到達目標
1.タンパク質中にある活性部位の配位構造が化学結合論で説明できる。
2.生体分子の対称性が群論を用いて説明できる。
3.生体分子の構造を解析するための代表的な分光法について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標項目1 | 目標事項が完全に説明できる。 | 目標事項が概ね説明できる。 | 目標事項が殆ど説明できない。 |
到達目標項目2 | 目標事項が完全に説明できる。 | 目標事項が概ね説明できる。 | 目標事項が殆ど説明できない。 |
到達目標項目3 | 目標事項が完全に説明できる。 | 目標事項が概ね説明できる。 | 目標事項が殆ど説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生物化学をベースに、無機化学や物理化学で学んだ知識も交えながら、タンパク質中活性部位の構造と反応性などに関連するタンパク質の構造と機能、生体関連物質の構造解析に役立つ分光法などについて理解を深める。
授業の進め方・方法:
本講義の関連科目が多いため、講義を進めやすいよう学習プリントを中心に授業をすすめる。テスト対策プリントも別途配布する。これらに主体的に取り組むことを前提に授業をすすめる。
注意点:
事前学習・・・あらかじめ講義内容に該当する部分の教科書を読み、前回の授業で配布された学習プリントを埋めておく。理解できるところ、理解できないところを明らかにしておく。
授業中・・・グループ活動は勿論、家庭学習向け課題にも能動的かつ積極的に取り組むことが必要である。学習プリントは授業後提出する。(遠隔授業中にはグループ学習ができない可能性あり)
事後展開学習・・・返却された学習プリントで理解できていなかった点を中心に復習すると共に、別途配布されるテスト対策プリントを自分で解き、テスト前に提出する。
学修単位の履修上の注意
自学自習の程度は、上記の学習プリントやテスト対策プリントで評価する。学習プリントの出来映えや授業中の取り組み(振り返りシート)は「授業取組」のポイントとして評価し、テスト対策プリントの出来映えは下記「テスト課題」のポイントとして評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
生物構造学概観 |
講義の概要や講義の目的・進め方などについてわかる
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2週 |
生物構造学基礎 |
生体関連元素の電子配置と性質について説明できる。
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3週 |
化学結合論1 |
生体関連物質が原子価結合法で説明できる。
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4週 |
化学結合論2 |
生体関連物質が分子軌道法で説明できる。
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5週 |
配位化学1 |
錯体化学の基礎にについて説明できる。
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6週 |
配位化学2 |
活性部位の配位構造が錯体化学で説明できる。
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7週 |
配位化学3 |
活性部位の化学反応が錯体化学で説明できる。
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8週 |
対称性1 |
生体関連分子の対称性について説明できる。
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4thQ |
9週 |
対称性2 |
生体関連分子の軌道の対称性について説明できる。
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10週 |
対称性3 |
水分子の分子軌道について説明できる。
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11週 |
対称性4 |
活性部位の構造や反応性が対称性で説明できる。
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12週 |
ヘムタンパク質 |
主なヘムタンパク質の構造と反応性が説明できる。
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13週 |
分光分析法1 |
振動分光法を用いた生体分子の分析法が説明できる。
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14週 |
分光分析法2 |
X線結晶解析法と振動分光法の相補性が説明できる。
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15週 |
試験 |
試験問題に対して正しく解答することができる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 自習課題 | 授業取組(課題含む) | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 20 | 20 | 100 |
専門的能力 | 60 | 20 | 20 | 100 |