アドバンスト・グローバルチャレンジ

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 アドバンスト・グローバルチャレンジ
科目番号 0001 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質創成工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「ネイティブが教える 日本人研究者のための論文の書き方・アクセプト術」、 講談社、エイドリアン・ ウォールワーク 著
担当教員 朴 槿英

到達目標

英語による国際学会での発表を目標とし、この目標を達成するために必要とされる高度な英語運用能力の獲得を目指すとともに、他者と協働し積極的にディベートを行いながら発表に向けた準備活動を進めることで、英語によるプレゼンテーションの全体的なパフォーマンス向上を目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
英語運用能力国際学会での発表に不可欠な高度な英語運用能力を身につけている。国際学会での発表を行いうるある程度の英語運用能力を身につけている。国際学会での発表に必要な最低限の英語運用能力が身についていない。
グローバル・コミュニケーション力英語を使って他者と積極的にディベートを行いながら、協働して作業を行うことができる。他者と協働して作業を行うために必要なある程度の英語コミュニケーション力が身についている。他者と協働して作業を行うために必要な英語コミュニケーション力が十分に身についていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
国際学会における英語プレゼンテーションおよび英論文投稿を行うための準備と、書き方基本的なルールおよび洗練された表現の仕方について学習する。また、ディスカッション練習を通じて、プレゼンテーション後のQ&Aセッションに対するパフォーマンス向上を目指す。
授業の進め方・方法:
国際学会等での発表に必要な英語運用能力を向上させるための活動として、英語によるプレゼンテーションとディスカッションを行うプロジェクト型学習と科学技術分野を扱う英文テキストの読解、および英文アブストラクトの作成を行う。
なお、本科目は、「グローバル工学協働教育プログラム」の科目と一部として実施する。
注意点:
国際学会・フォーラム・セミナーなどの国際的なイベントにおける実践活動(英語での口頭あるいはポスター発表をすることが望ましい。)および単位を履修するための十分な英語運用能力が求められる。
国際学会などにおける実践活動のために必要な英語コミュニケーションズ能力を身に備えるため、積極的な英語学習が必要となる。
学習指針:国際学会等で通用する実践的な英語コミュニケーション能力が求められる。
関連科目:アドバンスト・グローバルコミュニケーション、アドバンストグローバルエンジニアスキル、海外インターンシップ
自己学習(事前学習および事後展開学習)
事前学習:国際学会の動画を中心に事前リスニングプラクティスを行うこと。学会で用いられるキーワードに基づいて積極的に学習に取り組むこと。
事後展開学習:国際学会等における実践活動について英文報告書を作成すること。関連内容について英語ディスカッションできる十分な知識を備えること。

学修単位の履修上の注意

本科目の到達目標に向けて、国際学会で行われる専門分野の技術プレゼンテーションおよびディスカッションができる高度な英語運用能力を養うため、実際に国際学会に参加し、経験を蓄積する積極的な活動が求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業全体の計画、目標などに関するガイダンスが理解できる。
2週 専門研究に関する国際学会を調査
国際学会に調査、参加に向けて準備・計画を立てることができる。
3週 Lesson 1 論文執筆の計画と準備 第一稿は母国語で書くべきか/査読者を満足させる方法について理解できる。
4週 Lesson 2 センテンスの構造:語順 主語と動詞を離さない/副詞の位置について理解できる。
5週 Lesson 3 パラグラフの構成 既知の情報と新規の情報/長いパラグラフの構成の仕方について理解できる。
6週 Lesson 4 長いセンテンスを分割するテクニック 短いセンテンスを連続で使い、読者の注意を引きつける/注意を要する接続詞の使い方について理解できる。
7週 Lesson 5 簡潔で無駄のないセンテンスの作り方 一般的表現+具体的表現の構造を避ける/It is~の構文は避けることについて理解できる。
8週 中間プレゼンテーション 現在の研究内容について英語ショートプレゼンテーションができる。
4thQ
9週 Lesson 6 研究結果を強調するテクニック 重要な情報ほど短いセンテンスで表現する/注意を引きつける言葉について理解できる。
10週 Lesson 7 プレイジャリズム(剽窃)とパラフレージング(置き換え) 剽窃は簡単に発見される/他の論文をパラフレージングして引用する方法について理解できる。
11週 Lesson 8 論文タイトルのつけ方および要旨(Abstract)の書き方 タイトルに躍動感をつける/キーワードの選び方/下手な要旨に見られる共通の特徴について理解できる。
12週 Lesson 9 序論(Introduction)および方法(Methods)の書き方 型的な科学分野ではない場合の序論の書き方/ステップの移行や流れの示し方について理解できる。
13週 Lesson 10 結果(Results)、考察(Discussion)、結論(Conclusions)の書き方 否定的な結果を報告すべきか/能動態と受動態のどちらを使うか/研究の限界と将来の研究の可能性とをつなげる書き方について理解できる。
14週 Lesson 11 投稿前の最終チェック 明確で順序正しい論理展開か/スペルミスの重大性を軽視しないことについて理解できる。
15週 期末プレゼンテーション 国際学会での発表リハーサルとして、最終プレゼンテーションを行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

英論文、プレゼンテーション最終レポートの完成度合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100