ダイバーシティとインクルージョン

科目基礎情報

学校	奈良工業高等専門学校	開講年度	令和05年度 (2023年度)
授業科目	ダイバーシティとインクルージョン
科目番号	0008	科目区分	一般 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	しなやかエンジニア教育プログラム（ベーシックコース）	対象学年	5
開設期	通年	週時間数	1
教科書/教材	自作教材
担当教員	顯谷 智也子

到達目標

1. 異分野の学び（伝統文化や生活・社会環境、また人間のものに対する感じ方を示す心理の各側面など）から感性に対する意識を高め、技術者として工学知識だけではなく、多角的視点でのモノづくりを考えることができる。
2. 工学知識と感性をつなぎ合わせたコト作り（新しい生活シーンや利用シーンを創出するように製品・サービスを創り出す）を考えることができる。
3. 顧客価値とはどういうものかを理解し、顧客体験の全体像を俯瞰的に見直し、製品やサービスの中で価値を表現することの重要性について理解している。
4. PBL型学習の実践に中で、テーマに対して、問題を明確にし、問題に対する調査・分析結果から課題を設定し、課題解決策を導き出すことができる

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1:多角的視点でのモノづくり	異分野の経験で得た知識・視点と工学知識を融合させて、柔軟な発想力でモノづくりを考えることができる	工学的知識に加え、異分野の経験で得た知識・視点が、モノづくりを考える重要性を理解する。	工学的知識に偏った発想力で、モノづくりを行う。
評価項目2:顧客価値の理解	技術者として、顧客価値とはどういうものかを理解し、製品やサービスの上でその価値を表現することができる。	技術者として、顧客価値とはどういうものかを理解し、製品やサービスの上でその価値を表現する手法を理解している。	技術者として、顧客価値とはどういうものなのかを理解できていない。
評価項目3:課題解決力	ユーザーニーズを捉え、問題解決へ向けて、多角的な視点から事象を分析し、解決策を導き出すことができる。	問題解決へ向けて、多角的な視点から事象を分析し、解決策を導き出すことができる。	専門分野の観点からのみしか解決策を導き出すことができない。

教育方法等

概要:

本講義では、確かな工学の知識・技術に加え、文理融合型（分野横断型）を念頭に、異分野の学びを通して様々な角度から物事を捉えられる感性とそれを形にする表現力を学び、社会・生活と技術をつなぎ、社会に新しい価値や価値の変化をもたらす製品やサービスを創出できる人材の育成、並びに汎用能力の育成を目的とする。

授業の進め方・方法:

本授業は、社会に新しい価値や価値の変化をもたらす製品やサービスを創出できる人財育成を目指し、PBL(Product Based Leaning)型授業の実践として、Leaning Phase(座学)、Leaning Active Phase(実践)、Design Phase３つのフェーズで構成される。特に本授業では、「五感（視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚）による体感」をテーマとして、五感を通して感じる価値をものづくりに活かすことを考える。

注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング

ICT 利用

実務経験のある教員による授業

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	ガイダンス
		2週	体感する①「味覚」
		3週	体感する②「聴覚」
		4週	体感する③「触覚」
		5週	体感する④「視覚」
		6週	体感する⑤「嗅覚」
		7週	デザインシンキングについて
		8週	デザインシンキングによるアイデア発想１
	2ndQ
		9週	デザインシンキングによるアイデア発想２
		10週	デザインシンキングによるアイデア発想３
		11週	デザインシンキングによるアイデア発想４
		12週	発表準備１
		13週	発表準備２
		14週	発表
		15週	振り返り
		16週
後期
	3rdQ
		1週
		2週
		3週
		4週
		5週
		6週
		7週
		8週
	4thQ
		9週
		10週
		11週
		12週
		13週
		14週
		15週
		16週

評価割合

	発表	態度					合計
総合評価割合	90	10	0	0	0	0	100
創造力	30	10	0	0	0	0	40
課題解決力	30	0	0	0	0	0	30
分野横断的能力	30	0	0	0	0	0	30