到達目標
1. 連立方程式、微分方程式の代表的な数値解法について理解する。
2. 表計算ソフト(Excelマクロ)を用いたプログラミングの基礎を身につける。
3. 表計算ソフト上での化学工学分野における問題解法を修得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | | | |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
説明
閉じる
教育方法等
概要:
化学プロセスシステムの設計・開発においては、伝熱や物質移動などの現象解析から、反応器や分離装置の設計まで、様々な化学工学理論が必須である。化学工学における種々の問題の解法を本科では低学年次から学んできたが、現実のプラント設計などにおける問題の多くは、解析的には解けない場合が多い。本講義ではこれらの問題を数値的に解くための理論を学ぶとともに、コンピュータを利用した実際の計算方法について演習を通して習得する。
授業の進め方・方法:
基本的な数学上の問題における数値解法を学び、表計算ソフトを用いた計算プログラムの作成法について習得する。基礎的な数値解法を応用し、蒸留、伝熱、反応工学、プロセス制御などの種々の化学工学上の問題の演習を行う。
注意点:
関連科目:反応工学をはじめとする化学工学分野。前期は数値解析の復習が多分に入る。
学習指針:数値解法の基礎を身につけ、レポートや講義中の例題だけでなく、未知の問題に対する解決能力を身につけることが重要である。
自己学習:復習を怠らないこと。講義中の疑問点については次回講義までに解決しておくことが望ましい。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
前期講義内容の概論
|
2週 |
連立方程式1 |
連立方程式の数値解法(クラメル法、ガウス消去法)
|
3週 |
連立方程式2 |
同上(ガウスジョルダン法、ヤコビ法)
|
4週 |
微分方程式1 |
常微分方程式の数値解法(オイラー法、ルンゲクッタ法)
|
5週 |
微分方程式2 |
偏微分方程式の数値解法
|
6週 |
演習1 |
連立方程式の数値解法を用いた問題解法の演習
|
7週 |
演習2 |
微分方程式の数値解法を用いた問題解法の演習
|
8週 |
プログラミング1 |
表計算ソフトを用いたプログラミング法
|
2ndQ |
9週 |
プログラミング2 |
同上
|
10週 |
プログラミング3 |
同上
|
11週 |
連立方程式3 |
表計算ソフト上での連立方程式の解き方
|
12週 |
連立方程式4 |
同上
|
13週 |
微分方程式3 |
表計算ソフト上での常微分方程式の解き方
|
14週 |
微分方程式4 |
表計算ソフト上での偏微分方程式の解き方
|
15週 |
微分方程式5 |
同上
|
16週 |
前期末試験 |
前期末試験
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
後期講義内容の概論
|
2週 |
蒸留1 |
2成分系の気液平衡曲線
|
3週 |
蒸留2 |
多成分系の蒸留プロセスにおける物質収支
|
4週 |
蒸留3 |
精留塔の内部濃度分布
|
5週 |
伝熱1 |
熱交換器プロセスの熱収支
|
6週 |
伝熱2 |
非定常1次元熱拡散方程式
|
7週 |
伝熱3 |
定常2次元温度分布
|
8週 |
反応工学1 |
回分反応操作
|
4thQ |
9週 |
反応工学2 |
連続攪拌槽型反応器
|
10週 |
反応工学3 |
管型反応器
|
11週 |
プロセス制御1 |
1次おくれ比例制御系の応答
|
12週 |
プロセス制御2 |
2次おくれ比例制御系の応答
|
13週 |
プロセス制御3 |
PID制御系の応答
|
14週 |
演習2-1 |
課題の演習
|
15週 |
演習2-2 |
同上
|
16週 |
演習2-3 |
同上
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 60 | 100 |
基礎的能力 | 15 | 20 | 35 |
専門的能力 | 15 | 20 | 35 |
分野横断的能力 | 10 | 20 | 30 |