研究リテラシー

科目基礎情報

学校 奈良工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 研究リテラシー
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質創成工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 直江 一光,宇田 亮子,山田 裕久,林 啓太

到達目標

研究における最初の段階として、研究における最適な課題の設定と課題解決へのアプローチ・指針を示し,パワーポイント等を用いて発表することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
研究リテラシーとは,研究を遂行する上での理論の構築方法や研究の進め方などの基礎的な能力を示す。現代における研究においては、より多くの実験において明確に現象を説明する必要がある。本講義はこの研究リテラシーを身に付けることを目的としており,さらに,下記に述べる講義とあわせ,よりレベルの高い卒業研究・学会発表・国際ジャーナルへの投稿等を行うことを期待する。
授業の進め方・方法:
特別研究を行う上での方法論、および基礎的能力の養成を目的とする。本専攻科 専攻科特別研究では本科での卒業研究に加えて,幅広い視野・観点から,より実践的に応用可能であり学術的にもレベルの高い研究が要求されている。さらに研究に携わる者としての倫理観も欠かすことができない。本講義では、高度でありながら安全適切な手法を用い、取得したデータを理論的に解析した上で、信頼される結果に導くための能力を身につけることを目的とする。 本科における卒業研究をもとに、どのような考察を加えることでより高度な研究へと昇華できるかについて学ぶ。
〔自己学習〕
目標を達成するために、研究計画、実験実施、論文作成、成果発表に至るまで、文献検索、資料作成等、独自であらゆるスキルを磨くこと。
注意点:
本講義は専攻科1年後期「実践化学英語」、専攻科2年後期「先端工学特論」を踏まえて研究へのアプローチを身に付けることを講義の目的としている。よって本講義に続く2科目との関連性を意識して受講すること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本講義におけるガイダンスを行う。
2週 安全講習 研究を行う上での安全講習、測定装置特有な問題 (放射線被曝など)、バイオセーフティーレベルなどについて学ぶ。
3週 学会の発表方法 学会における発表の方法 (エントリー・予稿作成・発表方法)について学ぶ。
4週 学会発表におけるプレゼンテーション オーラルプレゼンテーションとポスタープレゼンテーションの違いや、効果的なプレゼンテーション手法について学ぶ。
5週 学術論文の構成 学術論文の構成や、論文を執筆する上でのデータベース活用について学ぶ。
6週 学術論文での発表方法 学術論文で研究成果を発表する方法について学ぶ。
7週 論文の出版倫理1 オーサーシップ、重複出版・同時投稿について解説する。
8週 論文の出版倫理2 学術論文における剽窃とは何か、さらに意図的は勿論のこと予期しない剽窃を避けるためについて解説する。
2ndQ
9週 解説 Introduction 1 研究を行う意義について解説する。
10週 解説 Introduction 2 先行研究との比較・差別化について解説する。
11週 解説 Introduction 3 課題解決により社会に与える影響について解説する。
12週 解説 Results 1 適切な実験方法や手段について解説する。
13週 解説 Discussion 1 各結果を総合的に議論する方法を学ぶ。
14週 解説 Discussion 2 今後、予想されうる結果を踏まえて結果を考察するとともに、目的に則した結果であるかを議論する方法を学ぶ。
15週 総括1 本講義の総括を行う
16週 総括2 本講義の総括を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力000040040
専門的能力000060060
分野横断的能力0000000