有機化学Ⅲ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 有機化学Ⅲ
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 有機反応のしくみと考え方,出版社講談社 サイエンティフィック,/ ボルハルト・ショアー、ウォーレンなど一般的な有機化学教科書
担当教員 亀井 稔之

到達目標

前期中間試験:1)ハロゲン化アルキル、2)芳香族化合物の反応 3)立体効果、電子効果ついての理解、
前期末試験: 1)アルケン、アルキンの反応 2)アルドール反応 3)アセト酢酸エステル合成

後期中間試験:1)カルボニル化合物を利用した人名反応 2)脱離反応
体条件
学年末試験: 1)カルベンの反応、2)ナイトレンの関与する反応、3)酸化と還元

に関して理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1反応式を見て反応、反応機構がわかる反応式を見て生成物がわかる反応式を見ても生成物がわからない
評価項目2人名反応がほぼ理解できている人名反応がある程度理解できている人名反応が理解できていない
評価項目3平衡反応の反応機構を酸性度を使って説明できる平衡反応の反応機構を酸性度を使って説明できる平衡反応の反応機構を酸性度を使って説明できる

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
有機化合物の構造から推定できることをまず,理解させ,構造を見ただけで,反応性を予測させる。電
子対を移動させる矢印を用いて,反応の各段階を示すことが出来るように指導する。

*実務との関係
この科目は企業で、創薬研究を担当していた教員が、その経験を活かし、新薬の化学合成に必要である有機合成化学の内容に関して、講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
 講義形式で授業を進める。適宜プリントによる演習を組み込み、その課題をレポートとして課す。
注意点:
関連科目
有機化学、有機金属化学
  学習指針
反応の矢印が書けるように、なぜその方向に反応が進むのかを理解しながら学習すること
  自己学習
   適宜、有機化学の演習を行うこと。ボルハルトショアー、ウォーレンなどで該当箇所を学習する
こと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ハロゲン化アルキル SN1、SN2と溶媒の誘電率
2週 ハロゲン化アルキル SN1’SN2’SNi
3週 ハロゲン化アルキル 隣接基関与
4週 芳香族化合物 芳香族求電子置換反応
5週 芳香族化合物 芳香族化合物に関する人名反応
6週 芳香族化合物 芳香族求核置換反応とマイゼンハイマー錯体
7週 試験
8週 返却
2ndQ
9週 アルケン、アルキン 求電子付加の起こり方
10週 アルケン、アルキン ヒドロホウ素化、酸化反応
11週 カルボニル化合物 アルドール反応
12週 カルボニル化合物 アルドール反応
13週 カルボニル化合物 マロン酸エステル合成、アセト酢酸エステル合成
14週 カルボニル化合物 人名反応
15週 試験
16週 返却
後期
3rdQ
1週 カルボニル化合物 人名反応
2週 カルボニル化合物 人名反応
3週 カルボニル化合物 人名反応
4週 カルボニル化合物 人名反応
5週 脱離反応 E1,E2反応
6週 脱離反応 人名反応
7週 試験
8週 返却
4thQ
9週 電子欠損原子上の反応 転位反応
10週 電子欠損原子上の反応 カルベン
11週 電子欠損原子上の反応 ナイトレン
12週 酸化と還元 スワン酸化、遷移金属による酸化
13週 酸化と還元 水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム
14週 酸化と還元 水素による還元とバーチ還元
15週 試験
16週 返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力150050020
専門的能力5000100060
分野横断的能力150050020