特殊加工学

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 特殊加工学
科目番号 0038 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 システム創成工学専攻(機械制御システムコース) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 図解 金属3D積層造形のきそ 京極秀樹、池庄司敏孝 日刊工業新聞社
担当教員 谷口 幸典

到達目標

(1)物理蒸着法・化学蒸着法(2)放電加工(3)レーザー加工・電子ビーム加工(4)アディティブマニュファクチャリング に関して原理を理解し、ものづくり企業のデジタルトランスフォーメーションの進展に寄与する特殊加工法の概略を説明できる。さらに、金属3Dプリンタ演習、および試作開発実践を通じて社会実装力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1右記に加えて、どのような製品に適用し、どのような機能が得られるかを説明できる。(1)物理蒸着法・化学蒸着法(2)放電加工について,加工の方法(図を用いて説明することができる),長所・短所について説明できる.(1)物理蒸着法・化学蒸着法(2)放電加工について,加工の方法(図を用いて説明することができる),長所・短所について説明できない。
評価項目2右記に加えて、どのような製品に適用し、どのような機能が得られるかを説明できる。(3)レーザー加工・電子ビーム加工(4)アディティブマニュファクチャリングについて,加工の方法(図を用いて説明することができる),長所・短所について説明できる.(3)レーザー加工・電子ビーム加工(4)アディティブマニュファクチャリングについて,加工の方法(図を用いて説明することができる),長所・短所について説明できない。
評価項目3右記に加えて,新たな研究開発を提案し、計画書としてまとめることができる.アディティブマニュファクチャリング適用研究開発の課題を発見できる.アディティブマニュファクチャリング適用研究開発の課題を発見できない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準 (d-2a) 説明 閉じる
JABEE基準 (d-2b) 説明 閉じる
システム創成工学教育プログラム学習・教育目標 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では,(1)物理蒸着法・化学蒸着法(2)放電加工(3)レーザー加工・電子ビーム加工(4)アディティブマニュファクチャリング を取り上げ,これらの特殊加工についての原理を教授する。特に金属3Dプリンタに代表されるアディティブマニュファクチャリングに関して、様々な方式の提案・実用化が進捗中であり、それらの動向について説明する。また、アディティブマニュファクチャリング技術の適用を実践し、研究開発計画、試作開発結果としてレポートにまとめる。
授業の進め方・方法:
演習により達成度を確認するほか、課題発見力と提案力をレポートにより評価する。
注意点:
講義時間中はSolid WorksのCAD環境を用意するが、時間外は各自研究室のCAD環境を活用するなど必要である(BYODを強く推奨する)。
事前学習
あらかじめ授業計画に記載されている事項について、理解できるところ、理解できないところを明らかにしておく
事後展開学習
適宜、研究計画書の作成のための文献等の調査を行う。

学修単位の履修上の注意

3rdQにて金属3Dプリンタの使用方法の演習を行う。4thQにて、金属3Dプリンタを用いた試作開発を実施する。最後に試作開発結果をレポートとしてまとめて提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 特殊加工の重要性について説明できる。
2週 物理蒸着法・化学蒸着法 各種表面処理技術の原理・特長や適用例について説明できる。
3週 放電加工、レーザー加工・電子ビーム加工 放電加工、レーザー加工・電子ビーム加工技術の原理・特長や適用例について説明できる。
4週 金属3D積層造形のきそ① アディティブマニュファクチャリングの概要について説明できる。各種加工分野における適用例と展望について概観できる。
5週 金属3D積層造形のきそ② アディティブマニュファクチャリングの概要について説明できる。各種加工分野における適用例と展望について概観できる。
6週 金属3D積層造形のきそ③ アディティブマニュファクチャリングの概要について説明できる。各種加工分野における適用例と展望について概観できる。
7週 アディティブマニュファクチャリング演習 金属3Dプリンタの使用方法について演習を行う。
8週 アディティブマニュファクチャリング演習 金属3Dプリンタの使用方法について演習を行う。
2ndQ
9週 アディティブマニュファクチャリング適用計画書の作成
(1)課題抽出
既に実現している、①製品例や技術開発案件の背景、②関連知識、および③「工夫や解明すべき事柄」を調査できる.
10週 アディティブマニュファクチャリング適用計画書の作成
(2)開発目的の設定
④実施・調査すべき事柄を考え、具体的にまとめることができる.
11週 アディティブマニュファクチャリング適用計画書の作成
(3)開発方法の提案
⑤具体的な検討項目(材料や作成方法におけるパラメータなど)、⑥どのような結果を得るのかを提案できる.
12週 アディティブマニュファクチャリング試作開発の実践 各自、試作開発を実践する。
13週 アディティブマニュファクチャリング試作開発の実践 各自、試作開発を実践する。
14週 アディティブマニュファクチャリング試作開発の実践 各自、試作開発を実践する。
15週 レポート提出 9週~14週の取り組みをまとめてレポートとして報告できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

演習レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力702090
分野横断的能力01010