定など化学プラント等で計測される諸物性の測定方法を説明できる。3
液体に関する単位操作として、特に蒸留操作の原理を理解しデータ解析の計算ができる。3
流体の関わる現象に関する実験を通して、気体あるいは液体の物質移動に関する原理・法則を理解し、物質収支やエネルギー収支の計算をすることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他レポート合計
総合評価割合000000100100
基礎的能力0000004040
専門的能力0000004040
分野横断的能力0000002020