到達目標
以下の項目を修得します。
・電力システムの構成要素について理解する
・電力システムの保安設備等について理解する
・送電線路の等価回路表現ができるようになる
・接地構造の等価回路表現ができるようになる
・数値解析ソフトを用いて系統解析ができるようになる
・解析結果を踏まえた系統運用について考察できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 系統における各構成要素や保安設備の役割について,地域や周囲環境などを考慮した説明ができる。 | 系統における各構成要素や保安設備の役割について説明できる。 | 系統における各構成要素や保安設備の役割について説明できない。 |
評価項目2 | 送電線・接地構造等の電気的特性を説明でき,解析的手法により対象物の回路モデリングができる。。 | 送電線・接地構造等の電気的特性を説明できる。 | 送電線・接地構造等の電気的特性を説明できない。 |
評価項目3 | 数値解析の結果をもとに,理想的な系統用法について説明でき,またより適した運用法について提案できる。 | 数値解析の結果をもとに,理想的な系統用法について説明できる。 | 数値解析の結果をもとに,理想的な系統用法について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
電力変換システムは,発電所,変電所,需要家およびそれらを繋ぐ送電線から構成されている。系統運用について検討する場合,各要素の電気的特性を理解している必要がある。また,事故等が生じた場合には,各要素単体のみの懸賞だけでは不十分であり,要素間の相互影響も考慮する必要がある。本科目では再生可能エネルギーを含む発電所,変電所,および送電線の電気的特性について理解した上で,雷被害等の異常状態における各要素の振る舞い等について学ぶ。
授業の進め方・方法:
前半は講義形式にて,電力系統の概要について説明する。
後半は,回路シミュレータ等を利用しつつ,受講者との議論をもとに講義を進めます。
適宜課題を用意しますので,次回講義までに取り組み,講義時に報告してください。
※なお,受講者の傾向に合わせて内容を適宜変更することがあります。
注意点:
履修にあたって,「電力系統工学」の知識が必要となるので,これを習得していることを前提とします。
ディスカッション形式で講義を進めますので,積極的に参加するようにしてください。
また,欠課時数が講義時間の1/3を超えた場合には評価対象とせず,単位を認めませんので注意してください。
学修単位の履修上の注意
課題レポート,課題発表も評価対象ですので,講義時間外も積極的に学習に取り組んでください。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
introduction |
本科目の進め方と評価方法について理解する。
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2週 |
電力系統の構成1 |
電力系統の基本構成について理解する。
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3週 |
電力系統の構成2 |
送電線,変電所等の系統における各設備について理解する。
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4週 |
電力系統の構成3 |
接地構造や避雷器などの保安設備について理解する。
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5週 |
再生可能エネルギー1 |
各種再生可能エネルギーの概要について理解する。
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6週 |
再生可能エネルギー2 |
風力発電システムの特徴と課題について理解する。
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7週 |
再生可能エネルギー3 |
太陽光発電システムの特徴と課題について理解する。
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8週 |
電力系統の解析1(解析手法) |
系統解析に用いられる各種手法について理解する。
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4thQ |
9週 |
電力系統の解析2(送電線) |
送電線の線路定数導出とモデリングについて理解する。
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10週 |
電力系統の解析3(接地システム) |
接地システムのモデリングについて理解する。
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11週 |
電力系統の解析4(まとめ) |
電力系統の解析について,整理する。
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12週 |
試験 |
ここまでの内容を理解していること。
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13週 |
電力系統の運用1 |
ここまでの講義内容をもとに,理想的な系統運用法について理解する。
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14週 |
電力系統の運用2 |
ここまでの講義内容をもとに,理想的な系統運用法について理解する。
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15週 |
課題発表 |
課題発表を通して,電力系統の概要,解析手法,運用法について理解を深める。
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16週 |
課題発表 |
課題発表を通して,電力系統の概要,解析手法,運用法について理解を深める。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 理解度確認テスト | レポート | 課題発表 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 30 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 5 | 0 | 15 |
専門的能力 | 40 | 20 | 10 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 5 | 10 | 15 |