到達目標
後期中間試験:電子対の移動に関する矢印がかける。有機化合物における立体、電子的な効果を理
解する。芳香族化合物における、分子軌道やヒュッケル則を理解する。
後期末試験: 有機化合物が示す酸性、塩基性を理解できる。反応機構の解明に関する、様々な実
験法が理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 誘起効果、共鳴効果から酸の強さ、反応選択性を予測できる | 誘起効果、共鳴効果が理解できている | 誘起効果、共鳴効果が理解できていない |
評価項目2 | 化合物の芳香属性に基づく反応性、性質を理解している | 芳香族化合物の反応性を理解している | 芳香族化合物の性質が理解できない |
評価項目3 | 求核置換反応、脱離反応がほぼ判断できる | 求核置換反応、脱離反応がある程度判断できる | 求核置換反応、脱離反応が判断できない |
評価項目4 | | | |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (4)
説明
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教育方法等
概要:
これまでに学習した有機化学に関する事項を、体系的に理解し発展させるために必要な事項として、
基礎的な理論を中心に講義する。これまでに学習した酸性度、電気陰性度、混成軌道、分子軌道など
のキーワードから有機化学を体系的に解説する。
授業の進め方・方法:
演習問題を配布し、解答しながら有機化学で必要な矢印が書けるように指導するとともに、有機化学を体系的に理解するための基礎的な理論を説明する。
注意点:
関連科目
化学、分析化学、有機化学、無機化学
学習指針
有機反応の矢印の書き方にかんして、実際には理論的な考え方までを理解する必要がある
自己学習
自らも演習の問題集などで矢印の書き方を練習すること
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
有機化合物、立体 |
有機化合物の名前、立体がわかる
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2週 |
アルケンの反応 |
アルケンへの付加とマルコフニコフ則、超共役
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3週 |
アルケンの反応 |
アンチマルコフニコフ付加(ヒドロホウ素化、ラジカル付加)
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4週 |
アルキンの反応 |
シス還元、トランス還元
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5週 |
アルキンの反応 |
水の付加とケトエノール互変異性
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6週 |
芳香族化合物の反応 |
ヒュッケル則、オルトパラ配向性とメタ配向性
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7週 |
芳香族化合物の反応 |
Frielel-Crafts反応と異性化、スルホン化の可逆性
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8週 |
試験 |
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4thQ |
9週 |
芳香族化合物の反応 |
速度論的支配と熱力学的支配
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10週 |
酸と塩基 |
酸の強さと定義、強さの考え方、pKa
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11週 |
酸と塩基 |
塩基の強さと定義、強さの考え方、pKa
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12週 |
求核置換反応 |
SN2反応
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13週 |
求核置換反応 |
SN1反応
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14週 |
脱離反応 |
E1、E2反応
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15週 |
求核置換反応 脱離反応 |
SN2、SN1、E1、E2の複合的な反応
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16週 |
試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 4 | 後16 |
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。 | 4 | 後16 |
σ結合とπ結合について説明できる。 | 4 | 後16 |
混成軌道を用い物質の形を説明できる。 | 4 | 後16 |
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。 | 4 | 後16 |
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。 | 4 | 後16 |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 4 | 後16 |
共鳴構造について説明できる。 | 4 | 後16 |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 4 | 後16 |
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。 | 4 | 後16 |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 4 | 後16 |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 4 | 後16 |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 4 | 後16 |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 4 | 後16 |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 4 | 後16 |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 4 | 後16 |
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。 | 3 | 後16 |
反応機構に基づき、生成物が予測できる。 | 3 | 後16 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 30 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 40 |
専門的能力 | 40 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 10 |