細胞生理学

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 細胞生理学
科目番号 0078 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布
担当教員 伊月 亜有子

到達目標

細胞、発生、生殖、シグナル伝達、細胞間コミュニケーション、ガン、免疫、細胞死等について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1細胞、発生、生殖、シグナル伝達、細胞間コミュニケーション、ガン、免疫、細胞死等についてしっかり理解し、説明できる。細胞、発生、生殖、シグナル伝達、細胞間コミュニケーション、ガン、免疫、細胞死等について理解できる。細胞、発生、生殖、シグナル伝達、細胞間コミュニケーション、ガン、免疫、細胞死等について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
細胞の構成、細胞内小器官の構造と機能について概説し、生物がいかにして生命活動を行っているか分子レベルで理解を深める。細胞については進化の歴史をたどり、多様化した生き物の多くの種類の中にも共通のものがあり、生命を持ったものが活動しているのは原理的に同じであることを知る。
授業の進め方・方法:
細胞生理学は細胞の活動を調べ、細胞の機能を分子の概念で明らかにすることを目的としている。そのため、生命の基本単位といわれる細胞の成り立ちを理解し、いろいろの細胞の働きをどのような構造で実現しているかまた、その中の分子がいかに働いているかを知ることにより細胞の機能の理解を深めることを目的とする。
注意点:
関連科目
生物化学、生物機能化学、微生物工学、分子生物学についての理解を必要とする。
学習指針
講義はテキストの解説だけでなく使用している教科書に書かれている生物、細胞についての各人の理解を深めるためのヒントを提供するので教科書は十分読み不明なこと、理解しにくいことはあらかじめ整理しておき質問して自らの知識を確実なものとすること。
自己学習
生物化学、生物機能化学、微生物工学、分子生物学の知識を必要とするので、復習しておくこと。また、最新のニュースにも関心を持つこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概論 細胞生理学についての概論を説明できる。
2週 細胞 細胞の構成、細胞内小器官について説明できる。
3週 細胞骨格 細胞骨格と機能について説明できる。
4週 細胞分裂と細胞周期 細胞分裂と細胞周期について説明できる。
5週 減数分裂 生殖と発生における母性と父性について説明できる。
6週 細胞の情報伝達 細胞間、細胞内のシグナル伝達について説明できる。
7週 膜の構造 細胞膜の物質の輸送について説明できる。
8週 細胞内輸送 細胞内の物質の輸送について説明できる。
4thQ
9週 動物細胞と植物細胞の組織 細胞外マトリックスについて説明できる。
10週 光合成 明反応と暗反応について説明できる。
11週 細胞死 アポトーシスとネクローシスの違いについて説明できる。
12週 ガン ガン遺伝子、ガン抑制遺伝子について説明できる。
13週 免疫 免疫に関する細胞について説明できる。
14週 発生 多細胞動物の発生のメカニズムについて説明できる。
15週 まとめ 細胞の機能と生命活動との関係について総合的に説明できる。
16週 学年末試験 授業内容が理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。4後2
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。4後2
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。4後8
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。4後10
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。4後10
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。4後5
細胞周期について説明できる。4後4
分化について説明できる。4後2
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。4後5,後12
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。4後7
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4後6
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力90000010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000