概要:
有機化合物の構造から推定できることをまず,理解させ,構造を見ただけで,反応性を予測させる。電
子対を移動させる矢印を用いて,反応の各段階を示すことが出来るように指導する。
*実務との関係
この科目は企業で、創薬研究を担当していた教員が、その経験を活かし、新薬の化学合成に必要である有機合成化学の内容に関して、講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進める。適宜プリントによる演習を組み込み、その課題をレポートとして課す。
注意点:
関連科目
有機化学、有機金属化学
学習指針
反応の矢印が書けるように、なぜその方向に反応が進むのかを理解しながら学習すること
自己学習
適宜、有機化学の演習を行うこと。ボルハルトショアー、ウォーレンなどで該当箇所を学習する
こと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | σ結合とπ結合について説明できる。 | 4 | 後15 |
混成軌道を用い物質の形を説明できる。 | 4 | 後15 |
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。 | 4 | 後15 |
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。 | 4 | 後15 |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 4 | 後15 |
共鳴構造について説明できる。 | 4 | 後15 |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 4 | 後15 |
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。 | 4 | 後15 |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 4 | 後15 |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 4 | 後15 |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 4 | 後15 |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 4 | 後15 |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 4 | 後15 |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 4 | 後15 |
高分子化合物がどのようなものか説明できる。 | 4 | |
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。 | 4 | |
高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質を説明できる。 | 4 | |
高分子の熱的性質を説明できる。 | 4 | |
重合反応について説明できる。 | 4 | |
重縮合・付加重合・重付加・開環重合などの代表的な高分子合成反応を説明でき、どのような高分子がこの反応によりできているか区別できる。 | 4 | |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の反応を説明できる。 | 4 | |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の特徴を説明できる。 | 4 | |
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。 | 4 | 後15 |
反応機構に基づき、生成物が予測できる。 | 4 | 後15 |