概要:
本学科の専門科目を受講してゆく上で必要となる有機化学の基礎を学ぶ。また、反応・構造・物性・生成方法を通し、有機化学の考え方を身につけることを目的とし、有機化合物の構造、物性、生成方法などに関する講義を行ってゆく。各化合物特有の反応についても掘り下げてゆく。
授業の進め方・方法:
座学による講義が中心である。小テストやレポート課題も交えつつ、各自の理解度を確認する。また、定期試験返却時に解説を行い、理解が不十分な点を解消する。
注意点:
関連科目
有機化学Ⅰ、反応有機化学、有機金属化学
学習指針
有機化学は積み重ねが特に大切な学問である。毎回の講義内容を理解していないと、新しい分野を学習しても身につかないことが多い。復習に力を入れて学習すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 3 | 前1,前2,後6 |
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。 | 3 | 前1,前2,前6,後6 |
σ結合とπ結合について説明できる。 | 3 | 前2,前6,後4 |
混成軌道を用い物質の形を説明できる。 | 3 | 前2,前6,後4 |
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。 | 3 | 前2,前4,後4,後6,後12 |
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。 | 3 | 前2,前4,前6,後4 |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 3 | 前1,前10,後4 |
共鳴構造について説明できる。 | 3 | 前2,前10,後4,後12 |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 3 | 前5 |
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。 | 3 | 後13,後14 |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 3 | 後10 |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 3 | 後10 |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 3 | 後10 |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 3 | 前1,前3,前6,前9,前13,後1,後9,後10 |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 3 | 前1,前3,前6,前9,後2,後11 |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 3 | 前3,前4,前5,前11,前12,前14,後3,後11 |