研究力向上セミナー(電気電子系)

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 研究力向上セミナー(電気電子系)
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 システム創成工学専攻(電気電子システムコース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:なし/教材:自作プリント
担当教員 關 成之

到達目標

1. 研究および実験上の不安全行動と不安全状態について予測できる。
2. 研究課題に対する適切な実験計画を立案できる。
3. 示された結果を解釈するなど、論理構築ができる。
4. 学会などの発表方法(オーサーシップ、エントリー、予稿作成、プレゼンテーション)について説明できる。
5. 学術論文の執筆および投稿方法について説明できる。
6. 剽窃、重複出版および同時投稿の問題点について説明できる。
7. 知的財産権について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
【安全管理能力】不安全行動と不安全状態に対する十分な予測とそれらの対処方法が十分検討できる。不安全行動と不安全状態に対する予測とそれらの対処方法が検討できる。不安全行動と不安全状態に対する予測とそれらの対処方法の検討が不十分である。
【実験計画力】実験計画法を十分理解し、研究課題に対する適切な実験計画を立案できる。実験計画法を理解し、研究課題に対する実験計画を立案できる。実験計画法の理解が不十分であり、研究課題に対する実験計画が立案できない。
【論理的思考力】示された実験結果に対して十分な解釈を立て、次の実験計画に確りと結びつけることができる。示された実験結果に対する解釈を立て、次の実験計画にある程度結びつけることができる。示された実験結果に対する解釈に合理性を欠き、次の実験計画に結びつけることができない。
【理解度】発表方法や論文執筆・投稿方法、知的財産権に関する知識の修得に努め、剽窃・重複出版・同時投稿の問題点について十分説明ができる。発表方法や論文執筆・投稿方法、知的財産権、剽窃・重複出版・同時投稿の問題点に関する知識の修得に努め、足りない知識を把握できている。発表方法や論文執筆・投稿方法、知的財産権、剽窃・重複出版・同時投稿の問題点に関する知識の修得が不十分で、足りない知識を把握できていない。
【課題】与えられた課題に自ら取り組み、解答を用いならがら知識の修得に努めている。課題に取り組み、足りない知識を把握できている。課題への取り組みが不十分である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は、本科で実施した卒業研究の経験を基礎として、より高度な研究に取り組むために必要となる能力(安全管理能力、計画力、コミュニケーション能力、論理的思考力、倫理観、情報収集・活用・発信力)の養成を目的としており、より質の高い専攻研究論文の作成、国内外の学会発表およびジャーナルへの投稿を行うことを期待する。
授業の進め方・方法:
受講生は、各授業内容に関する受講課題に取り組み、毎週エビデンスとして提出する。
注意点:
関連科目: 特別研究、専門科目全般
自己学習: 目標を達成するために、研究計画、文献検索から実験結果解析、論文執筆、成果発表まで主体的に取り組みスキルを向上させること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本講義におけるガイダンスを行う。
2週 安全講習 研究および実験上の不安全行動と不安全状態について学ぶ。
3週 学会の発表方法 学会における発表の方法 (エントリー・予稿作成・発表方法)について学ぶ。
4週 学会発表におけるプレゼンテーション オーラルプレゼンテーションとポスタープレゼンテーションの違いや、効果的なプレゼンテーション手法について学ぶ。
5週 学術論文の構成 学術論文の構成や、論文を執筆する上でのデータベース活用について学ぶ。
6週 学術論文での発表方法 学術論文で研究成果を発表する方法について学ぶ。
7週 論文の出版倫理1 オーサーシップ、重複出版・同時投稿について解説する。
8週 論文の出版倫理2 学術論文における剽窃とは何か、さらに意図的は勿論のこと予期しない剽窃を避けるためについて解説する。
2ndQ
9週 解説 Introduction 1 研究を行う意義について解説する。
10週 解説 Introduction 2 先行研究との比較・差別化について解説する。
11週 解説 Introduction 3 課題解決により社会に与える影響について解説する。
12週 解説 Results 適切な実験方法や手段について解説する。
13週 解説 Discussion 1 各結果を総合的に議論する方法を学ぶ。
14週 解説 Discussion 2 今後、予想されうる結果を踏まえて結果を考察するとともに、目的に則した結果であるかを議論する方法を学ぶ。
15週 期末試験 授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答できる。
16週 試験返却・解答・総括 本試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消する。
本講義の総括を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験受講課題合計
総合評価割合8020100
専門的能力8020100